東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

Gyda

2022-01-16 17:21:20 | ノルウェー山暮らし fjellgård
3日前の荒天の予報で
うちのあたりを直撃する嵐に
Gyda(ギィーダ:女性名)という名前がついていることを知りました



むむ
強そうな名前
荒れそう…

天気予報のサイトには
見たことのない最大級の赤の警報のサイン


(土砂崩れ、洪水、大雨、雪崩とフルスペック)

村全体が停電になったのはその日の真夜中で
中心部では2時間ほどで復旧したと聞いたあとも
うちでは朝になっても停電のまま
うちの窓から見える谷の向こうの2つの集落も真っ暗なまま
(※周囲が明るくなるのは10時ごろ)

早朝から発電機を2時間おきに動かして
冷凍庫とバスルームと切手保管庫の温度キープおよび
ヘッドライトと携帯電話の充電をします


(9馬力の自家発電機)

薪ストーブがあるので
部屋の暖房やお湯を沸かすのに不自由しませんし
水も加圧ポンプは動かないものの
井戸からの水圧で蛇口から細々と出てくるし
表に出ればバケツで汲むこともできます

外の気温はマイナス2℃とそれほど低くなく
冷蔵庫の中身をクーラーボックスに入れて外に置いておけば
ちょうど良いくらい



wifiは使えませんが
携帯電話がかろうじてつながっていて
SNSや電力会社のニュースで状況をチェックできます

うちと周囲の集落の停電の原因となっている場所では
トウヒの木が2〜30本なぎ倒されていて
電柱はもう立て直せないため仮設での復旧作業中とのこと

午後遅くにはまた外が暗くなってきたので
普段使わないけれどたくさんあるろうそくを
あちこちに灯します


(ろうそく3本でわりと明るくなるキッチン)

テレビもインターネットも使えず
クリアな明かりもない状況でできることといえば限られていて
わたしは簡単な編み物
相方はヘッドライトをつけて切手の仕分けをしつつ
ストーブの上で煮ている夕飯のスープができるのを待っていると
ふいに電気が戻りました

悪天候が続くなか
24時間を待たずに直してくれた地元の電力会社に
感謝しきりのわたしをよそに
発電機に使ったガソリン代を請求しようかな、などと言う相方

え…
そんな…
名前がつくほどのひどい荒天のせいなのに?

翌日、吹雪が収まって外に出てみると
家の外壁は凹凸の凹の部分に雪がたまって
即席のストライプ模様になっていました



ちょっと可愛い、かも…

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