5/8(火)、深松家の牡丹鑑賞の後、イオンで映画を見た。
「わが母の記」:脚本・監督は原田眞人、原作は井上靖の「わが母の記~花の下・雪の光・月の面~」
出演は、役所広司、樹木希林、宮崎あおい、南果歩、キムラ緑子など。
モントリオール世界映画祭審査員特別グランプリ受賞。
井上靖と言えば、話題作「氷壁」を始め、「風林火山」、「天平の甍」、「敦煌」などの大作で知られる人気作家だったが、私にとっては、私自身の若い頃の作品「あすなろ物語」や「しろばんば」、「夏草冬濤」が印象深い。作家が家族と離れて過ごした少年時代、青年時代を描いた作品だ。
映画は、伊豆湯ヶ島の風景から始る。緑の木々やワサビ田の映像が絵のように美しく、バッハの曲らしい静かな音楽がよくマッチしている。
小説家、伊上洪作(役所広司)は、死期の迫った父親を見舞いに湯ヶ島の家を訪ねる。子供の頃、洪作だけが家族と離れ、曽祖父の愛人だったお縫いばあさんに預けられ土蔵の中で育ったことから、彼は両親に捨てられたと言う想いをずっと抱いていた。
父親が亡くなり、母(樹木希林)は妹(キムラ緑子)夫婦と暮らすことになる。が、義弟の怪我などで事情が変わり、母は東京世田谷の洪作の家にやって来る。妻、3人の娘、末の妹(南果歩)に助けられながら、彼は母と同居し、母と向き合うことになる。(トップ写真)
老いて少しずつ壊れて行く母親を演ずる樹木希林が、可笑しくもあり悲しくもあり、何ともうまい。洪作が子供の頃、遊動円木に乗りながら書いた詩を母親は覚えており、ボロボロに古くなった紙をさすりながらその詩を呟く姿を見て、洪作は号泣する。この場面に涙が止まらなかった。母の本当の想いをこの時知ったのだろう。
父親には反抗する末娘(宮崎あおい)が、お祖母ちゃんのよき理解者となり軽井沢の別荘に付き添い、一緒に暮らす。
母親を背負う洪作の晴れやかな笑顔と母親の安心しきった表情、いい場面でした。
小津安二郎を思わせる淡々とした作品で、会場から笑いが起こる場面でも静かな隣のおじさんはスヤスヤ寝息を立てておられました。
それにしても、人気作家の生活はなかなか贅沢で、軽井沢の別荘と言い、法要の後の会食と言い、ちょっと驚きました。
いい写真を何枚もありがとう。ていねいに書いて下さったから、そうでした!と思い出しました。
子どものころ書いた詩を、本人は思い出そうにも出せないのに、お母さんがしっかり持っていられたところ本当にいい場面でした。
言ったかも知れませんが、NHKのインタビューに答えておられた時、役所広司さんは「座右の銘は」と尋ねられ「墓に布団は着せられぬ」だと言われました。「わが母の記」に出てこんな心境になった、と言われていました。
見た私達に「温かいもの」を下さいました。この写真で良く分かりますね!ありがとう。
写真はすべてネットからです。さすが、プロのカメラマンだけあり鮮明な映像ですね。
役者さんは、役を演ずることで人生観が変わることがあるのですね。樹木希林さんはどんな思いで演じられたのでしょう?
洪作は、娘には怒っても母親には大きな声を上げませんでした。そこが不思議だと思って見ていたのですが、井上靖さんもそうだったのでしょうか。本も読んでみたいです。
暖かくなったり寒くなったり・・・体調は大丈夫ですか?私はちょっと風邪気味です。
話題の映画ですね。泣けてくる映画でしょう最近は家族をテーマにした映画が多いような
伏木祭り、延期され晴天でよかったですね。
体調はいかがですか。私も疲れ気味です。でもこの後旅行とコンサートを控えており、無理しないようにと思っています。
映画、そんなお涙ちょうだいではありませんよ。
わりと淡々としています。ただ、痴呆とはああなるのだな~、と自分の将来を思いますね。
この映画、見ようと思っていたらいつのまにか
終わっていました。しっとりとした穏やかな内容ですね。
いえ、まだ来週もやっていますよ。イオンもファボーレも。景色がきれい、音楽がいい、希林さんが素適、時間があれば見られたらいいですよ。
昨日はワラビをありがとうございます。
筍、人参、昆布と煮ましたよ。近所の方にも半分お裾分けしました。
一緒に見に行ったはずなのに・・・
あらすじすら、合間になっていて、そうだった、そうだったと思い出していました。
ありがとう。
ほんとどチラシからの受け売りですよ。
写真はネットからだし、ね。
井上靖は好きな作家だったので、ぜひ見たかったのです。忙しい日だったのに付き合ってもらいありがとう。