70年前の今日、8/2日未明に富山市が空襲を受けた。昨日、1日には「富山大空襲を語り継ぐ会」などが主催の集いが開かれ、また、阪大工学部の院生が卒業制作として「資料館」の模型を作ったニュースなどが新聞に掲載されていた。1日には空襲の犠牲者を慰霊するために「富山まつり」が開催され、その前夜祭として毎年「富山薪能」が開かれる。何年か前から、特に行事がない限り観に行っている。今年の演目は「熊坂」、一度見ているし、暑いし疲れがたまっているし…と迷っていたら、SAさんが観たいと仰る。では、とプランを立てた。
↓は、昨年の薪能のブログ。宝生流家元、和英師の「羽衣」。今年は、舞囃子「岩船」のシテを務められた。5月に高岡で、能「岩船」を見ているし、舞囃子の太鼓は何度か打たせてもらっていて耳慣れている。住吉の浦に唐土や高麗から宝の船が着く。その船を龍神が引く場面の舞(働き)である。♪ 引~けや ♪ でテンポが変わり、どんどん速く…、緩急のリズム、宙を飛ぶ所作、などなど見事な舞だった。くぐり戸をくぐり退場される時、再度しぜんに拍手が起こりました。
http://blog.goo.ne.jp/67kiyoh/e/db55ecac3cb650254271bf373ba47f88
↓ 富山能楽堂、正面入り口。4時半過ぎに着いたら第1部の終わり頃、「善知鳥」の仕舞だった。
↓は、能「熊坂」のポスター。熊坂頭巾を被り、薙刀を持つ熊坂長範。(トップ写真は我が家のポスター)
熊坂長範は、義賊とも盗賊とも言われる伝説的な人物。美濃の国赤坂で、奥州へ下る金売り吉次の一行を襲った時、かの牛若丸がこの一行に付き添っているとは知らず、その牛若丸に散々に翻弄され深手を負って落命した、と言う伝説を物語にした能。
↓は、浮世絵になった長範と牛若丸の戦いの場面です。
↓は、数年前に同じ富山能楽堂で演じられた金森秀祥師の「熊坂」。この時の印象が強かったからか、今回はシテの動きが少し物足りなく思われた。薙刀を振りまわし、最後は素手で戦い果てる長範なのだが…。
http://blog.goo.ne.jp/67kiyoh/e/f99dfcf7ca578e64fd7cc85245cbf56d
この日は、シテ(前シテは庵主、後シテは熊坂長範):佐野玄宜、
ワキ(旅僧):殿田謙吉
大皷:飯嶋六之佐、小鼓:住駒幸英 太鼓:麦谷暁夫、笛:片岡憲太郎
地謡:佐野由於 他
佐野玄宜師のHPによると、薪能などの多い夏場は東京と北陸を行ったり来たりでお忙しいようだ。夏休みには金沢市内の中学生の能楽教室もあり、市内の全中学生が1度は能楽堂で観能する機会があると言う。 ↓は今年の模様。
↓に、喜多流能楽師、塩津圭介師の「熊坂」のプロモーション動画を載せたので興味のある方はどうぞ。撮影の仕方もよく、迫力があります。5分足らずです。
https://www.youtube.com/watch?v=fxA_4V5Oqpk
↓ 帰りは真っ暗。入り口の提灯とかがり火が点火されていた。
この日も、SAさん、姫さんと「柿の匠」で、夕食。11時まで粘りました。
お見事な紹介、すべて見せてもらいました。昨年の「薪能」のも、喜多流の塩津圭介師の舞も観ました。見事な舞でした。熊坂の暴れ具合もきびきびと顔つきも誠にそれらしく、音曲も入り素晴らしかったです。
浮世絵も素晴らしいものですね!
金沢市内の中学生の能楽教室というのも羨ましい、と見ました。
いろいろな資料も整えて見せてくださり有難うございました。
あの夜、能楽堂で姫さんの姿と貴女の姿と見ましたが、混んでいたので傍へ行けませんでした。
夕食の時も楽しかったでしょう!
私もMのお母さんがとても喜んでいられたので嬉しかったです。貴女は姫さんに感謝しています。ありがとう!
「は」は間違い、「と」です。とても感謝しています。
写真はないし、金森先生のと同じでもつまらないし、と浮世絵を載せました。歌川国芳の絵だったかな?金森先生の手の指の動きがきれいだったのです。喜多流の方の仕舞もダイナミックですよね。お囃子や謡の姿が見えないので、舞だけ見せる動画なのでしょうか。
M子さんのお母さんと共通の趣味があり羨ましいですよ。平生も富山駅から能楽堂までの路線バスがあるのでしょうか?
それに、いろいろ調べて・・・
喜多流の塩津圭介師の動画見ましたよ。
流儀が違うから、何とも言えませんが、迫力ある仕舞でした。
動画の撮り方、構成も考えてありますし・・・
前にアップしているので何か違う情報がないかと調べたのだけど…。宝生流のは、文字ばかりなのですね。他流のはけっこう映像や動画が見られます。
塩津さんのは、足さばきや指、薙刀の使い方などの撮り方がよくわかり、踊りや仕舞を習っている人は興味があるかな~と思って。私は謡は習っていないので、言葉や曲の面白さはわからないのです。あなたの時はそのことも書いてね。