Ruby の会

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「麒麟が来る」~能「箙(えびら)」

2020-08-31 | 能楽
 いよいよ「麒麟が来る」が再開された。新型コロナウイルス感染予防のため撮影が中止になっていた。その間、NHK、民放を問わず、テレビでもラジオでも、歴史番組で足利時代、室町幕府をとり上げた番組が多く結構楽しませてもらった。
 「麒麟が来る」は桶狭間の戦い後光秀が福井で牢人(浪人)生活を送っている場面から再開されたが、先日のNHK BSP「英雄たちの選択」で、新田義貞の墓所の目の前に住んでいたとのコメントがあり、さらに興味が増した。

 さて、30日(日)の「麒麟…」では、13代将軍足利義輝が「観能の会」を催し、光秀が呼ばれ久しぶりに京へ上る場面から始まった。能は「箙(えびら)」。箙とは、矢を入れて右腰につける武具のこと。
 👇 ようこ姫さんのブログから。数年前の「伸謡会」の「箙」より。梅の枝がはっきり見えます。
   

 👇は、テレビの録画映像から。シテ(梶原源太景季・かじわらのげんだかげすえ)



 👇 能を見つめる将軍義輝。
 
 
 👇 将軍を見つめる光秀。


 👇 ネットの映像より。


 《あらすじ》
   西国方にいる僧が都見物に出て、須磨の浦生田の川に着くと、若き里人が現れる。僧が梅の木を見て、これは名木かとたずねると、昔 源平の時代に梶原源太景季がこの梅花一枝を折り、箙にさして笠印とし名を挙げたので、この木を「箙の梅」と称すると話し、昔の一の谷合戦の様子を語る。その後、実は自分がその景季の幽霊だと名乗って消え失せる。
 僧が花の木陰で寝ていると、若武者姿の霊が現れ、修羅道の苦しみ、戦いの様子を再現して見せ、僧に弔いを頼み消え失せる。

 《みどころ》
 「八島」「田村」とともに、勝修羅物と呼ばれる能。物語は平安時代の末期、主人公の梶原源太景李は源氏方の武将で、源頼朝に重用された梶原平三景時の嫡男である。多くの合戦で、若武者ながら父ともども奮戦し、武名を上げている。その一つ、一の谷の合戦で、生田川付近で戦った景李が、色の異なる花をつけた梅の枝を箙に挿したというエピソードが物語のもとになっている。
 みずみずしい若武者と盛りの花をつけた梅の枝。その取り合わせは、血みどろの陰惨な戦闘の場であるからこそ、際立って美しく輝く美を感じさせる。昔の侍はただ、戦闘に没頭する武骨なだけの存在ではなく、和歌や管弦に秀でる者もあり、風雅な心を解し、美への感受性も高かったようだ。武将の位にある者たちは、深い教養と独特の美学を持っていた。この能でもそんな侍の美学が陰影深く描写されている。(以上ネットより抜粋)

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (千葉Mats u)
2020-09-01 10:49:03
能楽の事はあまり知らないのですが能楽は源平時代のものが多いのですね、一ノ谷、壇ノ浦、確か安宅の関もあったように記憶があります、光秀が逃れた朝倉家の遺跡公園に行ったことあります、kaさんが元気でねあちこち行きましたよ、近くに油揚げの有名なところがあり美味しかつた。福井は油揚げの食べるのが日本一だそうでです、また食べ物に行ってすみませんよろしく。
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Unknown (清姫)
2020-09-01 18:11:51
千葉matsuさん
「麒麟が来る」を見て能に目が行くのは、習っている者だけですよ。能は室町時代に大成しているから、すぐ前の源平時代が題材になるのでしょうね。「源氏物語」や昔話から取った話もあるのですよ。
今夜のNHKの「知恵泉」で東山文化を取り上げるはずです。時間があればご覧ください。
一乗谷はKAさんと行かれましたか。我が家も亡夫が遺跡が好きで、発掘が始まった頃、まだ小さな子どもたちを連れて見に行きました。何もなかった頃です。
今は復元されて立派になっていますね。
油揚げのことは全く知らず、次回訪ねる時はしっかり食べてみますよ。
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