Ruby の会

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三派合同能楽鑑賞大会 ’19~②

2019-10-08 | 能楽

  例年は9月に開催される「三派合同能楽鑑賞大会」だが、今年は高岡文化ホールの他の行事の関係で、10/5(土)に開かれた。午前中は私たち、能楽会会員の発表会、午後はプロの先生方の仕舞、舞囃子、狂言、能が演じられた。三派とは、能の観世流、宝生流、狂言の和泉流を指す。

 今年の能は、宝生流で「経政」。👇の番組表の表紙は、経政の姿です。面が美しいですね。

  

 この能面は「十六(じゅうろく)」と言い、少年のあどけなさの残る面で、平敦盛(たいらのあつもり)の相貌を表したとされ、敦盛がわずか16歳で源平の合戦において戦死したことに由来する。能「敦盛」、「経政」で用いられる。

                      

  平経政(経正)と敦盛は経盛の息子たちで、経盛は清盛の異母弟なので、経政、敦盛は清盛の甥にあたる。経政は、平家一門の中でも俊才として知られ、歌人として活躍した。また琵琶の名手としても名を挙げた。藤原俊成や仁和寺門跡覚性法親王などの文化人と親交が深く、とりわけ覚性からは、楽才を認められ琵琶の銘器『青山』を下賜されるなど寵愛を受けた。 寿永2年(1183年)の平家都落ちの際に仁和寺に駆けつけ、拝領の『青山』を返上し和歌を残した逸話は有名です。 

 能の演目「敦盛」「経政(つねまさ)」などは、軍記物『平家物語』を題材とした世阿弥の作とされる。「経政」が修羅に落ちた自らの苦しみを語り、その姿を恥じる様を強調するのに対し、「敦盛」は霊となって後に、自分を討った源氏の武将・熊谷直実(くまがいなおざね)と再び出会い、弔いを受け入れるという風雅と無常を表現する。

 「経政」は、中入りのない短い能。経政が一の谷の合戦で討ち死にした後、仁和寺では琵琶「青山」を手向け管弦講の法事を催して経政を弔う。そこへ経政の霊が現れ、修羅の妄執に責められて苦患に悩む姿を見せる。よく仕舞でも舞われる「クセ」や「キリ」の部分が、謡の言葉も美しく、お囃子、舞が見どころとなる。

 作・世阿弥元清
 シテ(平経政):広島克栄  ワキ(僧都行慶)平木豊男
 大鼓:飯嶋六之佐  小鼓:住駒幸英   笛:瀬賀尚義
 地謡:大坪喜美雄 他

 終演が早かったので、その後なはさん、姫さん、SE子さん、SUさんと一緒に「トワイス」でコーヒーにケーキで一休みしてから帰宅した。


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