👆は、昨年の薪能の様子だが、今年は、昨日のブログに書いたように息子が福井への出張の前日に高岡へ墓参に寄ることになった。何度かにわたる私の懇願に応えてくれてのことだが、折しもその日は薪能当日であり、大忙しの日となった。
例年雨に悩まされるのだが、今年は早くから晴天が予想され、演目もわかりやすい「竹生島」。太鼓のMAさんやSIちゃんからもらった鑑賞券で清水町の方達5人をお誘いした。瑞龍寺は清水町からは歩いて行ける距離。昔は子供たちを連れてお弁当持参で散歩に行ったりした。ハンカチ落としのゲームに興じたりもしたものだ。1枚残してあった券を息子にどうかと、ラインで誘った。「この日に高岡にいるなんてめったにない良い機会だよ」と私。「考えてみます」の返事が届き楽しみにしていた。当日、出張の合間の墓参で疲れているようだったが、「観る」と言う。二上霊園での墓参を済ませ、瑞龍寺に着いたのは6時過ぎ、藪先生の解説の途中だった。いつもと異なり、仁王像に向かってではなく、東側に舞台が設けられていた。後ろの松が青々と鏡板を思わせる。そよそよと風が吹き、火入れの儀の後篝火がゆらゆらと燃え続け、やはり戸外での薪能はいいものだ。昨年は高岡市民会館で舞台全体が眺められ、屋内は落ち着くなどと思ったが、今年のように好条件がそろうと、薪能は屋外であるべきと思ってしまう。
👇 高岡能楽会の各先生方が主宰される会の提灯が並ぶ。 もう真っ暗だ。
👇 火入れの儀。
👇 狂言。
👇 能「竹生島」前場。
天皇に仕える臣下が琵琶湖竹生島詣でを思い立ち、湖畔鳩の浦に着いてしばし休んでいると、女を乗せた漁翁の釣り船が漕ぎ寄せて来る。その船に乗せてもらい湖上の人となった臣下は、麗らかな春の日、波は静か、山は霞をともない、岸辺には花が咲く…のどかな風景を楽しむ。
やがて竹生島に着くと、老翁は弁財天の神前に案内し、弁財天について語って姿を消す。
👇 後場。
やがて神殿が鳴動し、弁財天が光り輝く姿を現し、春の夜の月光に袂を輝かせて舞を舞う。「天女の舞(中の舞)」 前場での女が、舞台中央に置かれた「宮」の作り物の中で装束を変える。
👇 続いて琵琶湖の湖面が波立つと竜神が出現し、臣下に光り輝く玉を捧げると、竜神の威力を見せて激しい舞を見せ、国土の守護を誓う。「舞働(まいばたらき)」の舞。
単純なストーリーでわかりやすく、舞と言い、装束と言い、絢爛豪華なショー的色彩と優雅な舞とダイナミックな躍動感のあふれる舞との対比などが楽しめる作品だ。竜神と弁財天は金井先生親子で演じられた。
前シテ(漁翁)、後シテ(竜神):金井雄資
前ヅレ(浦の女)、後ヅレ(弁財天):金井賢郎
ワキ(朝臣):平木豊男 ワキヅレ(従臣):北島公之
間狂言(竹生島明神の社人:荒井亮吉
大皷:飯島六之佐、 小鼓:住駒幸英、 太鼓:徳田宗久、 笛:瀬賀尚義
地謡:大坪喜美雄 他
翌朝、さっそく電話やら、玄関へ直接やらで素晴らしかった、いいお能だったとお礼の言葉が届き嬉しかった。
今朝、まごなはが出かけました。これでパソコンは独占できます。
昨年のも見ました。平米小から衣装をもって大変でしたという話を思い出しました。私昨年も見に行かなくて、良かったのだなー!と良く分かりました。
今年もお忙しい中を間に合って良かったですね!なかなか見ごたえのあるお能でしたのですね。息子さんも堪能されて、ご近所の方々にも喜ばれて・・・。
私もブログを見せていただいて素晴らしかったのを想像しています。
まごなはが居なくなって気が抜けています。
まごなはちゃんが帰って行かれ寂しくなりましたね。
丸一日もいなかった息子でさえ、まだ余韻が残っています。1か月以上一緒におられたのだからポッカリ穴が開いたような気持ちでしょう。
薪能はまず、お天気が最高でした。演目もとても華やか。
皆さん大満足だったことでしょう。欲を言えば、いつもと舞台の位置が違うので、客席が横に長く、奥行きが短い。椅子席では頭しか見えないのです。皆、立っていたみたい。
息子さんも一緒で!
私はちょっとアクシデントがあり気持ちがダウン、家でおとなしくしていました(+_+))。
アクシデントってどうなさいましたか?お怪我ではないでしょうね。
今年は最高に良い薪能でした。息子の滞在は20時間も切れるほどの短時間でしたが、楽しく過ごせました。
10/15日の支部会は参加されますか? 今年は、蒼山会のお浚い会と重なり私は欠席です。高〇さんは出たいと言っておられました。
なじみ深い。 見れなくて残念!
ようやくもとに戻りました。と言っても毎日のらくら・・・です。
春に旦那様を亡くしたわかちゃんと言う人も演劇に入ると返事をもらいました。
息子さん、素敵です!似たものとはそういうこと、血液型!楽しく見ましたよ。
ひめちゃんと同じ、私も見たかったです。
ブログ楽しくみました。コメントのお返事沢山いただいて恐縮しました。ありがとう!
「竹生島」は前に燭光能で観たことがあるけど、半能だったのか地味でした。
ところが二人とも装束が変わるわ、お囃子は馴染み深いわ、豪華な能でしたよ。
浜子さんが来ておられたと知り、ビックリ。三派も観たいと仰いました。
「柳橋物語」の準備、良く活動しておられます。次々と入られてよかったですね。明日もどうぞよろしくお願いします。