Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

ぶどうを持って城端へ / ”ラン ソレニエ”

2012-09-02 | 日記・つぶやき

 8/29(水)、砺波市東保(ひがしぼ)「宮崎ぶどう園」でぶどうを買ってから、城端へ向かった。井波、井口と経由して、いつもと違う道から町へ入る。自然と「うらら(介護老人健康施設)の方が先になった。ここに、昨年から私の叔母さんが入所しておられる。戦死した父のすぐ下の妹さんで、たくさんの兄弟姉妹の中でも父と一番仲がよかったそうで、遺児となった弟と私をとても可愛がってくださった。母が脳卒中で倒れ半身不随で入院していた時も、(義理の姉である)母に一ヶ月あまりも付き添い、介護してくださった。

 昨年お盆に、娘と訪ねた時は車椅子だったが、耳も目も口も達者で相変わらずのしっかり者の叔母さんで心からホッとしたものだ。ただ、息子さんに先立たれ、お嫁さんも家で車椅子、お孫さん夫婦は共稼ぎ、とも伺っているので、きっとまだ入所しておられるだろう、と受付で尋ねる。
 「はい、いらっしゃいますよ。今、広間の方で寝ておられます。会ってあげてください。」と通される。食堂を兼ねた広いホールの壁に沿ったソファに横になり、目をつぶっておられた。その日は午後から歌と踊りの慰問があるので、昼食後そのまま寝ておられたのだろう。

 「あらぁ 懐かっすい。珍しい人がおいでた」と、耳も目も大丈夫だが、声が弱く顔も小さくなっておられた。「氷見線の100周年記念・大正元年(1912年)開通」の記事を思い出して、「ウチの母が大正元年生まれ、生きていたら100歳やけど、叔母ちゃんは大正何年生まれやった?」と聞く。大正6年だと答えられた。95歳だ。ぶどうの皮をむき、口に入れてあげると3粒ほど食べられた。私の弟や娘のことも尋ねられる。会話の合間に何度かニッと笑われるので、また心からホッとする。もう少し、頻繁に訪ねようと思った。

 その後、親戚宅を2軒訪ね、お話をしてから、桜ヶ池に向かった。城端の友人のくみこさんから「ぶどうの木が桜ヶ池に店を出す」とのニュースを聞いていたので、どうせならそこで遅めのランチを、と思ったのだ。クアガーデンの後ろ、「万水閣」の辺りと聞いたが、それらしき店はない。
 ’ぶどうの木’ではなく、’ラン ソレニエ’と言う名前の看板を見つけ、「万水閣」のさらに後ろに回ると、↓の建物が見つかった。フランス料理のお店らしい。
 

 あいにくこの日は水曜日の定休日。閉まった入り口のメニューに、ランチは3,570円~とある。すぐ横に植え込みの庭があり、店内からはこの庭越しに桜ヶ池が見えるのだろう。  

 帰宅後、娘にその話をしたら、タウン誌”FAVO"の表紙を見せ、「この店じゃない?」と言う。「恋に効くお店」とのキャッチコピーつきだ。娘は桜ヶ池の景色に何か見なれた感じがしたと言う。小さい頃ボートの漕ぎ方を教えてもらった場所だとか。
 私はと言えば、クアガーデンの前の’ヨッテカーレ’で、冷やし蕎麦と味噌天むすを食べてランチとした。一人でゆっくりと、新聞を見ながらのひと時である。