年の暮れが近づき、お茶教室の弟子たちも一人欠け二人欠けになる気配。 11日(土)は、それでも4人だった。 私が一番乗りで、居間に入ると茶々姫先生はさっそくパソコンの質問。 皆が揃うまでの間パソコンを開く。 「思いつくままに」の一週間の日記がずいぶん進んでいた。 もう、4ページか5ページ目に来ているのだが、新しいページに進む時、エンターキーを押して次の新ページを開くのが分からず、入力するとそのページのトップへ戻ってしまう、と困っておられた。 一つ一つが初体験だ。 もう大丈夫。
さて、今日は主菓子ではなく、ようこ姫さんのお土産のお菓子を紹介します。 ご本人のお土産でなく、次女さんのお婿さんの出張先のお土産だ。 出張の度に買って来られると言う優しいお婿さん。 この日のお菓子は、松江の銘菓、彩雲堂の「若草」。 茶々姫先生は大喜び。 お取り寄せでもしないと滅多に食べられないお菓子だそうだ。
菓子箱の包装紙に「不昧公(ふまいこう)好 若草」とあり、茶筅の絵と何やら歌らしき文字が見える。 萌え立つ若草のような緑色のほの甘いお餅だった。
不昧公とは、出雲松江藩、第7代藩主、松平治郷(はるさと)のことで江戸時代の代表的な茶人の一人だそうだ。 「若草」は不昧公の歌に由来して命名された松江の銘菓で、著書「茶事十二ヶ月」の中で、春の茶席の主菓子としてあげられているそうだ。
その歌とは、
曇るぞよ 雨降らぬうちに摘みてむ 栂尾山の春の若草
この日の床の花は、西王母と詫び助と土佐みずき(トップ写真)。 すべてお庭の花である。土佐みずきの先が欠けてしまったが、固い蕾がついており、まだまだ先の春になればその蕾も開くことだろう。