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Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

「三派能楽大会」ちびっこ能楽教室~申し合わせ

2019-10-04 | 能楽

 台風一過の翌日だったが、一日中雨模様の曇り日。夕方にはもう薄暗くなっていた。10/4(金)「三派能楽大会」のちびっこ教室のリハーサルの日だ。いつもは土曜日の午後なのだが、今年は本番が土曜日なので、リハーサルは前日の金曜日、平日だから夜になると言うわけで集合は7時半。

 私たち、仕舞の地謡組も初めて子どもたちと合わせる日だ。長年続けている子どもたちも多く、高校生になるとさすがに辞めていくのだが、小学校低学年から始め今や6年生の子や、受験を控えた中学生など、週一度のお稽古なのに次々とよく覚え、めざましく上達する様は羨ましい限りです。

 当日は写真を撮る暇もないだろうから、何枚か撮らせてもらいました。

 👇 連調連管。けがをして腕を吊っている子の代わりに、KOさんが太鼓で出演です。

 👇 仕舞。

 👇 舞囃子。小鼓と大皷だけは先生方に助けていただきます。曲は「鞍馬天狗」。立ち方は鞍馬山の大天狗です。勇ましいですね。


三派能楽鑑賞大会 ’19 お知らせ

2019-09-03 | 能楽

  今年も、三派合同(宝生流・観世流・和泉流)能楽鑑賞大会が、10月5日(土)に高岡文化ホールで開かれます。  
 能は「経政」、狂言は「井杭」、他に舞囃子、仕舞とも見ごたえ十分な演目が並びます。

 一部の会員発表会の部では、高岡市の「子ども能楽教室」の子どもたちの仕舞、連調連管、舞囃子も披露されます。全席自由席で3500円、当日は500円高、高校生以下は無料です。

 

 

 平経政は清盛の甥で、敦盛の兄にあたります。琵琶の名手で、銘器「青山」を賜りますが、西国の戦いに出向く際に仁和寺に返上します。一の谷の合戦で戦死、後に仁和寺で管弦講が催された時亡霊となり現れます。仕舞でもよく舞われる曲で、子どもたちの仕舞でも上級クラスの子が舞います。


高岡薪能 ’19 余談

2019-08-28 | 能楽
 
高岡薪能 ’18
 高岡薪能 ’17 高岡薪能 ’16  👇は、私の「昨年の高岡薪能」のブログです。 高岡薪能 ’15  ↓は昨年の私のブログだが、「薪能」開始直前の雨で急きょ法堂に......
 

  👆は、昨年の私のブログ「高岡薪能」の記事です。今年の薪能については、先日紹介した。「蒼山会」では、今年初出演のKOさんのお陰でいろいろ新しい発見があった。
 その一つが御朱印帳である。こんな御朱印帳が出されているとは知らなかった。

 👇は、お釈迦様のご朱印。

  👇は、大庫裡に祀ってある「韋駄天尊」のご朱印。(これは今年からだそうだ)

  👇は、東司(トイレ)に祀ってある「烏蒭沙魔明王(うすさまみょうおう」のご朱印。

  
 薪能の後、ちょっと一服するのも例年の楽しみ。以前はいつも一緒だったANさんがおられないのは寂しいが、今年は初めて薪能を観たというSE子さんも一緒にココスに寄った。

 5個のメニューを4人でシェアした。👇は、山盛りカリカリポテト。

  👇は、バスクチーズケーキ。

  👇は、アップル&キャラメルクレープ。

  他に、デミハンバーグ、トマトハンバーグ。
 8月25日(日)、今年の薪能も無事に終わった。そよそよと涼しい風の吹く夜で良い薪能だった。月が出ていたかどうかは知らない。 


高岡薪能 ’19

2019-08-27 | 能楽

  今年の高岡薪能は、めでたく瑞龍寺境内で厳かに行われた。台風後のお天気がちょっと不安定で、天気予報もなんか曖昧。高岡能楽会の先生方、演者の能楽師の方達、その他瑞龍寺さん、会場づくりのとささん…などヤキモキされたことだろう。まして雨天の場合は高岡文化ホールに変更だったので尚更だ。

 1部の会員能楽大会は久しぶりに法堂内で、しかも向きを少し変えて舞台が設けられ新鮮な感じがした。私は、蒼山会の素謡「玉鬘」の地謡、連調連管「船弁慶」の太鼓で出番があったが、いつもより涼しい風がお寺の中に入ってきて、気持ちよく過ごせた。

  着替えた後夕食のお蕎麦弁当をいただき、家へは帰らずそのまま会場で席をとり待った。今年はいただいた余分のチケットを、近所の方たちや友人、初めて薪能を観る人にも差し上げたので、会場変更があれば知らせたり、席をとってあげたり、バタバタして心気ぜわしかった。

 境内の仮設舞台は、2年間回廊の工事のため境内の南側に設けられていたが、今年は工事も終わったのに東側(総門側)に舞台が造られ山門も仁王様も客席の後方になる位置になっていた。回廊を傷つけないようにとのことらしい。出演の先生方が不便だったかもしれない。

  👇 狂言「禰宜山伏(ねぎやまぶし)」 

         

 👇 能「通小町」

        

  高岡薪能が、見ごたえがあるのは戸外で行われるため薪が本物のかがり火だと言うこと、空の色、風の音、時には城端線の電車の音、風に揺れる木々のざわめき…の中で観能を楽しめることだ。ましてこの日の演目は「通小町(かよいこまち)」、太鼓はないが、初めてみるお能なのでとても楽しみだった。中入りがなく短く、中の舞や序の舞などの舞もない。が、何と言っても小野小町の元へ深草少将が百夜通いした物語。少将の妄執が凄まじい。金井先生が解説で「女性は美しければ美しいほど罪が深い。女性の方はどうぞお気をつけて」と仰ったのに笑ってしまった。

 シテ(四位少将の霊):金森秀祥  前ツレ(里女)・後ツレ(小野小町の霊):金森隆晋  ワキ(僧):殿田謙吉
 大鼓:飯嶋六之佐  小鼓:住駒幸英  笛:瀬賀尚義
 地謡:大坪喜美雄 他    


高岡薪能 ’19 お知らせ

2019-08-22 | 能楽

 

 今年も「高岡薪能」が近づいてきた。8/25(日)、高岡市瑞龍寺境内で行われる。第一部は、1時より法堂内で能楽会会員の発表、第二部は、5時45分より境内で舞囃子、狂言、仕舞、火入れの儀、能が行われる。私たち「蒼山会」は素謡「玉鬘」、平米公民館の太鼓組は連調連管で「船弁慶」を打つ。今日、22日夜は、大門福祉会館で素謡の申し合わせがあった。

 ここ数年は月の出る最高の薪能に恵まれているが、願わくば今年も25日は晴れた夜にお能が演じられますように。「高岡薪能」は、野外で本物のかがり火を焚くのでとても見ごたえがあります。 

第37回 高岡薪能
日程 2019年(令和元年)8月25日(日) 
会場 国宝 高岡山 瑞龍寺境内 ※雨天の場合 富山県高岡文化ホール
第一部

13:00開始 高岡能楽会会員発表 瑞龍寺法堂

第二部 17:45開始 薪能        瑞龍寺山門前
  ・舞囃子 ‥ 須磨源氏 大坪喜美雄  
  ・狂言  ‥ 禰宜山伏 能村祐丞、炭 哲男、清水宗治、木戸弦誌
  ・仕舞  ‥ 八島   佐野由於
         杜若   金井雄資
  19:00頃 火入れの儀
  ・能   ‥ 通小町  シテ 金森秀祥、ツレ 金森隆晋、ワキ 殿田謙吉
入場券 3,000円(自由席) ※当日 500円高 
販売箇所 アーツナビ、高岡市生涯学習センターなど

  


富山薪能 2019

2019-08-06 | 能楽

  広島への原爆投下から74年となった6日、広島平和記念公園で平和記念式典が開かれた。雨の中、約5万人の市民らが参列し、原爆投下時刻の午前8時15分に、犠牲者に黙禱(もくとう)を捧げました。松井市長や子ども代表の言葉が胸を打ちました。

 原爆投下の4日前の8月2日未明、富山市は地方都市では最大の空襲に見舞われました。富山市では空襲の犠牲者を慰霊して8月1日に「富山まつり」を行っており、その前日「前夜祭」として富山能楽堂で「薪能」を実施しています。都合のつく限り鑑賞に出向いており、今年は娘とSAさんとで出かけました。今年のお能は、家元のシテで「弱法師(よろぼし)」と言うことで楽しみにしていました。
 👇は、ポスター。 写真は「弱法師」。

 👇は、番組表の表紙。 

  昨年高岡文化ホールで開かれた三派能楽大会のお能がやはり「弱法師」でした。その時に、私の謡の先生、山崎健先生が「弱法師~鑑賞の手引き」を作ってくださったので、それをもとに物語を紹介します。シテやワキの所作の説明や、会話の現代語版など、とてもわかり易く面白いのです。

 ワキ(俊徳丸の父・左衛門之尉通俊)舞台へ出て常座にて謡う)  「かように候ものは……   -私は高安の里に住む通俊と言う者です。子どもを持っていたのですがある人(継母か?)の讒言(他人を陥れる悪口)を信じて家から追い出してしまいました。それを後悔し善行の為、施行(参拝者などに施し物をする)をしようと天王寺へやって参りました。……

 と言うように話が進みます。父に追い出され悲しみのあまり盲目になった俊徳丸がよろよろと天王寺に辿り着き、柱にぶつかりながら舞台に出ます。  シテとワキ~俊徳丸と父~の会話は…

 ワキ(父):おや、いつもやって来る乞食の弱法師も来たようだ。  シテ(俊徳丸):いやですね、また私の事を弱法師と呼ばれる、でも盲目でよろよろと歩く片輪の私では仕方ないことですよね。

 最後に父子とわかり、手を取り合って故郷、高安の里に帰って行くまでの物語です。お互いに父子とわからず交わす会話、父が我が子と気づきながらも人前では恥ずかしかろうと、夕暮れになってから名乗る時の会話がほのぼのと素敵です。

 👇の面(おもて)はとても美しい女性のよう。「弱法師面」と言い、「弱法師」だけで使う特殊な面だそうです。 

 今年は昨年よりさらに鑑賞のポイントなどを予習をして行った。 登場した弱法師が橋掛かりから舞台に入るとき、柱に盲杖を当て「石の鳥居ここなれや」の地謡に合わせ、柱を鳥居に見立てる場面や、難波の景色を思い浮かべながら舞うとき、目付柱に盲杖を当てよろよろとうずくまるが賑わう境内の人ごみにぶつかりよろける場面など、弱法師の姿を想像しながら見られたことが嬉しかった。

 舞台の端まで走りよろけるシテの所作は人々に笑われ恥じ入り泣き伏す弱法師の気持ちをよく表し、涙が出るほど哀れであった。

 シテ:宝生和英 ワキ:殿田謙吉 
 間狂言:荒井亮吉  
 大皷:飯嶋六之佐 小鼓:住駒幸英 笛:瀬賀尚義  
 地謡:前田尚廣

 終演後、姫さん、なはさんも一緒に、姫さんのご主人の運転で富山市内で夕食。 有意義で楽しい一日でした。


夏のわくわくワークショップ  2019

2019-08-01 | 能楽

  今年も「夏のわくわくワークショップ・お能に親しむ」が、7/28(日)「高岡市青年の家」で開かれた。今年で3回目。初年度は友達や友達のお孫さんにも来ていただき、私も一緒に楽しんだ。2回目は、ケーブルテレビで紹介されたのを録画してブログにアップした。

  3回目の今年は高岡市内の小学校の行事がいくつも重なったようで、参加者が少なく残念だったが、姫さんと私の若き友人NOちゃんを誘い、私たちはオブザーバーとして出席した。NOちゃんは今年3月に定年退職、目下中国語や英語の高岡市ボランティアガイドを目指して修業中、高岡で盛んな能楽について知ることはボランティアとして重要な武器になるのでは?と参加を誘った。さらに興味を持ってお稽古も、となればなお嬉しい。

 👇は、オープニング「能楽お囃子の楽器について」。山崎先生は毎年工夫して新しい話題を提供される。
 まず、お笛について。竜神が現れたり、天国から神様が降りてきたりするとき、早笛の出囃子の笛が響く。 笛はすす竹を八つ割にして組み直して作る。中にもう一本竹が入っているので音が震えて聞こえる…と詳しく説明された。
 小鼓は赤ちゃん馬のの皮を使い、胴は桜の木。湿気が大事で時々皮に指で唾をつけ湿らせる。大鼓も馬の皮を使う。湿気があると澄んだ音が出ないので、演奏前に2時間ほどかけて炭火で乾燥させる。太鼓は牛の皮、真ん中の白い部分は鹿、胴はけやき。

 NOちゃんは初めてなので、能の歴史やなぜ高岡でお能が盛んなのか加賀宝生の話も聞きたかったそうだが、それは仕方がない。この後勉強してくださいね。

 この後、車先生の立ち方で舞囃子「船弁慶」を鑑賞した。波間に平知盛の幽霊が現れ義経の船に襲いかかる場面だ。薙刀の立ち回りが勇ましく物語もわかり易い。小学校での体験学習の時も、鑑賞はたいていこの舞囃子だ。

 そして班ごとに謡、笛、大皷、小鼓、太鼓、能舞台と部屋ごとに回り、体験する。
 👇は、謡を学ぶ部屋。有名な「高砂や~」の一節を解説を聞きながら謡います。誰もが知っていて謡いやすい個所だが、子どもも多いし「橋弁慶」の五条の橋の場面などが、もっと面白くわかり易いのでは?と私などは思うのだが…。

  👇は、太鼓の教室。皆さん真剣な面持ちで、撥の持ち方もバッチリ。補助の先生が「右、左」とかけ声をかけておられる。

  👇は能舞台。面(おもて)をつけて歩いてみる。面は中央が「あやかし(怪士)」、両端は「小面(こおもて)」。「あやかし」は武将の怨霊を表す。「船弁慶」の知盛もこの面をつける。「小面」は若い女性の面。「船弁慶」の静御前がこの面をつける。写真がボケていて面がはっきりわからないが、面をつけて舞台の前までまっすぐに歩くお稽古だ。

  👇 面の目の部分は小さく開いているだけなので、前を向いて前進して舞台の端まで来たことを知らねばならない。中央の人はうつむいてそれを確認しているところ。実は下を向くことで面の表情が全く異なる。

  👇は、小さい頃から仕舞と太鼓を習っている小学生のKOくん。小面をつけ、扇子を持つとずいぶん大人っぽくなったと感心する。

 最後に閉会式があり、ワークショップは終了した。 ようこ姫さん、NOちゃんと3人で「クラウン」で一休みして帰った。NOちゃんは今年の瑞龍寺燭光能が初めての観能体験かな? 薪能なども機会があればお誘いしよう。 


梅雨の「お茶教室」

2019-06-29 | 能楽

  近頃は、いかにも梅雨真っただ中、毎日雨模様が続く。朝からジメジメとうっとうしい。

 土曜日のお茶教室は、ここ何回か姫さんと二人きりだ。近づいてきた「ルビーの会・誕生会」の打ち合わせに明け暮れることもある。
  👇は、「蛍」の主菓子と、花「ホタルフクロ」。この日は名水点てで、蛍にぴったり。

  6月最後の土曜日、29日は皆具点て。青色がさわやかだが、お点前は少し面倒。この日は、なはさんが作られたシナリオを茶々姫先生と姫さん、私の3人で読み合わせ、都合の悪いところは直す仕事もしたので、お点前は二人で一人前と言う感じになった。すみません。

 👇 主菓子は「清流」。なんと涼やかなこと。ここにもホタルフクロ。

 👇 その他のお菓子も盛り付けて…。

 なはさんのお陰でシナリオも楽しく仕上がり、後はそれぞれの持ち味で、「隠さない芸」を披露することに…。


富山県宝生会・春季能楽大会・’19

2019-06-26 | 能楽

  6月中旬の「龍尚会」で今年前半の舞台は終わる予定だったのに…。お能だけ見に行くつもりだった県宝生会の素謡「兼平」の地謡が回ってきた。「兼平」は好きな曲でもあり、ほんの2,3回のお稽古でろくに謡えもしないのに地謡の席に座ることになった。

  👇 お昼頃の出番。

 

 会員の素謡が終わると、第2部が始まる。

 能「清経」、狂言「昆布売」、仕舞「天鼓」、能「胡蝶」の順である。 楽しみにしていた演目だったが、なんせ前日も富山で映画を見ており、睡魔には勝てなかった。狂言の他は、ウトウトし通し。
 「清経」は以前金沢で見た時も、ツレ(妻)が松田若子さん、今回は葛野りささん、私には女性が女性を演じるのがごく自然でとても良いと思われた。
 「胡蝶」は後場の中の舞を真剣に観、聴いた。特に囃子の緩急を。理屈ではなく、乗って行くリズム、ゆるむ呼吸など、どのように合わせるのかを身に着けたいものだ。

 

あああ


森田流笛の会・龍尚会 ’19

2019-06-17 | 能楽

  朝は小雨、一日中寒々としたもようだったが午後には少し日も差して過ごしやすくなった。 たまたま新湊で会合があるという息子が、前夜に新幹線で到着し久しぶりに4人で夕食を食べた。

 午前11時開始なのでいつもよりゆっくりめ。出番も3回だけでゆったり鑑賞できてよかった。龍尚会の会員さんたちはお忙しかったことだろう。

  いくつかの番組を紹介します。
 👇 連調連管「早笛一段・働」。 平米公民館の太鼓方が出演。初めて2グループに分かれ太鼓4台で演奏した。

  居囃子や素謡の後、舞囃子が6番。👇は「船弁慶」。

  👇 舞囃子「岩船」。

  👇 舞囃子「花月」。 

 👇 連調連管「下り羽一段」。

  素謡の後、再び舞囃子、居囃子と続き、バラエティに富んだ番組で、また聴く機会が少ない曲もあり、楽しめた。
 👇 「高砂。

 終演後の直会では、龍尚会のメンバーのテーブルに座ったので、ここでしか会えない砺波地区の方とも話せ、楽しいひと時だった。


連日の お能

2019-05-23 | 能楽
 
5月20日に能二番~瑞龍寺燭光能「阿漕」
例年5月20日は「利長忌」で、高岡瑞龍寺では「燭光能」が行われる。今年は、第3日曜日に当たったので「高岡定例能」と重なった。出演される先生方は両方掛け持ちされるので燭光能が終わる......
 

  👆は、昨年のブログです。昨年の5月20日(日)は、午前中は高岡市青年の家能舞台での「高岡能楽会 定例能」、午後は瑞龍寺の「燭光能」と、一日に能二番が演じられました。

 今年は、5/19日(日)に定例能、20日(月)に燭光能がありました。
 👇は、定例能の番組表です、お能は「枕慈童」。
  シテ(慈童):金森隆晋 ワキ(臣下):北島公之  ワキヅレ:渡貫多聞 
  大皷:飯嶋六之佐  小鼓:住駒幸英  太鼓:徳田宗久  笛:瀬賀尚義
  地謡:金森秀祥 他                      

   

 「枕慈童」あらすじ: 深山に湧く薬の水を尋ねる魏(ぎ)の文帝の使者(ワキ)が、700年を美少年の姿のまま生きる慈童(シテ)と出会います。周の穆(ぼく)王に仕えた慈童は、帝の枕をまたいだ罪でこの深山に流されましたが、枕に書かれた法華経の文章と、菊の葉の露の奇跡で、不老不死の仙界に生きているのです。慈童は美しく舞い、長寿の薬の水を帝に捧げて終わります。
 慈童の面が美しく、また菊の花に囲まれ緞子の枕が置かれた作り物が据えられます。👇はネットより。「能 枕慈童 作り物」の画像検索結果

 また、慈童が帝徳の有難さをたたえて舞う「楽」の舞では、瀬賀先生のお笛に聞きほれました。他に、金森良充師の仕舞「春日龍神」、金井賢郎師の舞囃子「金輪」など若き能楽師さん達の姿が素敵でした。
 長年、高岡能楽会に貢献された大澤永靖先生への感謝状贈呈式もありました。第一部の会員謡曲の部では、私たち蒼山会では素謡「歌占」、また上田会、龍尚会、芙蓉会での連調連管「竹生島」を演奏しました。

 さて、翌日から私自身は所用で上京、20日(日)の燭光能は鑑賞できなかったので、KI新聞と姫さんの写真だけ紹介します。

 👇は、加賀藩2代藩主、前田利長の法要の読経です。瑞龍寺 法堂にて。

 👇 能「敦盛」の囃子方の先生方。源平合戦の有名なお話なので、あらすじは省略します。
 大鼓:飯嶋六之佐 小鼓:住駒幸英 笛:瀬賀尚義 

 👇 シテ(敦盛):金森秀祥  ワキ(蓮生・熊谷次郎直実):苗加登久治  地謡:渡邊茂人 他

  

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「第29回 一河会(いちがかい)謡曲大会」

2019-05-16 | 能楽

 5/12(日)、高岡市青年の家・能舞台で「第29回・一河会謡曲大会」が開かれた。高岡市の能宝生流の先生方が中心となり、素謡や仕舞などのお稽古の成果を披露する会である。私たち蒼山会を主宰される山崎先生たちが、30年ほど前に立ち上げられた素謡の会だそうだ。数年前からお囃子も加わり、連調連管や独鼓、独調などの番組も自由に組んでおられる。

 後半は、師範や嘱託の先生方の仕舞が披露された。
 👇は、米島先生の仕舞「田村」。坂上田村麻呂のお話です。翌日のKi紙の記事には「田村」の写真が掲載された。

 他にも、先生方の仕舞「笠の段」、「羽衣」、「三山」などが披露された。お能と違い、仕舞では面も装束もつけないので舞の所作、動きだけでその人物や物語を表現する。「羽衣」や「三山」などで男性が舞う天女や山の精は味わい深いものだった。

 👇は、山崎先生の番外仕舞「藤戸」。源平合戦の時の藤戸の海峡で、浅瀬を教えたばかりに殺された若い漁師の亡霊が、何度も刺され海に沈められる無念さのにじみ出る舞。哀れで悲しく、見入っていたらその場面の写真は撮れずじまい。

 この日、私は素謡「巻絹」と「歌占」、連調連管「中の舞」、独調で「岩船」を打たせてもらった。何度も打っている曲だが、なかなか謡と合わない箇所があり苦労した。本番ではどうやらうまく打てホッとする。良い経験をさせていただいた。

 初夏のような暑い日。我が家の庭の花たちが一挙に開花した。
 👇 白バラ。

 👇 こでまり。

 👇 夏蝋梅。

 👇 紫蘭。

 👇 白の紫蘭。

 


第十一回高岡芙蓉会謡曲大会

2019-04-29 | 能楽
 
第十回高岡芙蓉会謡曲大会
 「第九回高岡芙蓉会謡曲大会」 ・ 5月の演能(高岡)・ 銀座に能楽堂 4/16(日)、「高岡市青年の家・能舞台」にて「高岡芙蓉会謡曲大会」が行われた。謡曲・仕舞・......
 

  👆は、昨年の「高岡芙蓉会謡曲大会」の私のブログです。 創立十年目の記念大会でもあり、演能も行われました。今年は会員謡曲大会のみです。この会は呉西地区で能楽を学ぶ女性の会だが、私たち蒼山会だけでもそれぞれの都合で昨年中に二人辞められた。新しく入会された方も2名おられてうれしいのだが、公民館組は相変わらず出番は多く、「蒼山会」謡曲大会が終わるとすぐに「芙蓉会」に向けてのお稽古が始まった。私は、6番も当たっていた。素謡2番、仕舞の地謡が2番、太鼓で連調連管「竹生島」と舞囃子「西王母」である。写真を撮ってもらったものだけアップします。

 👇は、仕舞「八島」

 👇 連調連管「竹生島」。大勢なので華やかである。

 👇 鼓連調。3人ずつ3番。「吉野静」、「難波」、「橋弁慶」。どの曲も凛とした音色が素晴らしかった。

 👇 舞囃子「西王母」。先生に後見についていただき、ようやく事なきを得た。

 最初から最後まで、一日中見所に座って見てくださったげた姫さん、「見ているだけで疲れました。一日着物を着て、6回も舞台に出て、さぞかし疲れたでしょう。よく頑張ったね~」と励ましてくださった。膝の痛さ、体全体の疲れ…水曜日まで3日間回復しなかった。コレがだんだん長くなる。


「芙蓉会」 間近 !

2019-04-17 | 能楽

 「高岡芙蓉会」は、富山県呉西地区で能楽を習っている女性の会です。 4/21(日)に「市青年の家・能舞台」で「第十一回謡曲大会」を開きます。その後にある「有磯神社謡曲大会」の舞囃子の両方の申し合わせが米島先生宅で行われました。4/17(水)の夜です。

 米島先生は、今まで何度もお能のシテを務められ、その都度面を新しく作られます。
 👇は、部屋にずらっと並んだ面と写真。 

 👇は、「敦盛」を演じられた時のもの。 

  

  この日は、「西王母」、「融」、「胡蝶」の三曲の申し合わせでした。
 👇は、二曲終わった後の休憩時間です。 

  👇は、番組表。

   

 


金沢 別会能~能「半蔀(はじとみ)」 & 「海人」

2019-04-16 | 能楽

 4/7(日)、なはさんと「あいの風とやま鉄道」の電車に乗って金沢へお能を見に出かけた。 今年はお能3番、と言うのは、例年の「別会能」と違い、「佐野正治三十三回忌追善能」だからである。

 👇は、翌日の「北陸中日新聞」より:

 佐野さん三十三回忌追善能 金沢能楽会 宝生流宗家も出演

 「金沢能楽会の別会能が七日、金沢市石引の県立能楽堂で、シテ方宝生流の佐野正治さん(一九二二~八七年)の三十三回忌追善能として開かれた。宝生流宗家の宝生和英(かずふさ)さんの特別な演出による能など普段は見られない舞台で、金沢で能の振興に貢献した佐野さんをしのんだ。

 佐野さんは、能楽協会理事・北陸支部長なども務め、金沢市の姉妹都市などでの海外公演などに尽力。スケールの大きなシテ方として知られた。

 宗家は源氏物語に題をとった能「半蔀(はしとみ)-立花」で、本物の生け花を舞台に出す演出で披露。狂言「八句連歌」では、人間国宝の七世野村万蔵さんが会場を沸かせた。」

 私自身は能「半蔀」は1度見ている。が、今回はシテを宗家が務められ、小書「立花」の演出であり、今お謡をお稽古中でかなり詞章を覚えている、など期待が増していた。  最初に運ばれる作り物の「立花」は、池坊総花督・黒柳治榮子さんの作。

 👇は、数年前の富山能楽堂での、大坪喜美雄師の「半蔀」の私のブログ。詳しくはコレをお読みください。

  https://blog.goo.ne.jp/67kiyoh/e/d5ac72b8381163f2e81e2b2a42411339

 👇は、ネットより「半蔀」の絵。能之図 半蔀

 謡本も持って行ったのだが、見なくても言葉がよくわかり、いつもは眠くなる「序の舞」も楽しく見られた。
 
 シテ(女・夕顔):宝生和英  ワキ:(雲林院の住僧):平木豊男
 間狂言:能村祐丞
 大鼓:原岡一之  小鼓:住駒幸英  笛:室石和夫
 地謡:大坪喜美雄 他
 

 最後のお能は「海人」。 これも以前見ているが、今回の小書「懐中の舞」はどんな舞台だろう。 泉鏡花の「歌行燈」にも出てくる私の好きなお能です。昨秋は「蒼山会」の謡蹟巡りで、香川県さぬき市志度寺へ連れて行ってもらった。

 昔、藤原不比等が讃州志度の浦を訪れ、賤しい海人と契り一人の子を儲けます。その子を世継ぎにするとの約束で、海人は竜宮へ珠を取りに潜り、胸をえぐって押し込めた珠を潜(かつ)ぎ上げます。子は房前の大臣となり、母の追善のため志度の浦を訪れます。そこへ潜ぎの海人が現れ、昔語りをするのです。(中入) 死後13年、初めて手厚い房前の弔いを受け、経巻を捧げて現れた母の霊は竜女成仏を遂げます。

 小書「懐中之舞」がつくと、後シテが経を懐中して早舞を舞うなど特殊演出になります。

 👇は、「北陸中日新聞」の写真と記事から。

 ~ 能「海人(あま)-懐中之舞」はでは、後シテを佐野さんの長男の佐野由於(よしお)さん、前シテを孫の佐野玄宜(げんき)さんが務め、それぞれに思いを込めた供養の舞を繰り広げた。~ 

 
 子方(房前大臣):渡邊さくら  後シテ(龍女):佐野由於  前シテ(海人)佐野玄宜: 
 ワキ(従者):殿田謙吉  ワキツレ(従者)」:苗加登久治
 間狂言:荒井亮吉
 大鼓:飯嶋六之佐  小鼓:住駒充彦  太鼓:麦谷暁夫  笛:江野泉
 地謡:金森秀祥 他