「瑞穂の国・日本。」を取り戻すという安倍晋三内閣に大きな期待をかけて、応援しているのですが、「アベノミクス。」は『幻想』(イリュ-ジョン)の『偽薬』(プラセボ)であると最初(2012年)から述べています。
「円高デフレ・不況。」という『嘘話』を喧伝して、異次元金融緩和など3本の矢による「アベノミクス。」は、「円安・インフレ。」そして「消費税引き上げ。」により、予想通りの「景気悪化。」を招来させています。
勤労世帯の実質収入は2014年4月マイナス7.1%、7月マイナス6.2%など一貫して高率で減少しています。
その結果、2014年4~6月の実質成長率は年率マイナス6.8%となり景気悪化ははっきりしています。
結局、アベノミクスで得をしたのは、2013年12月までの日経ダウ急騰時に売り抜けた投資家と、海外での稼ぎは増えていないのに、円の大幅安による為替換算益により大幅増益になったように見える輸出産業だけでありました。
このまま円安が進み、海外からの輸入品はますます割高となり、庶民の生活は苦しくなるばかりなのでしょうか…?
今世界経済は、コンドラチェフの長期波動で、インフレ率がゼロに近づくディスインフレ末期となっています。
今回のディスインフレは、1980年~2014年と続き、商品市場や不動産市場からの流入資金による金融バブルの膨れ上がり方もすさまじいものでありました。
秋が過ぎれば冬が来るわけで、世界は確実にデフレに向かっています…。
中国の資源浪費バブルは崩壊しており、アメリカの金融バブルもいつはじけてもおかしくないほど、パンパンにふくれあがっている…。 (10月のFRBによる、米金融市場の暴落説有…)
そうなったとき、1994年ごろからの長期デフレを、身をもって体験してきた日本人は強い。
なんと言っても、デフレの中で実質所得を堅実に拡大し続けてきた「成功体験。」を持っているのです。
また、デフレの時代には実質所得が上がる(インフレは、逆に貧乏になる)ので、身の程知らずの借金さえしていなければ、決して悪い経済環境ではないことも知っている。
…「円急騰。」の可能性は、どんどん高まっていると思いますが…?