<アメリカ、「悪夢の国に。」パート2>
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金融市場は、実体経済を反映しなくなっていた。 アメリカの金融肥大化は、1974年から始まった。
勤労者に労働生産性向上の成果が回らない社会になった(貧富格差社会へ)。 あらゆる次元の『不正』が横行し始めた。
貧困の構造化が始まった。 利権の横行。 自由の仮想現実化。 「持続不能。」(アン・サステナビリティ)となったクルマ社会。
インフレと知的エリート支配。 名もない「専門家。」がアメリカをここまで悪くした。 トップ1%のために存在する国になってしまった。
正社員をクビにしやすい国。 アメリカ型雇用慣行は、「若者の味方。」ではない。
若年層の純資産は25年間で3分の1に。 アメリカの労働市場は、勤労者全体にとって圧倒的に不利。 低所得従事者比率はOECD随一。
人類や学歴ごとに分断された労働市場。 「機会の平等がある。」というまったくの絵空事。
たたき上げでまともな賃金の仕事は減り、エリート役人が増える。 民間部門では、『薄給』の仕事ばかり増えている。
オバマ・ケアが、パートタイム雇用を増やすという皮肉。 アメリカでは低賃金、高失業率が常態。
なぜ大学授業料は、高率値上げを続けられるのか? 学費ローンと営利事業大学が、貧乏人のカネを搾り取る。
米・営利事業大学は詐欺にならないかぎり最も『悪辣』な商売。 学費ローンだけは、あこぎな取り立てが「合法的。」にできる。
アメリカの教育全体がコスト高だ。 学校事務職員の高給取り化が進んでいる。 宗教もアメリカ教育のハンデ。
医療サービスや薬品価格も、高インフレが続いている。 何もかも割高なアメリカの医療。 「強きを助け、弱きをくじく。」社会構造。
アメリカ国民の7人に1人は、1年に1セントとの医療費も使えない。 ロビイスト集団は『利権』を拡大し、『貧富』の格差はますます広がる。
大手企業にとってロビイスト経由の献金は「投資効率。」がいい。 アメリカの警察は、巨悪を野放しにして普通の市民を迫害する。
断トツの収監人口(220万人、世界一、予算5兆5000億円)を誇る「自由の国。」アメリカ。 1度でも刑務所に入ると、生涯所得が『激減』する。
罪と罰までが「利権化。」している。 花盛りの刑務所産業。 (アメリカの末期症状)異常に多い銃・誤射・暴発による「事故死。」。
マリファナを非合法にとどめた方が都合がよい(たばこ産業からの多額の政治献金)。
フードスタンプという奇妙な制度。 「安くて満腹できる。」しか食べられない人々。 アメリカ政府は、国民に高カロリー・高脂肪食を強要する。
医療・薬品業界にも肥満奨励政策の『恩恵』。 フードスタンプは、農業票の集客マシーンだ。 予算の多くが、官僚機構や既得権グループに吸い取られている。
アメリカ人の肥満の弊害は、自己認識ができないことで深刻化する。 企業も学校も、アメリカ大衆の「『仮想現実。』を信じる自由。」に協力する。
ウォルマートという「百鬼夜行。」の世界。 「仮想現実。」を生きる自由を享受する人々。
アメリカは、自動車の普及でのし上がった国『だっ』た。 アメリカ国民のガソリン耐乏生活が始まった。
自動車はますます『死蔵』資産化している。 自動車そのものの購買頻度は、もっと前から下り坂。
「ベビーブーム世代の子供たち。」も自動車産業の救世主にはならない。 若者たちの郊外離れは、想像以上に急速に進んでいる。
デトロイトが象徴する、アメリカ製造業の悲惨。 GMの『破綻』と再上場が示す、大企業ばかりを優遇する社会。 金持ちの大都市タダ乗りが問題だ。
経済活動の活発な州の方が、経済格差は大きい。 金融ひとり勝ちも怪しくなってきた。 アメリカは、実体経済の回復では、金融市場は救えない。
じわじわと戦時インフレへの期待が高まっている。 実際には、国防・軍事は高くつく分野だ。 アメリカの国防・軍事予算はぶっちぎりのトップ。
国防・軍事が高くつくのは、独占・寡占が多いから。 ソフト産業も「親方星条旗。」の下で寡占化が進んでいる。
アメリカ経済全体が、軍需への依存度を高めている。 在庫積み増しで「達成した。」成長にだまされてはいけない。
アメリカの「次の戦争。」は『内戦』を招くかもしれない。 兵士ロボットの導入は、アメリカの衰亡を早めるだけ…。 ひとりじゃタンゴは踊れない。
以上のことから、「本当に、あのアメリカでこんなことがまかり通っているのか?」と思われるかもしれない…。
だが、これはすべて、ウソいつわりなく1970年代半ば以降のアメリカで、現実に起きたことだし、今も起きていることなのだ。
それにしても不思議なのは、日本の知識人のなかには、何ひとつ論理的な説明もなく「これはアメリカでやっていることだから、日本でもうまくいくに決まっている。」と主張する人が、いまだに大勢いるという事実だ。
彼らの大部分の体内時計は、自分がアメリカに留学していた1960~70年代あたりで止まってしまって、その後のアメリカがどんなに『悲惨』な社会になっているかをまったく知らないのだろう…!??