<東京は世界の覇権都市。-日本文明の素晴らしさをショーアップ>
◇、奇跡の「巨大都市における、平和で安全で快適な日常。」
世界中から東京オリンピックを見にきていただく人々に、一番大きくアピールすべきなのは、「都市はどんなに大きく成長しても、平和で『安全』で快適な空間でありつづけることができる。」という東京都民にとっては平凡な事実だ。
これは、とくにカネをかけて飾り立てる必要はまったくなく、我々が普段のとおりに暮らしているところを、そのままお見せすればいいだけのことだ。
だが、このわれわれにとっては何でもない、「巨大都市における平和で、安全で、『快適』な日常。」が、世界各国、とくにヨーロッパ・北米の人々にとっては、『奇跡』といっても大げさではない現象なのだ。
ロンドンの国際的なビジネス情報誌『モノクル』による「世界で住みやすい都市。」のランキングにおいて、4位と高い地位でありました。
国際的に活躍しているビジネスマンにとって、「安全性。」は、住みやすさ、暮らしやすさを考える場合、非常に重要だ。
ランキングは、1位、コペンハーゲン(53万人)、2位、メルボルン(355万人)、3位、ヘルシンキ(56万人)、4位、東京(『1328』万人)、5位、ウィーン(160万人)、6位、チューリッヒ(39万人)、7位、ストックホルム(76万人)、8位、ミュンヘン(125万人)…
ここで注目すべきは、このランキングの上位常連となっている都市群の中での東京の『突出』した人口規模だ。
東京以外では、人口1000万人を超える都市が、ランクインした例は『ない』。
ヨーロッパ・北米では、都市の人口規模が「400。」万人を超えると、「住みやすさ。」、「暮らしやすさ。」という点で、決定的な「ハンデ。」になるとみていい。
ところが、東京にいたっては、人口1000万人を超えながら、世界で5本の指に入る住みやすい都市でありつづけているのです。
先進国経済は、どんどんサービス化している。
そして、サービス業の立地では、客が「入りやすい。」ところ、「集まりやすい。」ところという要素が、製造業で大規模工場をつくるときとは比べ物にならないほど大事だ。
大勢の客が集まるところほど、多種多様なサービス業が繁栄する可能性が高い。
ただ、どんなに大勢の人が住んでいても、住みにくく、暮らしにくいという不満を抱えながらの生活では、『消費』も十分に活性化しない。
どれだけ多くの住民を、自分の居住環境に深刻な不満を抱えてい『ない』潜在消費者としてもっているかが、サービス産業立地の最重要条件といってもいい。
この重要な指標で、欧米の都市はせいぜい400万人が上限、アジアの都市国家では500万人超でも大丈夫となっている。
しかし、東京は1300万人を『超え』、いまなお「拡大中。」なのだ。