チャンネル桜・瓦版:世論(多数意見)の真逆(少数意見)がほとんど正しい・西村浩一ブログ

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 急旋回していた日本経済:術後の検診の有効性のデータはないのに、あらゆる病院は定期検診をする

2016-10-10 09:03:30 | 日本経済

     <実は、急旋回していた日本経済>

 1990年代から2000年にかけての20年間は、よく『失われた20年』と云いますが、この20年間は、むしろ、『日本を鍛えた20年』だったということを振り返ってみましょう。

 多くの日本企業は、試練に耐え、また日本の国民と労働者は、粛々とその逆境を受け入れ、空前のコスト削減を達成しました。

 この劇的なまでの、コスト構造の転換を可能にしたのは、①生産性の上昇、②流通の効率化、③規制緩和などです。 

 その結果、日本は、世界のなかでも、著しく物価が下落した国へと生まれ変わりました。

 1990年代初頭までは、世界最高の高物価=低効率国であったにもかかわらずです。

 1993年、為替レートが、107円という著しい円高になったのに、円の購買力平価は、190円にとどまっており、内外価格差が、2倍近くまで、広がっていたということがありました。

 日本の高価格の原因として、①極端な円高により、ドルベースでの人件費が、著しく高くなったこと、②日本の企業に、本来的な高コスト構造が存在していること。

 具体的には、流通コスト、販売間接費などの間接費負担が、著しく大きかったこと、③規制や、効率無視の企業慣行の結果、特に、公共料金などが高く、それも高コスト構造をもたらした。

 したがって、円高を所与のものとすれば、正しい処方箋は、第1に、労働生産性を引き上げて、高い人件費を吸収すること。

 第2に、企業のリストラと効率化並びに流通改革を行うこと。 第3に、規制緩和と競争促進によって、公共料金を含めた、市場価格を引き下げることの3つでありました。  

 その後、約18年がたち、購買力平価は一貫して上昇し、2010年には、1ドル=111円と対ドルで、ほぼ2倍になりました。 

 日本の高物価、高コスト構造が、飛躍的に改善されたことが分かります。 

 品目別にみると、アメリカとの比較で、1.5倍から2倍以上あった、公共料金の価格差は、まったく消滅しました。

 航空料金や地下鉄料金、電話通信料金など、むしろ、日本で割安のものも多くなりました。

 日本企業の絶え間ない努力が、積み重ねられてきたのですが、その結果、今の日本企業は、バブル期にかけて身につけた、ぜい肉をそぎ落とし、世界的に見ても非常に競争力の強い、経営体質を作り上げてきたのです。

 物価安を可能にした、日本人の努力は、第1に、ユニット・レーバー・コストが低下したことがあります。 

 生産性の上昇と賃金低下によって、先進諸国のなかでも『唯1』、顕著に、ユニット・レーバー・コストが低下したのです。

 第2に、高コスト構造の是正が、進んだことです。

 企業の間接費、販売管理費の削減が、大きく進展し、流通革命も顕著でした。

 SPA(製造小売り)というあたらしいビジネスモデル、製品開発、製造から小売りまでを一貫生産して手掛けることで、徹底した流通の効率化と、商品の低価格化を実現しました…。

 それに、インターネット販売、コンビニエンスストアト『流通改革機種3業種』の躍進によって、日本の流通業は、効率化を遂げたのです。

 第3に、規制緩和が進んだことです。

 公共料金の著しい価格差縮小は、規制緩和と競争促進政策導入の賜物でした。

 規制緩和による、生産性の伸びは、1995年を1とすると、2005年には、0.39まで下がっており、貢献したことがうかがえます。


 負債が、経済を牽引する:チャンネル桜・瓦版、自国を『地獄の韓国』と呼ぶ若い世代

2016-09-15 05:26:38 | 日本経済

          <負債が、経済を牽引する>

 世界経済は、「負債(借金)の経済学。」によって、成り立っているのである。

 さらにいえば「負債の創造。」が世の中を回転させ経済を牽引している。

 いわば“貯蓄アリ”ではなく、“借金上手のキリギリス”が、世界経済を牽引している時代なのである。

 たとえば、ある人が何かを買うために100円のお金が必要になったとする。

 手持ちがなかったため銀行または友人がそのお金を用立てると、利息を含めて110円分のおカネが動くことになる。

 ということは、100円の負債が発生したことによって、110円のマネーが無から創造され、その分だけ経済規模が拡大につながるわけである。

 このように負債を発生させることが経済規模の拡大につながるわけだ。 

 この元本の回転率が高まると、経済は好景気となり、加熱するとインフレになる。

 逆に、回転がスローになり、消費が滞ると販売促進のために安売り合戦が始まり、デフレスパイラルが発生する。

 現在の景況は、貸し出し『不振』で不況デフレスパイラルの状況にある。

 日銀は預金準備率を上下することによって、マネーサプライ(通貨の供給量)を操作するわけだが、現在は借り手が少なくなっているので、日銀の操作は、今は有名無実化している。

 経済というものは、返済能力のある人にはどんどん貸し付け、お金を『回転』させた方が景気がよく感じられ、成長速度も速い。

 もちろん、この負債は、実際の『需要』と「返済能力。」がもとになっていなければならない。

 このように『負債』(貸付・融資)というものは、経済活動の『キー』であることが分かる。 

 昔から金融は経済の血流であり、銀行はその血流を維持するポンプである、という言い方をされるが、それはこのことを意味している。

 この『負債』の重要性に、歴史上初めて気づいたのは、ユダヤ人らしい。

 彼らは数千年前に祖国を失い、世界を放浪する旅に出た。

 その行く先々で異民族・異文化社会に入り込み、彼らは自分たちの職業の持つメリットを上手に活用した。

 その職業とは、金融業、商業、貴金属商、医者、奴隷商人、染色業、皮革職人、工芸細工職人、金属精錬業などであった。

 これらの職業は、1つに「比較的高いお金がもらえる。」こと、もう1つは「宗教上禁じられていたり、下賤なものとして嫌がられたりする商業をあえて選んだ。」ということである。

 そのためにかえって、蓄積した技術を秘密にすることができたのである。

 だから、これらの職業あるいは技能を、家業あるいは秘伝として子孫を守り伝えていくことができた。 

 このようにして、異文化社会で嫌がられながらも、必要悪あるいは不可欠な機能を担う特殊技能者として、自分たちの存在を認めさせていくことが出来たのである。

 


 日の丸造船業、再び世界のステージへ:チャンネル桜・瓦版

2016-06-16 11:06:27 | 日本経済
   <日の丸造船業 中国・韓国がマネできない技術力で、再び世界のステージへ>


 LNG運搬船の建造も多数計画され、米国、アジア、中東までの輸送コストも大きく下がってくる公算だ。

 LNG船の需要拡大は、日本企業にも多くのメリットをもたらす。

 LNGタンカーに関する日本技術は世界トップレベルにある。マイナス約160℃の超低温技術は、川崎重工業やIHIの独壇場といっても良い。

 貯槽タンクや液化装置でも日本は強く、日揮や千代田化工建設のお家芸だ。


 全世界で運行されるLNG運搬船の数は、現状で359隻であるが、今後60~70隻の需要が生まれそうだ。

 14万立方メートルクラスのLNG運搬船の価格は1隻約2200億円であり、とんでもないビジネスが新たに生まれる。

 三井造船は天然ガスを使った船舶エンジンに強く、この技術を横展開し、レバノンでのディーゼル発電設備の受注に成功した。

 また、川崎重工業はLNGを燃料とするタンカーの製造に強く、これはアルミ材の精密加工であるが、まさに日本の技術の見せどころなのだ。


 農林水産業の六次(2×3)産業化:チャンネル桜・瓦版

2016-06-16 10:23:18 | 日本経済
    <農林水産業の六次(2×3)産業化>

 第一次産業である農林水産業が、農林水産物の生産だけにとどまらず、それを原材料とした加工食品の製造・販売や観光農園のような地域資源を生かしたサービスなど、第二次産業や第三次産業にまで踏み込むことが必要でありましょう。

 付加価値を生み出す食品製造業や流通業、外食産業の多くが都市に立地し農山漁村が衰退していく中、農家などが加工や販売・サービスまで行って農林水産物の付加価値を高めることで、所得向上や雇用創出につなげることが目指されたのだ。

 『農商工等連携促進法』が制定されたのに加え、六次産業化法(正式名称は「地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出等及び地域の農林水産物の利用促進に関する法律」)が成立し、六次産業化が、一次産業の振興や地域活性化を図る方策として進められています…。





 マイナス金利の効用:チャンネル桜・瓦版、朝食を抜くと、なぜ『健康』になるのか?

2016-05-04 03:05:13 | 日本経済
    <マイナス金利の効用>

 マイナス金利の効用は、金融業界の「構造調整。」を推し進めることであります。

 量的緩和、ゼロ金利、マイナス金利と相次ぐ超金融緩和政策は、銀行の利ザヤを縮小させ、銀行経営を圧迫し、ゆうちょ銀行や保険会社、年金には運用難に拍車がかかります。

 デフレに苦しむ経済が必要としているのは、過剰供給力も削減で、ケインズ的な需要政策が有効でないのは、供給力が大きすぎるからであります…。

 企業数が少なくなれば、生き残った企業の生産性は上昇し、収益力も改善してきます。

 また、マイナス金利は、1つは金融政策の効果に、対する不信を生み、もう1つは、金利水準が読めないために、設備投資計画が作れないのです…。

 現在の世界経済の問題は、構造的なものであります。

 中国の過剰設備、過剰債務、原油等の供給力方、新興国の工業化の『終焉』、先進国の財政赤字など、「景気対策。」では対応のできないものばかりであります…。

 この構造問題に、金融政策の『暴走』(マイナス金利)が、初めて打開の途を開こうとしている。

 前向きに捉えてよいのではないか?としておりますよ…。