人間は、心の持ちようによって、病気になったり、病気から回復したりすることがあります。
簡単にいえば、いい加減に生きている人は長生きをし、真面目な人ほど早死にをすることが分かったのです。
フィンランドの調査では、「深く考えすぎない人の方が、真面目な人よりも健康状態がよい。」という傾向がはっきりとあらわれました。
これを「フィンランド症候群。」と呼ばれていますが、その理由(仮設)としては、1つは、ストレス、もう1つは、コレステロール不足説だというのですよ…。
(続く)
<日本の優位性(42)。存在感の『薄い』、日本の知的エリート(政財官界のリーダー)は、『悪い』こともしない>
平時でさえも、存在感が『薄か』った、日本の政財官界のリーダーたちは、東日本大震災い後、ますます、『混迷』の度合いを深めています。
ところが、まさに、リーダーたちが、「だらしないからこそ。」、しっかりせざるを得ない、日本『大衆』は、着々と復旧・復興を進めています。
言うまでもなく、日本の金利水準は、世界中で、最低を維持しています。
3・11の大震災は、弱い経済圏であれば、長期金利を、1ポイントとか、1.5ポイントとか、『恒久』的に上げても、おかしくないほどの、『大』事件でありました。
それでも、日本の政策金利は、0.10%のままに据え置かれ、日本国債10年物の金利は、0.9~1.1%の範囲で、安定していました。
驚くベきは、これだけ自国内の金利が、低いにもかかわらず、低金利で借りて、海外の高金利国に融資して、利ザヤを抜く、いわゆる「キャリートレード。」が、異常といえるほど、少なかったことであります。
日本のPIGS諸国(いわゆるPIIGSから、イタリアを除いた、ポルトガル、アイルランド、ギリシャ、スペインの4カ国)に対する、債権露出度は、欧米主要国とは、比べ物にならないほど低いのであります。
ドイツ、フランス、イギリス、アメリカといった諸国の融資残が、それぞれ米ドルで、3500億ドルを超えているのに対し、日本の融資残は、僅か500億ドル強であります。
そして、日本の株式市場の世界株式市場の、時価総額に占めるシェアは、約7.5%で、踏みとどまっています。
日本が、世界のGDP総額に占めるシェア(約9%)より、若干低いが、それでも、アメリカ、中国に次ぐ、世界第3位の地位を、保っています。
欧米の株式市場は、大型合併などのホットニュースを、次から次に流して、人為的に膨らませた評価の多い、割高な市場になっています。
もちろん、昨今急激に、時価総額をのばしてきた、BRICS諸国も、無理なバブル期待が、はげ落ちたら、とたんに暴落する可能性の高い、市場であります。
ところが、1989年末に、不動産バブルが、崩壊してからの、日本の株式市場は、基本的にネガティブな情報には、反応するが、ポジティブな情報には、反応せずという状態でありました。
だから、株価形成にバブルが、紛れ込む危険の、非常に低いマーケットでありました。
つまり、現在、世界中で、第3位の時価総額を要する、日本の株式市場は、金融危機で、泡と消えていくような贅肉が、ほとんどついていない、筋肉質の市場だ、と言えるでありましょう。
日本人の特徴として、「市場経済全面賛美。」人口が、世界1少ない半面、「市場経済は、ほかのシステムに比べれば、まあマシだ。」と評価する人口が、多いことが、挙げられます。
市場経済は、誰にとっても、「自分の思い通りにはならず、他人との『妥協』で成り立つシステム。」であります。
それを考えれば、「市場経済こそ、ベストの経済システムだ。」と答える人の多い国は、どこか、「うさん臭い。」感じがします。
他人には、必死に、競争させながら、自分だけは、特権的・独占的な立場を謳歌している人間が、多い経済圏とか、まだ、本当に、平等な、競争をさせてもらっていないので、「せめて、平等な条件で、競争をさせてくれ。」という、切実な願望を抱く人が、多い経済圏とかで、こういう反応が、多そうな気がします。
その点、「ベスト。」という答えが、最低で、「まあマシ。」程度の評価をする人が多い、日本人は、市場システムに対して、最も、『妥当』な評価を下している、と考えるべきでは、ないでしょうか?
実際、経済に限らず、政治、文化、教育などの、社会のあらゆる分野を考えても、社会全体に『号令』をかけるような、一握りの『知的』エリート集団ということになると、全く影もかたちも『存在』していません。
たいていの問題について、みんなが、すこしずつ、妥協をしながら、こっちの思惑通りにもならないが、向こうの思い通りにもならないという「解決策。」に、たどりついているのです。
こういう、日々の経験を蓄積しているからこそ、「市場経済は、ベストではないが、ベターだ。」という、『成熟』した見方ができるのでありましょう。 (民主制についても、同様か?)
また、日本人のあいだでは、「人生は、必ずしも公平ではないが、それでも、国家が、関与することで、人為的に、不公平を、是正するべきではない。」という、考え方が、強いようであります。
この人生の不公平さを認めた上で、それでもなお、国家による階級で、この不公平さを、是正することの『弊害』は、避けるべきだ。」とする姿勢は、「日本の大衆の、『知的』能力の高さ。」を感じさせます。
さらに、日本では、アメリカ人と比べて、「良い家庭環境に育った人は、当然、高い所得を得るべきだ。」とか、「学歴が、高い人は、当然、高い所得を得るべきだ。」とか、考える人も少ないのです。
ことば本来の意味で、『公平』さと、いくつになっても、「何度でも、チャレンジできる社会。」を、追求する人が多い、『国民性』を示しているのであります。 この国民性も又、日本経済の『強さ』を支えていくでありましょう。
この間の、政府や東電のしどろもどろで、「混乱した、記者会見。」を見るたびに、「日本のエリートは、こんなに『無能』でいいのか?」と、憤慨されている向きも、多いでありましょう。
呆れかえるほどの、無責任な手抜き工事の『連続』で、カリブ海の海底油田で、とんでもない原油流出事故を、起こしておきながら、プレゼンテーションのたびに、「立て板に水。」で、「我々は、『完全』に、事態を掌握している。 ご安心ください。」と言いつづけた、BP経営陣のような、鉄面皮の『ウソ』つきどもでも、『有能』な方が、良いとお考えでありましょうか?
だとすれば、今アメリカで、猖獗を極めている、「すさまじい所得格差。」、「資産格差。」も、受け入れる覚悟をしていただきたいのです。
有能で、『悪辣』な、だが、危機のときに、大船に、乗った『気』にさせてくれる、『知的』エリートは、当然のように、とんでもない、『高給』を、要求するのであります。
以上
◇、心が免疫機能を左右する
人間は、心の持ちようによって、病気になったり、病気から回復したりすることがあります。 簡単にいえば、いい加減に生きている人は長生きをし、真面目な人ほど早死にをすることが分かったのです。
フィンランドの調査では、「深く考えすぎない人の方が、真面目な人よりも健康状態がよい。」という傾向がはっきりとあらわれました。 これを「フィンランド症候群。」と呼ばれていますが、その理由(仮設)としては、1つは、ストレス、もう1つは、コレステロール不足説です。
◇、コレストロール値とうつの関係
日本では、コレストロールは悪者扱いされており血中コレステロール値が220mg/dl異常になると治療の必要があるとされています。 欧米ではコレステロール値が300mg/dl以上にな*-らないと治療は行われません。
300mg/dl以下であれば、コレステロール値が高いほうが『健康』で長生きできるというデータが出ているからです。 コレステロール200mg/dl前後の人は、発がん率が高くなることもわかっています。
コレステロールは、脳の活動、性ホルモン、免疫力と密接に関わっています。 脳の神経細胞の栄養源は、コレステロールからつくられますから、コレステロール値の高い人は、頭の回転が速く、性生活が活発で、元気で明るい性格の人が多いのです。
コレステロール値を下げていくと、活動性が低下し無口になっていき、うつの症状が出てきます。 コレステロールは悪者どころか、私たちの体を「守って。」くれています。 コレステロールの中性脂肪の中には、毒素を中和する糖脂質というものが入っており、細菌防御の役割をはたしています。
コレステロールは体の免疫機能を高めてくれますから、300mg/dlを超えない範囲で、ある程度「高めて。」おく必要があります。
◇、NK活性低下を防ぐ、R-1乳酸菌
体には、免疫、神経、内分泌の3つの重要な「システム。」がありますが、最も強力なものは免疫機能です。 免疫細胞のうち約8割は、強力な防衛力を持った軍隊のような存在であり、残りの2割は体内の治安維持のためのお巡りさんのような存在です。
このお巡りさんのような細胞は「NK細胞。」(ナチュラル・キラー細胞)と名付けられました。 NK細胞は、加齢や不規則な生活、ストレスなどの外的要因によって機能が『低下』します。 NK活性を高めるには、ストレスをためない楽しい生活をすることです。
声を上げてげらげら笑ったり、映画、音楽、絵画などの趣味に没頭したりすると、NK活性を高めます。 さらに、R―1乳酸菌を含む乳製品は、NK活性を高め、ウィルス感染に対する抵抗力を高めることが明らかになっています。
NK活性を高める方法としては、他にもキノコ類に含まれるベータグルカンの摂取やビタミンCの注射などがありますが、ヨーグルトは値段も安く一番お手頃です。 NK活性を高めるには、おいしく食べ、「楽しく。」生活することです。
いずれにしても、「ほどほどに。」生きることが、「免疫力。」を高める一番効果的な方法なのです。