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機動戦士ガンダムOO(ダブルオー) 2ndシーズン 第24話 「BEYOND」 感想

2009-03-25 01:35:24 | ガンダム00(ダブルオー)2ndシーズン
映画のようにCMを挟まず一気に見せた第24話「BEYOND」。
かなり見応えがありました。
凄く面白かったです。ぐっと見入るように30分釘付けでした。


どこから感想を書いていこうか迷うほど書きたいことはたくさんあるのですがまずはイオリア計画から。

今回ヴェーダとリンクしたティエリアから語られたイオリア計画の真意。
これは実質1年半かけて謎になっていたところがここでようやくオープンになったわけですが、テーマ的な部分からいくとこの世界はもっと相互理解をする必要があって、お互いのことを語り合ったり、思いを伝えていくことがとても大事なのに、それができていない、だから争いというか、他人が少しずつ優しい世界に辿り着けない、というところを問題提起として置いていたんじゃないかと今改めて思います。

じゃあ相互理解していくにはどうしたらいいの?
というときに、もうこうなったら心をダイレクトにつなげていくしかないんじゃないの?
それでお互いに感じていること、思っていることを伝えていくしかないんじゃないの?

じゃあダイレクト接続という壮大なる仕掛けをこのダブルオーの世界ではGN粒子を介して行おうよ、そのためには駆動装置が必要だよね、それが真のイノベイターの出現であり、GNドライブ、ツインドライヴ、トランザムというイオリアが残したツールは、真のイノベイターを介して真の力を発揮する、つまり人類の心をダイレクトにつなげていく、お互いの理解を促進していく、みんなが少しずつ理解できる仕組み・仕掛けを作りあげていく、これこそが真のイノベーションである、という感じでしょうか。
#僕個人としては刹那が真のイノベイターになるということだけじゃなくて、真のイノベイターを介して人類の心がダイレクトにつながっていく、お互いの気持ちを理解しようとする仕組み・仕掛けができあがっていく、それこそがポイントで、P・F・ドラッカーの提唱する真のイノベーションの意味に近いのではないかと思ったりもしています。

イオリア的にはソレスタルビーイング自体は世界をまとめるための一種の必要悪であって、武力による紛争根絶というのは矛盾しているのは承知で悪役を作る必要があったと考えていたのかもしれないですね。
で、GNドライブを託したガンダムマイスターの中から、自分たちは変わらなくちゃいけない、という自覚を持った者が現れて、ツインドライブ、トランザムを使いこなすことによって、人類をつなげていく存在まで昇華して欲しいと願ったのかもしれない。


刹那は今、みんなの命を守りたいという想いから母船ソレスタルビーイングの周囲に対してGN粒子を拡散してその宙域の人たちの心をつなげたけれども、最終回の最大クライマックスでは地球の周囲を覆うオービタルリング全体にGN粒子を展開させて、地球全土の人々の心を一瞬でも良いからダイレクト接続させて、人々が相互理解をより進めていける可能性と希望を示す、というラストだと僕個人としては非常にしびれる展開だと思うんだけどな。

また、今回刹那がみんなのことを名前で呼んでいたのも印象的だったんだよね。
今まで刹那は必ず他人のことはフルネームで呼んで、ちょっと他人行儀だったからね。
それが名前で呼び合う中まで刹那の中で進展した、というのは真のイノベイターとして覚醒した事実よりも、僕としてはぐっと来たところなんだよね。

最終回ではリボンズのガンキャノン?と対決になると思いますが、リボンズのどの辺がイノベイターを超えたイノベイターなのかは分かりませんが、ファーストガンダムの象徴たるアムロ=リボンズと、そこを真っ向勝負で迎え撃つ新世代ガンダム=刹那の対決というのは、色んな意味で非常に感慨深いものになるかもしれませんね。
#だからあえてファーストチックなデザインなのかもしれないね。


さて今回、というかダブルオーの特に2ndシーズンですが、群像劇というよりは各キャラにスポットが当たり、台詞回しによってしっかりとテーマを浮き彫りにしていくスタイルが確立されたんじゃないかと僕は思ってるんですが、それを象徴するようなラスト2の各キャラの「対話」のオンパレード。
非常にしびれました。


まずはマリーとアンドレイ。

まさかここでマリーとアンドレイの対話になるとは思いませんでしたが、これがまた非常に良かった。
これって完全にこのガンダムダブルオーのテーマ部分であり、何故セルゲイさんがバッドエンドで終わってしまったかということに対する回答編にすらなっていました。

思っていることを伝えなければ理解することもできない。
理解して欲しいならばちゃんと相手に伝えないといけない。

お互い分からないと思って心を閉ざした結果、愛情が憎しみに転化してしまって心が暴走してしまう。

それをソーマ・ピーリスではなく、マリーとしてアンドレイに告げる、というのもまた痺れるところでした。

アレルヤ・ハレルヤにしても、マリーを助けるという点でお互いの気持ちが合致するという、マリーとアレルヤ、二重人格者たちの対話はこういう形で決着したのか、となるほどと感心してました。


次にビリーとスメラギさん。

ビリーの「どうして分かってくれないんだ」という問いかけは、世界の統一がどうとか、ソレスタルビーイングが邪魔してるとか、そういう御託ではなくて、本当のところは、「どうして僕は君のことがずっと好きなのに分かってくれないんだ」という言葉への変換なんだ、と。

それが刹那のGN粒子によってお互いの心がつながって、スメラギさんも、そしてビリーもようやく素直になってビリーとしてはずっと言えなかった言葉「君が好きだった」という言葉につながってくる。

ビリーとしては分かって欲しい、けれども勇気が無くて言い出せずにそのままズルズルと、いつか気づいてくれると信じて、それが気がついたら銃を向け合う仲になってしまったいた。

結局気持ちを伝えられなかったからこんなにすれ違ってしまった。

そんなビリーだけれども、最後の最後、極限状態でGN粒子の中でスメラギさんに自分の気持ちを伝えることができた。

これもすごくシンプルだけど、シンプルゆえにテーマを浮かび上がらせるには十分な要素だったと思うんですよね。


ロックオンに関しては、アニューを通じてすでに彼の中で答えが出ていて、上位種だなんだと言っても、人が人を好きになる気持ちや、お互いを分かりあいたいと思う気持に変わりはない、ということで一つ完結していたんですよね。

アリーという因縁に対して、私怨で撃つというよりは、人を理解しようとする世の中を作るのに、アリーのような快楽主義の人間とは戦っていかないといけない、そういう決意の銃弾だったんだな、と感じましたね。


ティエリアに関しては、リボンズに頭まで撃たれたとき、まじでびっくりしちゃいましたよ。
うおー、ティエリア、見せ場なしかよ!!って。

ところが、ところが。

ヴェーダを奪還してのトライアルシステム発動。

これはしびれました。

セラフィムが意味深に無傷で残っていた理由、それはセラフィムにもう一度スポットが当たる見せ場が来る、ということに違いないと思っていたので、あそこでのトライアルシステム発動は熱かったですね。

つか、ティエリアが自分たちはイノベイターではない、イノベイドだ、と告げるシーンや、その後に来るイノベイドで良かった、というシーンはしびれっぱなし。

もう主人公ティエリアでも良いよ!!くらいに。

リボンズに対してイノベイターという言葉を誤用している、と宣言するのは、またまたP・F・ドラッカーなんだけどイノベーションの本当の意味を誤用している、と提言していたことにも通じて、僕としては非常に痺れるところでしたね。

「イノベイター」と自分たちが人類を導くものとして自称していたものは、実はそうではないという事実は、上位種として人類を見下していた彼らの存在意義にも関わるというか、いつからかその存在意義が変わってしまっていたのだろうね。

これは水島監督のインタビューにもあったんだけれども、人は高い位置から人を見下ろしたり、見下したりするのは、相手より優位に立ちたい、相手が何を考えているか分からず怖いので、上のポジションを取りたがるからだ、と言っていたと思います。

これではいつまでたっても相互理解なんてできやしない、とも。

これはイノベイドだったり、王留美だったり、見下ろす構図にいた人たちをそうやって当てはめていたんだろうな、と思います。

そういう背景の中で、最初はツンツンしていたティエリアがロックオンと出会い、自分は人間だと宣言し、ラストはイノベイターではそもそもなく、イノベイドなんだ、だけれども僕はそれでよかったと思っている、みんなの命を救うことができたのだから、という言葉はこの1年半を通じてのティエリアを見てきた僕らとしては、こんなに嬉しいことはない、という感じですよ。

いやー、素晴らしい見せ場でした。


そして最後は沙慈とルイス。

リボンズによって弄ばれた心は、沙慈の命を奪おうとその首に手をかけるのだけれども、そこに輝くのは約束の指輪。

それを見てルイスは目を金色に光らせながらも(心を奪われながらも)涙を流す。

その指輪の意味を知っているから。

2ndシーズンの最初のOP曲「儚くも永遠のカナシ」ではOP版じゃなくCD版で聞くと「恐れず信じることで 憎しみに変わる前の本当の愛を知るのだろう」という歌詞があって、やはりこの曲は沙慈とルイスのための曲だったんだと実感することができます。

沙慈を振り払って見えた、失ったはずの左手、そこに光るのはもうひとつの約束の指輪。

。・゜・(ノД`)・゜・。

。・゜・(ノД`)・゜・。

。・゜・(ノД`)・゜・。

写真は全て破棄してしまったけれども、沙慈との思い出も全て捨てようとしたけれども、この指輪だけは捨てられなかった。

それが沙慈の命をつなぎとめた。

・・・けれども、自我を取り戻そうとしたルイスは命絶えてしまう・・・。

これって無いよ!!

と思ったところに刹那のGN粒子がルイスたちを包む。

息を吹き返すルイス、この意味はやはりルイスは一度死んでしまった、けれどもこの死の意味はリボンズに操られたルイスの死という意味なのかもしれないですね。

そして息を吹き返したルイスに、沙慈がかけた言葉。

それは何も言わなくて良いよ。

対話をテーマにしてきて、ラストに来て多くの対話があったけれども、ここまで苦しい対話を諦めずに続けてきた沙慈は、全てを分かって、全てを受け入れるという、対話の先にあるテーマを体現してしまったわけです。

やっぱり沙慈がルイスを取り戻す戦い、それは対話をテーマに進み、ラストは言葉は要らない、という状態まで到達するという、これまでこの二人を見てきた僕としてもぐっとくるクライマックスでした。

他にもまだまだ書きたいことはあるけれども、とりあえずこの辺で。

次回、最終回。

まだ終わって欲しくないなぁー。

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7 コメント

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ああ (Strike Dagger)
2009-03-25 03:18:05
そうですね、企画側としては、ハガキをテレビ局に、たくさん出して貰えれば、また再開するネタは有る様ですよ。笑/感心 (今季GMでのインタビュー曰く)

で、ティエリアですが、リジェネも含め、イノベイター基イノベイド、これは、ハロ型端末内に存在するAIソフトも含めてですが、ベーダとリンク出来る連中は、皆、ベーダ内にその人格(?)と記憶のバックアップを残せる(残している)ので、ダウンロードする肉体、或は、端末さえあれば、再生可能なので、次回のシリーズでも、あの肉体を復元再生して、帰って来るのは全然可能です。(00P及びF曰く)

それから、ベーダとのリンク/アクセスに関してですが、以前こちらでも書きましたが、リボンズがベーダをジャックしてからも、GM達のアクセス権や、GMを守る為のシステムトラップの一幹として、彼らの素性、存在、行動、所在を、秘匿する機能が働いているといて、刹那は、4年間の放浪の間、その機能を使い、当局やリボンズらから身を隠しつつも、アロウズの調査もしていた様で、CB複帰後も、ライルやスメラギを探したり、保安部に知られる事無く、軌道エレベーターを使ったり出来たのも、その機能を有効活用していた様です。(小説版シーズン2第1巻曰く)

で、今回、仇敵アリーをついに血祭りに挙げた、そのライルですが、同じく、小説版曰く、彼は、カタロンのジーン1になる前、既に、数々の戦闘に参加していて、何処で、どういう形で、戦闘訓練を受けたのか迄は触れてませんでしたが、MSの操縦経験はおろか、実際に、MSで、それなりの戦果も挙げていたそうで、CBとGMの実力探りと、自らのカバーの両方の目的で、素人を装っていた様です。

そういえば、ビックリドッキリメカ、とか呼びましたかね? GMのインタビューで、また、新たな謎が幾つか解けましたが、ビリー版擬似太陽炉トランザムですが、あれは、一回きり可能で、やったら最後、その、擬似太陽炉は潰れるそうです。真に特攻ですね。
マスラオで、最初にそれを、再現した時には、グラハムは、機体各所のコンデンザーの残留粒子を使い、戦いを諦めて、退散した様ですが、それでは、ここの所、過去二話で、トランザム可能になったガデッサや、一度トランザムをしたガガですら、トランザム後も、余り問題無さそうに、動いてましたよね。ここから先は、推測ですが、小説版で判ったのは、今シーズンの第四世代ガンダム四機には、トランザムを途中で解除して(有る程度の残留粒子量で自動的に働くんでしょうが、勿論、GMが最終的なコントロールが出来るんでしょう)、トランザム発動後の急激な性能低下を防ぐ機能が付加されているそうで、アニューが、相当の間、CBに潜入していた訳ですから、ベーダとのリンクを絶った後、CBが独自に開発したその辺の技術は、彼女が一度イノベイター側に戻った際、持ち帰ったんでしょう。それを、ビリーが、彼なりに、トランザム機能に付加したんだと考えられます。いやあ、恐るべしビリー。最後には、望みの女までちゃんと手に入れちゃいましたよ。笑 ううん、侮れませんなあ。大人しい奴に限って...。笑 ついでに、マスラオですが、あれは、アヘッドに遅れて、旧ユニオン側が、開発していた量産機の試作型だそうで、隠し玉は勿論グラハム専用ですが、そいつを、更にギンギンにカスタムチューンしたのが、スサノオ、という事だそうです。(今季GM曰く) 

そういえば、「イノベイドを超えたイノベイダー」と呼ばれるリボンズとは、何ぞや、という事ですが、ベーダとリンクする事で、彼自身、イノベイター(ベイドと言うべきか、この場合は)以外の、フツーの人間とも、直接脳波で、会話(対話?笑)が出来る様で、これは、私が、00P、F、1stシーズンの小説版等で明かされた総ての設定を知る中で、確かに、特異な能力です。謂わば、刹那がトランザムライザーを発動させた時の能力に似てます。例えば、今シーズン初頭、連邦大統領と、アロウズと連邦の今後の有り方について、彼が話しをするシーンがありましたが、実はアレは、ベーダを介して、映像や音声は、リボンズから、直接オバマさんの脳へ送られていたそうです。(小説版曰く) 怖
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最終話に向けて (Strike Dagger)
2009-03-27 03:19:09
来るべき異種との対話への過程としての、同種間での対話でしたが、シーズン序盤、スメラギとビリーが前回分かれた後、スメラギがCBへの複帰を決意した時と、ビリーがアロウズ入隊した時の、対照的なシーンを、小説版でも描写してましたが、男性陣、特にイアンに好評だった、あの小さい制服は、実はスメラギ自身が、ice breakerとして、わざと仕組んだそうです。で、あの照れ笑いをしてる正にその時、ビリーは今時クジョーがへらへら笑ってたら、この手で殺してやる、と考えていたそうですから、それからすると、ルイスやラッセに与えた影響を考えても、トランザムライザーのGN粒子の影響は、計り知れない物が有りますね。実は、管理人さんは触れられてませんでしたが、中でも一番(戦果が)凄かったのは、意外と、帰って来た真の超兵「ハ+アレルヤ」のガガめった撃ちだったかも知れませんよ。笑

そういえば、ルイスですが、彼女が服用していたのは、やはり、ここでも以前書きましたが、00F/00Pでも出てくる、モレノがシャルの為に874のイノベイド型肉体から摘出したナノマシンを利用して開発した、対GN粒子被爆障害剤で、彼女も、やはり、シャル、ラッセ、グラハム、刹那と同様の被爆障害を患っているそうです。で、今迄、余り、劇中では気が付きませんでしたが、今回、(少なくとも私的には)義手の手袋の下の指輪が、可也注目を引きましたが、あの指輪を、彼女は常に手入れをしながら嵌めていて、携帯のメールも同様で、片時も些事の事を忘れた事は無かったそうです。なだけに、今回の結末は、また、ひとしおという事でしょうか。笑

で今回、大体の決着は付いた訳ですが、ただ一つ、loose endが...。そうです、グラハム。笑 彼は、以前にも書きましたが、天涯孤独なんです。唯一、刹那とガンダムだけが、生きがいだったんですが、スサノオを持ってしても負けてしまい、今は、死に場所を探してます。笑 あの良質GN粒子を浴びても、彼に限っては、死にたがってるんです。笑 さて、今週、再登場するのか? 悪いだの、強いだの言っても、可也predictableになっちゃって、余りにもclicheなヤラレ役になっちゃった(確かに、未だ、色々と謎が残ってるんですが)、アリーに比べ、本当にワイルドカード、真のジョーカー的存在に熟成してグラハムの行動は、本当に予測不可能です。難 今回も、前回同様、(前は、アレハンドロでしたが)、リボンズを倒して、力使い尽くした辺りで、また、待ってましたと言わんばかりに、また、トンデモMSで、刹那をヤリに飛び出して来るんでしょうか。それとも、刹那に加勢して、ヒーリングとリヴァイブ相手に、ライセンス持ち同士の死闘を魅せてくれるのか。笑
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今回が最終話 (こばやし)
2009-03-29 02:09:38
今回が最終話という感じでした。
ミスターブシドーとリボンズをのぞいて、すべてに納得のいく答えを出してくれて、私は満足です。


個人的には、最悪の悪役としてアリーにもっと活躍してほしかった、とか、ビリーはスメラギさんに振られて自暴自棄になってしまうとか、いろいろ考えましたが、ティエリアとリジェネの活躍や、沙慈とルイスは良かったなあと。アンドレイにまでソーマ・マリーのからみもふくめて、答えを出してくれてうれしかったです。Zガンダムだったら、沙慈とルイスもアンドレイも、ソーマもアレルヤもみんな死んでしまっていたと思います。
宮崎駿も「ナウシカ」を漫画で描いていた時に、世界は終わるのではないか、と考えていたと言っていますが、冷戦時代の雰囲気を少年ながら感じ取っていた私としては、ラストが暗く考えさせる内容になるのは分からないでもなかったのですが、現実を見据えてなお、未来を夢みたいと思うのです。21世紀はやはり希望の世紀なのかもしれません。

今日の居酒屋で3度もEDテーマが流れてました。いやー、良かったな~。

さて、明日はいよいよ最終回。私にはもうエピローグのような感じですが、ミスターブシドーに死に花を咲かせてやりたいと思います。

蛇足。特攻兵器のガガは、リボンズがヴェーダとリンクしているのなら、量産型ハロを使えばよかったのではと突っ込みたくなりますが、大量のイノベイドを作成したのはなぜでしょう。人型は不安定でコストもかかると思うのだけどなあ。リボンズもイノベイドから進化してイノベイターを超えた存在と言ってますが、ティエリアにやられてヴェーダをとられたままでは、ちょっとラスボスには弱い気がします。最終回に、世界の破局をちらつかせるくらいの迫力を出してくれたらと期待しています。その点、ファーストガンダムやZガンダム、逆襲のシャア、SEEDのラストは、世界大戦の雰囲気があって、手に汗を握りました。
一般人に関係のないところで世界の運命が決められていた…という設定は、ちょっと燃えないので、リボンズには悪逆非道の限りを尽くしてもらいたいです。
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泣けました。 (大和)
2009-03-29 15:21:08
 先ほど、GyaOで何とか目を通すことが出来ました。今日が最終話ということで、その終わり方によっては続きが見たくなることは必至です。

 諸事情により、本当に少しのコメントになりますが、ガンダムで描かれる諸々に泣けたのは初めてです。こばやしさん御指摘の理由から、ガンダムで感動して泣けることはないのですが、今回ばかりは見ながらウルウルと来てしまいましたね。

 最終局面で、ブシドー(グラハム)が刹那に、(先の「助太刀御免!」に習って)「助太刀致す!」とか言ってくれたら、嬉しいかな。刹那も一応手負いですし、ブシドーの助けがあった方が、燃えますね。それと、もしかしたら、本当に0ガンダムに乗ってくれるかも知れないですよね。

 ただ、劇中で触れられていたように、第1期に引き続いてリボンズが世界を引っ張っていた部分があるのも事実である以上、リボンズが死んだとして、その後の世界を一体どのように動かしていくのか、それが問われるのは必至ですね。その問い掛けをするための、最終話としての1話が用意されたのかも知れないですね。前半に感動の見せ場を持って来て、後半はシリアス基調でしたし。
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真の武士道とは (燕。@休日出勤)
2009-03-29 16:29:26
■Strike Daggerさんへ
イノベイドはヴェーダ内にバックアップを取れるというのはなるほどな、と感じながら見ていたのですが、バックアップ方式としてリアルタイムなのかスナップショットなのかで、リビルドするときの記憶やデータは違うだろうな、とか、ティエリアはヴェーダとのリンクを絶っていたので、差分バックアップはどうなっていたんだろう、とか、職業柄そういうところが気になってしまいました(笑)。
それも秘匿機能部分が担っていた、という感じですかね。
今丁度休日出勤しながら、バックアップ方式の検討をしていました・・・。

個人的にはグラハムの再登場シーンが温存されているので、ユニオンが試作しているフラッグ後継機、それかマスラオで助太刀致す!という感じで場を盛り上げて欲しいですね。
やっぱりグラハムにはフラッグファイター魂を見せ付けて欲しいところ。
真の武士道とは何か?を体現すべく、登場すると見ていますね。
武士道とは死ぬことと見つけたり、というのは滅私奉公ということでは全然無くて、これもドラッカーのイノベーションと同じく誤用が多いわけですが、「死ぬことも乗り越えて正しいことを追求せよ」というのが真の意味であり、これこそグラハムが辿り着く悟りの境地なのではないでしょうかね?
#死に場所を探しているのではない、ということ。

イノベイドを超えたイノベイターの意味はなるほど、そういうところでしたか。
それは納得ですね。
GN粒子の散布無しに通常の人間とも脳量子派を介して会話ができる、というのはある意味超能力ですな。
その使い方がリボンズと刹那では違う、つまりその意義の頂上対決、という構図になるわけですね。ふむふむ。

そういうリボンズの支配下を振り切って、ルイスが戻ってきた、というのは小さなストーリーのグッドエンドだったと思いますね。
いくつものストーリーがあって、それはバッドエンドを迎え、分かり合えていてもバッドエンドに辿り着いたものもいる(結果的にバッドエンドではない、という気もします)。
そういう中でのグッドエンドなんで、こばやしさんもコメントされていますが、ある意味最終回だったと言っても良いかも、と僕も思います。
さて、あと1話。
どうもリアルタイムでは見れそうにないけれども、楽しみにしています。
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未来に可能性を残して (燕。@休日出勤)
2009-03-29 16:35:07
■こばやしさんへ
そうですね、もう殆どの作中解は示されてきたので、リボンズ、グラハムを残すのみ、という感じですね。
僕はグラハムが「真の武士道」を探求すると期待しています。
上記コメントでしましたが、本来の武士道とは、という点でリボンズを倒す、ということもまた熱い気がします。

水島監督はダブルオーで対話とか相互理解について相当正面からやっていく感じなので、そういった可能性や希望を見せていくんだろうな、と思っていたので、ラスト付近ではそれを直接台詞回しとして表現してくれたのが僕としては非常にうれしかったですね。

ED曲は本当に良いですよね。
あれがかかると涙出そうです。
うちの娘と息子も一緒に歌ってますし。

未来に可能性を残す、そういうエンディングを期待して待っています。
返信する
非常に楽しみ (燕。@ここ数週間の休日は潰れる運命)
2009-03-29 16:42:47
■大和さんへ
そうなんですよねー、泣けますよね。
何か凄いもの見ちゃったなぁ、という興奮とともに。
やっぱりガンダムというコンテンツが持つパワーって凄いな、と。

グラハムは大和さんの予想通り「助太刀致す!」で登場しそうですね。
僕はフラッグ系の機体で登場して欲しいんですけどねー。是非。

ラストのリボンズには相当期待していますよ。
ファーストガンダムの象徴たる古谷さんをCVに持ってきてのラスト対決。
オマージュやリスペクトだなんだと表面をなぞるような意味じゃなく、スタッフがファーストと真っ向勝負するぞ、みたいな、そんな意気込みが感じられて、非常に楽しみなんですよね。
リボンズ、という存在は無くならないという気もしますね。
深読みし過ぎかもしれないですが、リボンズはファースト至上主義というか、ガンダムはこうあるべき、みたいな人の象徴になっているかもしれないし、そういった層はずっとあり続けると思う(それが良い悪いはまた別次元の話)。
時代によってはそれを人が求めたりするんだから、リボンズという存在はそういうもののメタとしてあり続ける気はしますね。
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