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交響詩篇 エウレカセブン 第16話「オポジット・ヴュー」感想

2005-08-02 02:19:45 | エウレカセブン
今回も意味深な表現が多くて、知らない間にたくさん伏線が張られた気がするんですが(笑)、基本となるレントンとエウレカの相互理解第一歩となるか?みたいなところはかなり面白いなぁと感じました。
起承転結の「承」部分は割りと早めに谷を抜けて欲しい、みたいなことを書いていたのですが今回のラストにはそれを暗示する部分もあって、(まだ第2クール始まったばかりだから楽観視?はできないけれど)、レントンとエウレカの関係性がどうやって構築されていくのか?この辺は純粋に楽しみですね。

■レントンとエウレカの関係性の構築

僕思うんだ
君ともうずっと一緒にいるのに
僕君の事
君の気持ち全然分かってない
もっと僕分かりたいんだ
君の事
だって・・・


いつにも増して無表情?無愛想?なエウレカに対して、時には自慢?しつつ、時には落としつつ、何とか気を引こうとするレントン。
こんな滑りっぱなしのレントンが観ていて非常に痛々しく、またニヤニヤしちゃうところなんですが、こういうモヤモヤを経て、本編でようやくそして初めてに近い形でレントンがエウレカの正面、というか内面に触れていこうと決心したっていうのが凄く良いですね。

この物語の面白さの一つに、レントンとエウレカの関係性の構築といのがあると思っているのですが、最初はレントン、エウレカに一目惚れしちゃったりするし、一方的に告白したりするわけだけど、実は今のところまだ内面については殆ど理解できていない、そういう現状があるんですよね。
#第9話の「ペーパームーン・シャイン」ではエウレカの内面に触れるところまでは行ったかな?
#あれも良かったなぁ。

「信じる」という言葉も、当初はエウレカ自身を信じたわけじゃなくて、お姉ちゃんの言葉を信じた(そうすることでお姉ちゃんに会えると信じているから)わけだし、エウレカ自身もニルバーシュがレントンを必要としているから信じると言っているわけで、第1クールのレントンとエウレカの関係性は基本的には勢いで作られたものですよね。

だからこういう「承」のタイミングで、一歩踏み込んだ関係性を構築するっているうのが第2クールは面白くなりそうですね。
#第5話の感想の時に、機械の声が聞こえる件について、レントンが実際は聞こえてないのをエウレカに責められるかな?と思っていたけど、それを自ら告白しちゃうレントンってやっぱり良いなぁ。
#こういうコミュニケーションの取り方は個人的に好きかも。

第2クールではまずレントンからアプローチがあったんで、今度は逆にエウレカがレントンの内面に興味を持つ表現があったり、レントンやエウレカが自分たちの過去(特にレントンは父親絡みで)と折り合いをつけて立ち上がる、なんてプロセスが描かれるといいなぁなんて。
#特にエウレカから父親と比較されて悩むレントンに「レントンはレントンでしょ」みたいな台詞があるとめっちゃ熱いんですが。
#かなり妄想が先走ってますね(笑)。根拠無いんで信じないでください。

■夢の共有
どうもレントンとエウレカ、そしてアネモネは「コーラリアン」での現象に近い感じで夢の共有をしちゃった感じですね。
やけに清潔に見える建物はあれも含めてレントンの夢だって解釈かな。
#「オポジット・ヴュー」とは正反対の視点、ここでは夢を指すのか?
#けれども正反対であるはずの夢が実は現実として共有されていた?

このシーン抽象表現が多すぎて、現時点では分からないことが多すぎ(笑)。
ソファーの表現ひとつとってみても、複座はニルバーシュ?単座はタイプ・ジ・エンド?じゃあ、対面になってるのは?やっぱりそれは対話が必要ということなのか?とか色んな意味にとれちゃうなぁ。
この辺は本編が進んで「そういうことか」というのを素直に待った方が無難かな?

ただニルバーシュが発掘された場所(ですよね、違ったかな?)でエウレカが眠くなる、そして夢を見ないと言っていたエウレカと夢の中で出会ったということ、それだけに留まらずアネモネにも出会ったということ、それがどういうつながりで来るのか、純粋に楽しみです。

■後は色々と

■ドミニク
今回苦しむアネモネを見ながら、ひょっとしたらドミニクはアネモネ絡みでデューイの下を離れるんじゃないかな?などと妄想。
アネモネ自身現状、かなり救いがない感じで描かれちゃってるんで、ドミニクも切ないよなぁ。厄介な女に惚れたもんです。

■LFO
そういえばLFOって基本的に発掘されるんだった・・・。
じゃあ、いったい発掘される前は誰が乗っていたんだろう・・・?

■アネモネのパンツ
つかスパッツ?
コミックス版第1巻のエウレカのと同じだ(笑)。

■小中千昭さん
今回の脚本担当の小中千昭さんはもともと怪奇・怪談ものがお得意らしく、そういわれてみれば納得なつくりでした。

■佐藤直紀さん
エウレカセブンは音楽もかなり良いのですが、今回は重厚な感じでまた良かったですね。
実は最近娘とプリキュア見るようになって気が付いたのですが、プリキュアの音楽も担当されているんですね。
つか、この方、かなりの作品を手がけられている方で今だと「海猿」の音楽も担当されているんですね。
すごいっす。


交響詩篇エウレカセブン
DVD第2巻
2005/8/26発売
第3話~第6話を収録