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交響詩篇 エウレカセブン 第18話「イル・コミュニケーション」感想

2005-08-23 00:21:25 | エウレカセブン
うお、やっぱり起承転結の「承」部分はあくまでエウレカとレントンのすれ違いを経験させて、やっぱりもう一歩関係性を深める意図があるんだ、なんて思いながらラストのエウレカ・キックを見てました。

それだけじゃなくて、第2クールが始まったときに第15話の感想で第2クールのテーマの一つは「レントンの成長と暴走」じゃないかと思ったのですが、何となく今回そんな予感というか確信に近いものをを感じました。

■レントンの心の遷移
シリーズ構成が非常に上手いなと思わせるところに、(週が空いたから忘れそうだけど)このお話しの前には職人のニールの話をして、尊敬する職人でもあったおじいちゃん=アクセル・サーストンをレントンは思い出しているんですよね。
そこで、そのおじいちゃんを連想させる、同じく職人気質のブリタニさんに出会ってしまうことで、また、アドロックではなく、アクセル・サーストンを連想したブリタニさんにレントンは無意識的におじいちゃんを投影しちゃっているんですよね。

だからブリタニさんが諦めたことがショックで、そしていろんなことを考え始めちゃう。
レントンの「迷いのきっかけ」、それが今回のポイントだったのかなと。

それよりもブリタニさんが何故発掘を諦めてしまったのか
ずっと考えていた

本当にあの坑道は死んだのだろうか?
でもだったらどうして次を掘らなかったのだろうか?

これは俺みたいながきには本当に分からないことなのだろうか?
あの人はニルバーシュを息子さんに見せて何て言って欲しかったのだろうか?

姉さん
父さんはどうして俺に阿弥陀ドライブを残したのかな?

あれは本当に父さんが見つけたものなのかな?
アレは本当に俺が守るべきものなのかな?

もしもそうじゃなかったとしら
姉さん俺なんでここにいるんだろう


ブリタニさんにアクセル・サーストン=おじいちゃんを重ねていた。
だから余計にショックだった、みたいな。
信じていたものに裏切られた感じがする、だらか今まで信じていてものも疑問に思えてしまう。

僕のレントンの成長と暴走に関する感想というか予想は第15話の感想の通りなんですが、やっぱり主人公二人の心の負の部分にフォーカスを当ててくるんだろうなと思っています。
レントンが自分と向き合うために必要な失敗・葛藤が(しかも手酷く)描かれる、それが第2クールのテーマの一つだと思います。
#もちろんもうひとつはエウレカですが、それはまた別の機会に。
#それを考えると、やはりこの物語はレントンとエウレカの成長プロセスを非常に丁寧に扱っていると思いますね。

■ホランドの苛立ちとその理由
今回のホランドの行動にはかなり大人気ない部分があったんですが、一応これって伏線になっていると思っていて、それが今回僕がレントンの増長・暴走につながるかなと確信した理由なんですよ。

今回レントンの戦いが変化したのは、ニルヴァーシュを上手く使えるだけじゃなくて、銃を使ったことにもあると思うんです。
勝手な解釈かもしれないけれど、ホランドとしてはレントンに人殺しをさせたくなかったんじゃないかと思うんですね。
で、「(ニルバーシュを使えるからって)調子に乗るな!」という風になったんではないかと。
#もちろんホランドも自分の気持ちを整理できてない、そんな感じがしますが。

セブン・スウェル現象を引き起こしたときから、視聴者サイドとしてはずっと気になっていたレントンの戦闘参加。
最初は軍のKLFって人が乗ってないのかと思っていたのですが、そんなことは全然なく、しっかり人が乗っているわけで、いずれこれは描かれるんじゃないかと思っています。
ゆえに、あんなのニルヴァーシュじゃない・・・と言ったエウレカの言葉や、今回のホランドの八つ当たりもその伏線で、レントン一人で動かすニルヴァーシュがカッコよく描かれているあたり、そろそろ来るかな?という感じがしてるんですよね。
レントンが自分がしていることの「自覚」が。
・・・だから、「俺なんでここにいるんだろう」に繋がってくる、というか戻ってくるんじゃないかと思ったりしています。

■エウレカ
第2クールのもう一つのテーマ、それはやはりエウレカで、かなりいい感じです。
だって、エウレカが・・・、

蹴ったよ!!

蹴ったよ!!

二回言ったよ。

感情爆発って感じでちょびっと嬉しいんですが、きっと彼女もレントンと同じく、自分の気持ちと向き合う、これが第2クールのテーマじゃないかなと。

・・・つか、次回予告にビックリ!!
ぎゃー、どうなっちゃうの!?

■オマージュ
僕はこの作品、第1話からラピュタだ!なんて思っていたんですが(だって空から女の子が落ちてきて、主人公一目ぼれは王道でしょ?)、今回も竜の巣に続いて飛行石の洞窟だよ!なんて一人で浮かれてました(笑)
やっぱりラピュタはいいっすね(あれ)。

基本的にこの作品は心情の機微が丁寧に描かれているのがやっぱり好きですね。
うちの奥さんもアニメ全然みないですけど、例外的にエウレカセブンは見てて「しみじみ人情的でいいね」なんてことを言ってたり、娘も「エウレカセブン面白いね~」なんて言ってたりするんで、うちは家族でエウレカセブン応援中です(実話)。
あと、プリキュアも家族で応援してます(もっと実話)。
もっとちなみに、うちの娘は最近響鬼さんも好きです。
そんな我が家は先週、バンダイミュージアムに行ってきました。
そんな夏の日。