5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

ボンボジェネシス

2015-01-27 21:58:27 | 天候・気候
去年1月26日のこのブログでは北米大陸をすっぱり覆うような例年に無い寒波が南下中だと書いたが、今年もそれに劣らずで、NYを中心にした東部諸州には「冬のハリケーン」といえそうな雪と風と波をあわせた巨大なブリザードが進行中である。

東部5州には「非常事態宣言」が発せられ、NYCやボストンなどの大都会は半マヒの状態が続いている。〔Stay Home Stay Safe〕というのが行政から市民への緊急要請だとあって、5番街は空っぽ、飛行場も空っぽ、野菜スーパーも空っぽと、市民達皆が逼塞しながら大吹雪が過ぎていってくれるのを祈っている状態だという。

NYCの積雪60センチ、秒速30メートルに達する暴風が吹くいう予想だ。CNNニュースは「史上最大級の暴風雪」と云い、国立測候所は「生命の危険」と表現して、最悪の事態回避を呼びかけている。

強い寒波の影響を受けるのは5800万人と云われるから、政治的・経済的な影響も大きかろう。オバマの頭痛の種がまたひとつ出来たようだ。

アメリカのマスコミはここ数年〔Super Storm〕や〔Polar Vortex〕などの気象用語を良く使う。最近多くなった異常気象に伴うものだが、今回の暴風雪では〔Bombogenesis〕という言葉が新しく加わった。ボンボジェネシスなんて始めて聞くが、不気味な天気爆弾とはいったいなんだろう。

ウエザーチャンネルの解説では「大型の低気圧(サイクロン)が「爆発」的に起こった状態のことで、24時間以内で24ミリバールの気圧低下を伴う場合のことを指す。通年で発生するが10月から3月の冬期が多い。」また「ボンボジェネシスが起きると、風力は速まり降水も強まる。冬季の場合は大雪と暴風雪、雷を伴ってくる。」という。

英国でも大荒れの天気だというし、日本はこれから再び冬型の気圧配置になるという予報である。名前はちょっと愛嬌のある「ボンボジェネシス」だが、こんな大型冬台風にやってこられては困るのである。


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