5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

危険性「高い」

2020-01-28 21:23:04 |  経済・政治・国際

夕方のスーパー。ドラッグコーナーでは男性の店員が忙し気にマスクを並べ、一棚まとめてマスクの満艦飾になっている。それでも売れていくのだとすれば、どうやら中国の新型肺炎のおかげということだろう。

今日は日本で2人が新たに見つかり。国内で確認された感染者は6人。愛知県下での患者が先の1名をあわせて2名だというし、もうひとりは初めての日本人患者で中国に渡航はしていないという。さらに、中部空港では、北京と武漢からの中国人団体客同士が「飛行機に同乗する、させない」で大騒ぎになったというツイートも見つけた。こうなると対岸の火事どころか、姿の見えないウイルスの近接近がきわめて不気味に感じられてくる。

今日のNHKニュース記事のリードは新型肺炎関連のものばかりが目立つ。

・中国の患者4515人 死者は106人に。
・中国本土以外の感染者は17の国と地域で77人。
・WHO 新型肺炎の危険性評価を「高い」に訂正。
・「ウイルスの感染源複数か」中国メディア伝える 。
・「患者は中国発表の3~4倍の可能性も」厚労省。
・「軽症患者も感染広げる」中国国家医療専門家チーム。 

災害対応にはいつも判断タイミングの遅さを指摘される日本政府だが、新型肺炎というだけでいまだに名前も特定されていないこの感染症に対しては、めずらしく早めの判断で「指定感染症指定」を閣議決定したという。オリンピックにまで影響されてはせっかくのレガシーにならないからという本音もあるのか。650人が帰国希望だという武漢虜囚の日本人たちを帰国させるチャーター機も出発した頃だ。 

さて、需要急上昇のマスクについてだが、複数のニュースが見られるうちのひとつに興味がいった。豊橋のメーカーの高機能マスクについて書いているのだ。

豊橋にあるメッシュ製品加工の「くればぁ」が、7年前から高機能マスクの生産を手掛けているメーカー。このマスクは、PM2.5やウイルスの飛沫をカットする層、消臭を行う層など8層のフィルターを重ねた特殊な製品で、新型肺炎のウイルスにも対応できるという。

新型肺炎の報道が増えてきた先週後半ごろから、マスク注文が相次ぎ、どこで知ったのか中国からのリクエストも来ている。1枚が1万3200円とマスクとも思えぬ高値の商品だが、100回洗っても再利用ができて、性能も落ちない特長があるという売り込みが効いているのだろうか。

だが小工場の手仕事だから、生産をふだんの5倍に増やしていても1日50枚を作り上げるのがやっと。武漢市の関係者からも「至急欲しい」と必死の催促が来るが、待ち時間ばかりが延びていく状態らしい。

「不安になっている人の元に早くマスクを届けられるようにしたい」という社長の焦りを肺炎コロナウイルスはどこかで哂っているのかもしれない。

 


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