22日のコロナは、全国で1437人(延788248人)の感染と43人(累14517人)の死亡が確認されている。愛知県では96人(延50644人)の感染と4人(累943人)の死亡の発表があった。
東京都の夕方の発表だと、小池知事が過度の疲労により静養が必要となった為今週は公務を離れるいう。お気の毒に。今週といわずしばらくはTVに顔をみせないほうが、本人にも都民にも精神の安定が保てるかもしれない。
東京に住む人が羨ましく思うのはオリンピックが開催されるからなどではまったくない。多様なエスニック料理がみじかに食べられることである。しかも本格的なものが多いのだ。連日のTVやSNSで紹介されるから、情報だけで満腹状態。今にはじまったことでもないと云われそうだが、最近は紹介の仕方がきわめてビビッド、それを見たり聴いたりするだけで、肚の虫が鳴く。
夕食に豆腐と和布の味噌汁をすすっていたら、韓国料理のスンドゥブチゲが昼の決まりだという日本橋のサラリーウーマンをTVが映し出していた。熱辛いチゲを頬張って化粧が崩れても、ニンニクが臭っても、「マスクが全部隠してくれる」と笑っている。クセの強いエスニック料理もコロナのおかげで大丈夫だといわけだ。
チゲならぬ豆腐汁が出てきそうな食堂がある。今日の中日夕刊の〈世界の街海外リポート〉でソウル特派員氏は、中心街にあるタプコル公園の「老人食堂」を紹介してくれた。
この小さな公園は反日本統治運動の発祥地として韓国人たちの心の中にある独立の象徴だが、この近くにある食堂は、公園に暇つぶしにやってくる老人たちが昼飯にたちよる名所らしい。たしかツイッターでも旨い店として紹介されていたと記憶する。
メニューは一汁一菜で、野菜のスープ+白飯+キムチの定食のみだから、席に着けば注文せずとも運ばれてくる。周辺の常連に倣って雑炊にして啜ると、格別うまい。これで2千W(190円)という安さに驚くとある。平均的なソウルのサラリーマンはランチに1万W程度を使うというから、この老人食堂には韓国の高齢者の貧困事情が隠れているのだ。
1950年代に創業した当時は、ドジョウの入ったチュオタンを出していたらしいが、価格を低廉に押えるために、安価な牛骨入りコムタンにしたという75際の経営者。
「うちはお客さんがありがとうと言ってくれる店。もうからないけどやりがいがあるわ」
スープの隠し味はこの老店主の人情味だろうと特派員氏は書く。旨くて安い老人食堂のコムタン定食を目的に、コロナが収束したらもう一度ソウルに旅をしてみたいものである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます