5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

活躍するAI

2021-06-24 21:09:47 | 社会

24日のコロナ状況、全国で1672人(延791695人)の感染と42人(累14618人)の死亡が確認された。愛知県では100人(延50818人)の感染と3人(累948人)の死亡が報告されている。

処理能力の高い半導体を大量に使った大容量の電子計算機=スパコンといえば〈富岳〉だが、このところ、コロナ対策についても「飛沫の飛び方」を調べ、感染力が強いと云われる変異株では「1mの距離で15分大声で話せば感染確率が5割に達する」と推定したり、ウイルス表面の「構造の変化」を解明して治療薬の設計に貢献したりと活躍中のようだ。

インターネットが集めた地球上の膨大な情報を取り込み、超高速で解析処理を行えるスパコンの能力はいったいどこまで進化するのだろう。そいえば、最近はAIということばを聞かない日がないようである。

AI=人工知能、考える脳を持ったコンピュータ、キューブリックの「2001年宇宙の旅」にあらわれたHALが現実世界で活動し始めているわけだ。

今日の中日夕刊には「完全版〈夜警〉AIで復元」というオランダのニュースが載っている。

アムステルダムの国立美術館が行っている修復プロジェクトの一環で、巨匠レンブラントが1642年に完成させた傑作〈夜警〉の完成当時の姿をAIを使って蘇らせるというもの。

現存する〈夜警〉は縦363cm、横437cmと大きい。1715年に元あった民兵施設からアムステルダム市庁舎に移された際、壁に納まらない部分をカットしている為、オリジナルは実はこれよりさらに大きかった。特に大きく削られた左側には二人の男と少年が描かれていたという。欠損部分は行方不明だが、さいわい、17世紀の模写が残っており、オリジナルの全体構図は分っていた為、美術館はこの模写版をもとにAIを活用して復元を試みた。

こうして欠損部分を継ぎ足し完成した完全版は先三カ月間のみ展示される予定だという。構図が変化したのだから、これまでとはまた違った見え方をするだろうことは間違いない。コロナ禍でもこれが見てみたいという人たちはきっと多かろう。

アムステルダムに限らず、AIを利用した古い芸術作品の分析や復元は、このところ一種のファッションのように欧米各地の美術館で行われているようだ。コンピュータを使った考古学。いかにも欧米人たちが好みそうな材料だと思った。

 


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