5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

大都会のスケートリンク

2016-12-07 22:21:08 | 韓国
しばらく前のSNSにニューヨークのロックフェラーセンターのクリスマスデコレーションを写した写真がツイートされていたのに気が付いた。

五番街側のエントランスには針金で作った天使の電飾人形が飾られている。1970年代半ばの現地を実際に見た自分にはいかにも懐かしいシーンだ。

街路周辺は40年前とすこしも変わっていないようだ。この先のプラザには名物の大クリスマスツリーが飾られているはず。そしてツリーの下にはこれも風物詩のスケートリンク。ラブロマンス映画の「ある愛の詩」にも出てきたクリスマスのシーンを想いだす。

冬のスポーツ、アイススケート。その話題が中日夕刊の「世界の街海外レポート」に載っている。

ソウル特派員による「風物詩よりも大事」というコラムだ。

広大なソウル市長前のロータリ広場、ここに冬場の期間だけスケートリンクを仮設して市民に一時間千ウオンで安価に開放したのは2004年からのこと。今年は12回目を迎えるはずだったのだが。

チェスンシルゲートと云われる朴大統領の政治スキャンダルで大統領の即時退陣を要求する国民デモが続くことから、「安全を考えて集会妨害にならないように」と「政治的」な判断をしたソウル市は今年はリンク解放を中止したのだ。

朴元淳市長は次期の大統領候補の下馬評もある人物だからコトは微妙だ。実質的には大統領下ろしの集会を開く場所を確保したことにもなるのだ。

第5次の週末集会では主催者発表で150万人(警察発表30万)が集まって市長前広場も人で埋まった。先週、第6週目のデモもさらに激しいものになったという報道だった。

「下野歌」というデモソングなどが大音量で鳴らされ参加する人々は大声で唱和する。TV映像で見るだけでも国民のエネルギーの爆発には驚かされる。

「オープンスケート場ならほかにもある。ここはまずは大統領を下野させねば駄目なんです」という子供連れの若い主婦のコメントが、どうやらソウル市民の多数派意見らしいと特派員氏は読んだ。

デモの規模も市民の理解も(日本的な基準からすれば)桁はずれ。「ダイナミック・コリア」という韓国のスローガンを実感する毎日だと結んでいる。

キム・ヨナとの不仲を伝える三面記事もあったが、弾劾を求める市民の怒りに朴大統領はいったいどうやって「三回飛び」を奇麗に決めて「尻もちを搗かず」「巧みに着氷する」のだろうか。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿