5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

罰歯

2009-12-22 21:49:50 | 健康
昨夜、TVを見ながら、芋切を頬張り、噛み切って咀嚼しようともぐもぐやり始めたとたん、何か金属製のものを噛んだような、ジャリっとした感じがして、思わず口の芋切を吐き出した。手のひらに広げてみると、左奥歯に被せてあった金属がポロリと乗っかっている。舌先で奥歯を舐めてみるとぽっかりと孔があいているのが感じられる。

やれやれ、しまった。 嫌いな歯医者のやっかいになるわけか。

そのまま放置するわけにもいかず、かといって近辺の歯科医を知っているわけではない。机の引き出しを探ると、5年ほど前に通った名古屋駅前のデンタルクリニックの診察券が出てきたので、ここならと思い、予約電話をかけてみる。以前の患者だといったら、しぶしぶだが今日の4時15分で予約を取ってくれた。

デンタルクリニックは駅前ビルの3階にある。久しぶりだ。

受付を済まして診察台に坐ると、若い先生が現われた。既往症などの質問のあと、虫歯の進行具合と歯肉の様子など通常チェックを済ませて、歯のX線撮影をする。携帯電話の数十倍つよい電磁波を受けるのは、あまり気持のいいものではない。

女性の助手によるプラーク除去は気持ちがよかった。歯ブラシの使いかたを教授されるのも前回と同様だ。まあこれでOKかなと思っていたら、案に相違のオハナシ。

X線写真を見せながら、若い先生は「問題の奥歯は虫歯菌にやられて浸食がすすんでいるから、抜いた方がいいです」と、スルッと云ってくれるではないか。神経がなくなっているせいか、痛みがないのがいけなかったのだという。「抜歯」が「罰歯」に聞こえた。「抜いた後は、いわゆる《入れ歯》をして他の歯に影響が出ないようにする」というが、影響がでないはずなどなかろう。

これで、完全に爺の仲間入りだと思うとショックである。インフォームド・コンセントというのか、一応優しいアドバイスのスタイルだが、結局は待ったなしということになる。事前説明をしたのだから、医師側には責任はないという、一種のエクスキューズのようにも感じた。

痛くもないのに抜歯をするなど正直イヤなこと。向うもそれを感じたか、年明けにまた来て欲しいと時間を呉れた。とりあえず、取れた金属を虫歯の孔にもういちどつめて治療は終わり。初めての国保治療は、保険点数1195点、3割負担で支払は3590円だった。アシスタントによる歯石掃除代だと思えば安いか。

猶予期間はあまりない。しばらく考えてどうするか決めねばならない。正直、悩みがひとつ増えた。




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