5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

痛みの研究

2021-06-03 21:24:46 | 健康

3日のコロナは、全国で2831人(延755956人)の感染と111人(累13398人)の死亡が確認されている。このうち、愛知県では288人(延48169人)の感染が確認され、8人(累824人〉の死亡と報告されている。

コロナワクチンは政府の思惑もからんで、いささか前のめりの様相で接種が進んでいる。一回目の接種を終えて先ず感じたのは針を刺される痛みが少なかったことだ。薬液の一回量がすくないということもあるだろうし、シリンジも細く針自体も細いというので痛みの感じ方が弱かったのだろう。

そろそろ蚊の季節だが、蚊に刺されても痛みをほとんど感じることがないのは、このワクチン注射と同じで、蚊の持つシリンジも針も極細だからだろうくらいに思っていたのだが、ほんとはちょっと違うらしい。NHKTVの名古屋ローカルが流した「蚊の唾液に鎮痛効果 仕組みを解明」というニュースを聞いて分かった。

それによると、蚊は動物の血液をつかってマラリアなどを媒介する厄介な生き物だが、刺された瞬間に気づくことはまれだ。刺されても痛みを殆ど感じないのは、蚊の針が細いために痛みを感じるヒトの神経の間をすり抜けるからだ考えられている。

岡崎にある生理学研究所の研究グループが、高性能顕微鏡で撮影された映像を分析して、蚊が血を吸っている間は針の先から鎮痛効果のある唾液を大量に出していることを発見した。

そこから、痛みの感覚細胞に蚊の唾液を投入する実験を行ってトウガラシのカプサイシンやワサビによる痛みの刺激を感じる機能を、蚊の唾液が抑制することが解明できたというのである。

「唾液は安全なものだが、蚊だけでなくマウスの唾液にも鎮静作用が認められることから、今後様々な動物でもその成分分析をしていけば、安全で有効なあたらしい鎮痛剤の開発につながるのではないかというのが研究グループの希望だという。

コロナのパンデミック化で一躍脚光を浴びた感染症の研究だが、マラリアの研究をしていた研究者が、ちょっとしたきっかけで蚊の唾液に研究対象を転換するということもあるのだろう。痛みの辛さから逃れたいと考えている何億という世界中の病人や半病人たちの希望の光になるとしたら凄いことではないか。本流から外れたと思われたものが、将来的に金の卵を生むということなきにしもあらずだ。

 

 


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