5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

赤チンの終わり

2020-12-25 21:08:35 | 健康

コロナ感染確認、12月25日分、愛知県は265人、累計は15201人。また死亡も2人が確認され、累計は181人である。全国合計では3826人、東京は884人だった。

気になるのが、変異ウイルスの存在。伝染率が従来の型の1・7倍あるという。英国で見つかった変異型が世界中に再伝播しているのではと恐れられているが、その英国から帰国した二人がこの変異型に感染していると確認された。

防疫システムの隙間をぬけて新しいコロナリスクが国内に侵入したということだ。下手をすると今後の感染者数が急激に増加していくなどということにもなりかねない。当局の緊急対応に期待する。

コロナウイルスの消毒にはオーソドックスな「手洗い」が有効だといわれて以来、自分には珍しいほど神経質になって一日に幾度もゴシゴシとやる。これがどれほど有効なのかは知らぬが「気はこころ」である。

それにしても公衆トイレで用を足して手を洗わずに出ていく若い男たちがけっこう多いのだ。水道水が冷たいからというのだろう。ウイルスはズボラな彼等の手から手へと巧みに移動していくのだろうか。

消毒といえば、今の子供たちは手足の擦り傷には軟膏を塗布してパッド付の絆創膏で押さえるのが母親や教師の応急手当ルールなのだろう。自分が子供の頃の擦り傷にはいわゆる「赤チン」という「マーキュロクロム液」を塗布してそのまま放置というのが万能ルールだった。

出血がひどくなければ、赤チン液が乾くのと同時に割けた疵も乾いて、痛み比較的早く退いていったという(文字通り)皮膚感覚が残っている。この「赤チン」が薬局の棚から消えたのはいつ頃からだったのだろう。

昨日の中日夕刊に「さらば 赤チン」というリードで、長い間馴染まれてきた赤チンの国内製造が今日(12月25日)幕を閉じることになったと報じている。東京に残っていた国内唯一の薬品メーカーが製造を止めるからだ。

家庭や学校の常備薬のひとつで、60年代には全国で100社余が赤チン製造を行っていた。赤チンはその製造過程で水銀を含んだ廃液が出るが、水銀を使った製品製造を規制する「水俣条約」で、来年当初から蛍光灯や電池などと一緒に規制対象となるため、唯一残ったメーカーも製造終了を決めたのだという。

「泣きはらし 赤チン目立つ 半ズボン」
「山清水 赤チン滲む ひざ頭」
「赤チンを 吹いて乾かす アキアカネ」

戦後70年間の記念碑的な民間薬だけに、このメーカーには全国から製造終了を惜しむ声が寄せられているという。赤チンの世話になったわれわれ世代が沢山いるのだ。スーパーのドラッグストアには、赤チンの在庫はあるのだろうか。思い出にひとつ買いたい。

 


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