愛知県発表のコロナ感染確認数は9月2日で、名古屋市が10人、他市町村が18人の、あわせて28人、延べ数は4597人となった。
感染確認者のひとりは過去に感染が確認され、一旦陰性になったが、再び感染が確認されたのだという。ウイルスの変異が原因なのだろうか。政府は拙速にワクチン導入を考えているらしいが、こうした再感染についてはどう考えるのだろう。
コロナによる死亡の発表も続く。今日は、名古屋市内在住の高齢者3人が亡くなっている。これで県内の死亡感染者は71人になった。高齢者は施設内感染も問題で、知事発表によれば、7月中旬から8月末までに、県内102の高齢者施設で、利用者や職員、あわせて216人の感染が確認されているという。
内訳は、特別養護老人ホームなどの入所施設や居住サービスが46か所、デイサービスなどの通所や短期入所サービスが34か所、訪問介護や訪問看護が14か所など。施設側の感染防止対策徹底が求められるが、それで済むというものでもなさそうだ。
家人の腹の調子がよくない。ガスが溜まって落ち着かないといい、かかりつけ医に相談を続けている。今日も診察をしてもらいに出かけた。CTを撮られたといい、内臓下垂が疑わしいということだったらしい。マーカー検査の結果待ちだが、下手をすると入院ということになるのかもしれない。こちらが覚悟をせねばなるまい。
『涼しさやすべて良医の匙加減』
関森勝夫の「文人たちの句境」にこんな俳句が載っている。歌人で書家の會津八一が詠んだ句である。
良い先生の適切な診断によって、元気になりそうな患者の気分。猛暑の夏の間、具合がわるかった身体も、涼風が立つようになれば、きっとよくなるだろうと思いたい。
患者の命は医師にまかせるしかないのだ。だからこそ良医に巡り合えることが最大の縁なのだと作者は言いたいのかもしれない。
現代医学の進歩は目覚しい。寿命の伸びるのもありがたい。だが、患者の心身の特質を熟知して、勝手な愁訴にも向き合い、快癒への匙加減を充分承知した良医と巡り合うことがこのごろは難しくなってきていることも事実である。検査機械が吐き出すデータシートが患者の安心につながるというわけでもないのだ。