NBCのIPODニュースで、こんな米国内のニュースが短く伝えられた。
飛行中のサウスウエスト航空機の機内が一時爆弾パニックで騒然となったというのだが、その原因は、、、糸井重里式にいえば、機長の「イイマツガイ」と乗客たちの「キキマツガイ」だというのだ。
事件は先週の金曜日に起こった。メリーランドのボルチモア発、ロングアイランド(NY)のイスリップにあるマッカーサー・エアポート行きのサウスウエスト航空便に、航空管制官から個人的なリクエストが届く。
そのSW機には、管制官の母親が乗客として搭乗していたが、ちょうど金曜日は彼女の誕生日。管制官は「かあさん、誕生日おめでとう。」と機内放送をして欲しいと機長に頼んだわけだ。
業界仁義に従って、気のいい機長は機内放送のマイクをとり、「搭乗中のお母さん」と呼びかけたはずが、機内の乗客たちは「機内に爆弾」と聞き間違えた。
英語にすると、"mom on board"が "bomb on board"と聞こえてしまったというわけだ。 「マムオンボード」と「ボムオンボード」。確かに似ている。しかもエンジン音の中で聞くのだから、間違えるのも無理はない。
一時は騒然とした機内だったが、爆弾は仕掛けられていないことをクルーが懸命に説明し、機長も自分のアナウンスの内容について弁明をしたのだが、やはり、一部の乗客は納得をせず、機長の行為を行き過ぎとして、苦情の申し込みをしたのだという。やはり、911以後は、飛行機爆破事故への恐怖心がアメリカ人の心のトラウマになっているようだ。
サウスウエスト航空は、「機長が誤解される機内アナウンスをした」と認めた上で、「機長は、搭乗中の母親への誕生祝いだったという事情を乗客にはっきり説明して了承してもらっている」と云いう。
航空管制官はロングアイランドのウエストバリーにあるレーダーアプローチを経由して機長に伝言をリクエストしたのだというが、FAA(連邦航空局)のコメントでも、機長と管制官は時折こうした短い伝言のやりとりを行っているとし、今回のケースも、機長への事故調査は行われていないようだし、この伝言を常識範囲内のものだとして処理したい意向のようだとニュースは書いている。
航空管制はFAAの責任なわけだから、面倒はなるべく軽く消し去りたいというわけだろう。
一時、飛行機事故が続いて、クルーの過重労働が問題になったり、子供をパイロットと交信させるなど管制官のやりすぎが指摘されたりと、いろいろ話題の多いアメリカの航空業界だから、今回も「面白がって」とか「賢明でない」とかいう形容詞を使って書くニュース記事も見られた。
さしずめ、日本の空だとしたら乗客はどういった反応をし、運輸省やマスコミはどういった対応をしただろうか。せっかくの誕生日だからと「笑って」許しただろうか。
飛行中のサウスウエスト航空機の機内が一時爆弾パニックで騒然となったというのだが、その原因は、、、糸井重里式にいえば、機長の「イイマツガイ」と乗客たちの「キキマツガイ」だというのだ。
事件は先週の金曜日に起こった。メリーランドのボルチモア発、ロングアイランド(NY)のイスリップにあるマッカーサー・エアポート行きのサウスウエスト航空便に、航空管制官から個人的なリクエストが届く。
そのSW機には、管制官の母親が乗客として搭乗していたが、ちょうど金曜日は彼女の誕生日。管制官は「かあさん、誕生日おめでとう。」と機内放送をして欲しいと機長に頼んだわけだ。
業界仁義に従って、気のいい機長は機内放送のマイクをとり、「搭乗中のお母さん」と呼びかけたはずが、機内の乗客たちは「機内に爆弾」と聞き間違えた。
英語にすると、"mom on board"が "bomb on board"と聞こえてしまったというわけだ。 「マムオンボード」と「ボムオンボード」。確かに似ている。しかもエンジン音の中で聞くのだから、間違えるのも無理はない。
一時は騒然とした機内だったが、爆弾は仕掛けられていないことをクルーが懸命に説明し、機長も自分のアナウンスの内容について弁明をしたのだが、やはり、一部の乗客は納得をせず、機長の行為を行き過ぎとして、苦情の申し込みをしたのだという。やはり、911以後は、飛行機爆破事故への恐怖心がアメリカ人の心のトラウマになっているようだ。
サウスウエスト航空は、「機長が誤解される機内アナウンスをした」と認めた上で、「機長は、搭乗中の母親への誕生祝いだったという事情を乗客にはっきり説明して了承してもらっている」と云いう。
航空管制官はロングアイランドのウエストバリーにあるレーダーアプローチを経由して機長に伝言をリクエストしたのだというが、FAA(連邦航空局)のコメントでも、機長と管制官は時折こうした短い伝言のやりとりを行っているとし、今回のケースも、機長への事故調査は行われていないようだし、この伝言を常識範囲内のものだとして処理したい意向のようだとニュースは書いている。
航空管制はFAAの責任なわけだから、面倒はなるべく軽く消し去りたいというわけだろう。
一時、飛行機事故が続いて、クルーの過重労働が問題になったり、子供をパイロットと交信させるなど管制官のやりすぎが指摘されたりと、いろいろ話題の多いアメリカの航空業界だから、今回も「面白がって」とか「賢明でない」とかいう形容詞を使って書くニュース記事も見られた。
さしずめ、日本の空だとしたら乗客はどういった反応をし、運輸省やマスコミはどういった対応をしただろうか。せっかくの誕生日だからと「笑って」許しただろうか。
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