5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

大人の仲間入り

2020-01-12 20:54:33 | 社会

昼夜の食事のおかずになる魚(今日は焼き鯖と生の小いか)を配達してくれた魚屋のおかみさん。「今日は成人式だからね。けっこう若い人たちがでていたよ」と報告してくれた。カレンダーでは明日の月曜日が「成人の日」だが、自治体の多くは今日成人式を実施することのようだ。

曇天の午後、魚屋の目撃したという晴れ着の若者たちはいるだろうかと思いつつ駅に着いたが、ホームは閑散としており、目立つのは若者といっても日本人ではなく、外国人の若者たち。彼らにとっては3連休の楽しいお出かけということだろう。

読みたい本が借りられる隣町の地区公民館まで出向く。初めてでちょっと戸惑ったが途中の案内看板に助けられた。

見れば、公民館につづく狭い道路にバイクを止めて立ち話をしている三人組の若者。その格好だけで「ああ新成人だな」とすぐわかった。「衣裳店で借りました」と宣言しているような派手な着物に派手な袴。ひとりは茶髪である。着慣れぬ和服、成人式も終わって着崩れているが、こちらが彼らの横を抜けるときには「どう、格好いいでしょ」と言いたげな視線を送ってきた。

洋服の方が格好いいと思うのだが、和服がイイと云ったのは、衣裳店に乗せられた母親の方なのかもしれない。これも日本人のユニフォーム文化。就活に着る黒スーツと同じなのだろう。

衣裳の好みは別にして、この地区ではいったい何人がめでたく新成人となったのだろう。夕刊記事によると、東海三県の新成人は愛知県が8万1192人、岐阜県が2万2733人、三重県が1万8406人だったとのこと。

NHKの三重県ニュースによると、津市で開かれた今日の成人式には、振袖やスーツの新成人たち1971人が出席し、市長をはじめ各方面からの祝意を受けたとある。

成人式といえば「大人の仲間入り」という文切り挨拶も多かったのだろうが、津市は、民法改正で成人年齢が18歳に引き下げられたあとも、20歳を対象に式典を行う方針だという。その一方で、隣接する伊賀市は、成人式の対象年齢も18歳に引き下げる方針だというから、大人の仲間入りといっても簡単ではなさそうだ。

彼らにインタビューしたNHKによると「お酒や煙草が認められるのも20歳ですし、高校生は受験もあるので、成人式は20歳のままがいいです」とか、「18歳はまだ高校生で子どもなので、成人式は大人として自立できてからがいいのではないか」などと、津市の判断に賛同する声が多かったというが、これは18歳にも訊いてみないとダメだろう。

公民館前にいた隣町の三人組、今宵は祝い酒で乾杯し「大人の仲間入り」を満喫しているだろう。似合わない和服は脱いだかな。

 

 


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