1月16日(土) 年が明けて初めての定例作業である。本年は元旦から今日まで快晴が続き、梨の剪定、誘引作業も今までになく、はかどっている。しかし、あまりにも好天続きで、梅の開花も早く、このまま続くと梨の開花も相当早まり、晩霜による被害が早くも懸念され始めた。
地球温暖化は、様々な産業に影響を及ぼしている。果樹は一年一作であるため、開花時期に凍霜害に合うとその年の収穫は場合によるとゼロになってしまう恐れがある。昨年の12月から年明けてこの1月の高気温は農業者にとって不安を増幅させている。
さて、定例作業は枯木の処理、下草刈り、等である。また今日は社会貢献活動として、対象となる少年が、保護観察官、保護司と共に、野外ボランティアに参加される予定になっている。
枯木処理作業の途中、伐採した木が周りの木に引っかかり(かかり木という)倒れない。このままでは危険なので、この道60年のベテランの会員(82歳)にその対処を伺った。すると掛けてあったはしごを自ら「するする」と登り、命綱を付け、チェーンソ―を下から引き揚げ、エンジンをかけ、かかっていた木を見事に切って落とした。その技の見事さに、地上で見守っていた会員から思わず拍手が起きた。
長老の名人芸
82歳とは思えない身のこなし、しかも10m以上の樹上での作業に皆、脱帽である。同時にこの技を引き継ぐ会員が育っていない現実に落胆と反省を覚えた。 ツリークライミングとの組み合わせで、より安全な高所での伐採作業が可能であるので、この技術を若い会員に習得していただき、長老に早く安心していただきたいと、しみじみ思った。
社会貢献は私と中山さんが担当し、伐採し、玉切りした木をリアカー、トコトコで運ぶ作業をお願いした。対象となるT君は五郎助山での作業は2回目である。担当の保護観察官と会員でもある田崎保護司と共に精力的にお手伝いをしてくれた。とても一人では持てそうにない大木を軽々と持ち上げ、運搬車に積み上げた。体格も良いが若い力に改めて舌を巻いた。
T君も2回目ということで、最初の時よりも幾分リラックスしていたようで、今回その怪力が知れ渡った。会員の指導でチェーンソーの体験もしたが、初めてにしてはとてもうまかった。3回目となる次回は更に溶け込み、自然体で一緒に作業ができると信じている。
私たちと一緒に汗を流すことで、「積極的に生きる」思いを持ってくれたら本当にうれしい。
さて、作業終了の後はおなじみの里山カレーである。 山入の雑煮は男会員が作ったが、今回はいつもの女性会員による愛情カレーである。
T君は今回もお替わりを遠慮せず手をあげた。女性会員はお替りが出ると顔が緩む。
定番の愛情カレー
また、以前、ボランティアで五郎助山の作業に参加していただいた若い(20代)信夫さんという方が久々に参加され、正会員の登録をしていただいた。 今後、可能な限り作業をお手伝いしてくれるという。早速、来月に予定されているチェーンソー講習会も受講手続きされた。
私たちの活動に賛同し、一人でも多くの方が加入いただけると会全体に活力が出て来る。会員獲得は会の存亡にも関わる大きな課題であるので今後も各会員が知り合いに呼びかけ、加入を働きかけてほしい。 自然を愛し、子どもに自然体験を積ませ、自然の中で自由に遊ばせたいと思っている方の参加を心より願っている。
すみません。13日の作業日ですが休日の工事が入ってしまいましたのお休みします。
スローとDRT専用ロープは倉持さんに渡して置きます。
掛かり木撤去とかある時は、安全にお使い下さい。
次回を楽しみにしています・・・。
木が混んでいる場所はかかり木になりやすいですね。
こうした場所ほど、ツリークライミングを組み合わせた伐採作業は有効だと思っています。
しばらく私も練習をさぼっていますので復習したいと思っています。
安全作業の為にも、次回からロープ持参します・・・。そうそう、あの方は山入の日に倉持さんとの練習風景を見学してくれてました。ロープクライミングでも里山手入れも複数名でやれると楽しくて安全ですものね・・・・。