里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

老人、園児、障害者の交流会

2013-11-19 04:28:17 | Weblog

昨日、11月18日(月) 杏子の会主催による地元老健施設の老人、関城こども園の園児、NPO法人天神の郷(障害者援助施設)の利用者、そしてNPO法人里山を守る会が協力し、恒例の「焼き芋交流会」が五郎助山で開催された。

去る12日に各種団体の責任者が集まり、事前打合せが行われ、お互いの意思疎通ができ、今まで以上に中身の濃い交流会になるような気がした。

里山を守る会からは10名参加し、「焼き芋」「落ち葉さらいのサポート」を受け持った。

当日は、風もなく穏やかな小春日和の一日で老人の皆様には安心して参加いただけたと思う。

午前8時前から里山会員は焼き芋の準備に入り、熾火を作り始めていた。

9時にはそれぞれの担当者が到着し、参加者の椅子を円を描くように並べ、老人や園児を待った。

午前10時、老健施設の車が到着。車いすに乗った老人、自分で歩ける方、用意された椅子に座り、紅葉し始めた里山の秋の風情を楽しんでおられた。

杏子の会会長の小林さんの発案で円陣の中央に焚き火用の枝が積まれ、点火された。小春日和ではあるけれども、老人にとっては焚き火の暖かさが心地よいとの判断である。

間もなく関城こども園の園児たちを乗せたバスが到着し、甲高い子供たちの声が森に響いた。

園児は老人の隣に座り、初めて会ったお年寄りに言葉をかける。笑顔でそれに答えるおじいちゃんやおばあちゃん。 この風景を主催者は期待したのだった。

杏子の会の潮田さんが円の中央に立ち、歌とゲームの進行を始めた。これも今回初めての試みだ。

皆、乗ってきた。(とてもいい感じだ。老人と園児が一つになったようだ。)

そのあと、いよいよ落ち葉さらい、そしてその落ち葉を焼き芋をしているオジサンの所まで運ぶ作業を園児たちにお手伝いしてもらうのである。

園児用の熊手、かご、ほうき、を用意し、二班に分け作業を開始した。引率した先生たちもサポートに回る。

園児たちは、目を輝かせながら、わき目も振らず作業(?)に没頭する。その動きに先生たちも目を丸くする。

 

「わっしょい」「わっしょい」とをカゴをおみこしに見立て、焼き芋の現場に運ぶ。一輪車や、リヤカーも取り合いになるほどである。

里山は子供たちの甲高い威勢の良い声に占領されてしまった。

約、1時間、楽しいお手伝いをし、ちょっと疲れが出たところで、タイミングよく、焼き芋が出来上がった。

再び、おじいちゃん、おばあちゃんの待つ、焚き火の円の中に戻り、ほかほかに焼けた芋とジュースを口に運んだ。

同じ芋を食べながら、園児たちと言葉を交わすご老人たち。

 

今回の交流会は大成功だった。