今日、テレビ見ていたら、「サワコの朝」をやって
いた。
ゲストの真矢みきにサワコが“記憶の中で今もきらめく曲”
を聞いたところ、真矢みきは、寮で耳にした思い出の曲と
して「時は過ぎてゆく」を挙げ、「初めての大人の女性への
憧れ」と語った。
その時の「時は過ぎてゆく」が、なんとなく気がかりだった
ので、You Tubeで夕食後、さっそく聴いてみた。
「時は過ぎてゆく」の曲は、寮で先輩達が、聴いていたようで、
真矢みきも惹きつけられたようだが、この歌詞を読んでみて、
これは、10代の女の子で理解出来かねない内容だと、思って
しまった。
以下に、その歌詞をあげてみた。
時は過ぎてゆく
歌:金子由香利 作詞・作曲:Georges Moustaki
眠ってる間に 夢見てる間に
時は流れ 過ぎてゆく
子供の頃はもう夢の中
時は時は 今も過ぎてゆく
あなたの愛に 溺れている間に
時ははかなく 過ぎてゆく
お前は可愛いい あの言葉も
あなたさえも 今は遠い夢
眠っている間に 唄っている間に
自由な時は 行ってしまった
戦いの中 傷つきながら
時は時は 今も過ぎてゆく
それでも私は 歌に生きる
それでも私は 愛に生きる
私は唄う あなたの為に
時は時は あまりに短い
眠っている間に 夢見ている間に
唄って間に 時は過ぎてゆく??
以上。
この歌詞を読むと、人生、少しずつ取り返しの
つかない年代にならないと、この曲は、十分理解
しがたいと思った。
もちろん、わたしたちの年代くらいの方が、
迫ってくるものがあるのではないか。と、
思った。
「自由な時は 行ってしまった」
「眠っている間に 夢見ている間に
唄って間に 時は過ぎてゆく??」
若い時は、時間があり過ぎてうんざり
しているが、この歳になると、時間と
いうのは、無慈悲で冷酷であることか。
やるせないものが、込み上げてくるのだが。
わたしは、このようなシーンに出会った時は、
よく、石川達三の「48歳の抵抗」を思いだす。
そういうこともあって、悪あがきはしまいと
心するようになったが。
隣のスーパーに出かけると、定年組の先輩方が、
多く出かけて来るが、所在投げで寂しい眼差しに
こちらも、たじろいでしまう。
眠っている間に 唄っている間に
自由な時は 行ってしまった
時は時は 今も過ぎてゆく
なんて、心の底で、誰もがつぶやいているのだろ
うか。