とある本に、次のような言葉があった。
疲労
仕事、遊びどちらも言えるが、疲れを
ためるというのはスケジュールのミス。
限られた体力の中で最高の結果を出す
には、スケジュールに想像力を加える
必要がある。
マラソンのペース配分と同じ。「疲れて
いるから休もう」「元気だから頑張ろう」
では最高の結果は生まれない。
以上。
この言葉に出会った時に、「なるほど」
と頷いた。
現役時代は、あまりの忙しさに、愚痴る
わけにもいかない状況にあって、悲しき
かな「霞を食って生きている」なんて言
ったり、「24時間営業の年中無休」とか、
嘯いたりしていた。
しかし、退職前になると、体力の限界を
不承不承認めざるを得ないことが、起こ
りつつあった。
3日ぐらい残業が続くと、翌日からは体が
悲鳴をあげるのを無視するわけにはいか
なくなった。
眼底出血を起こしていたので、そのまま
仕事をしていたら、どうなっていたのか
わからない。
幸い、勧奨退職をして、その難は逃れた
はずだ。
しかし、退職して、64歳にもなると、た
いしたことでなくても、やりつけないこ
とが、3日ほどでも続くと、のぼせたり、
頭痛がしたり、簡単に疲労が蓄積するよ
うになった。
悲しいかな。退職する時は、55歳以上は
年をとらない。なんて、意気込んでいたが
どうにもならないのかなんて気もわいて、
心細いものを感じている。
ところで、
久しぶりに、今週は体調が芳しくなく、日
々を無為に過ごしている。
今日あたりから、少し回復しているが、明
日は、どうなるのだろう。
父親の更地の草刈りをしないといけないが、
どうにも体がついていかない。
今日、少し疲れがとれて、気分が回復して
いる中、ふと思ったのだが、夢中になって
いるうちに、どうも、「オーバーペース」の
生活になってしまうようだ。本人も気づか
ぬうちに、オーバーヒートになって、ダウ
ンしてしまうことのようだ。
悲しきかな。「夢中」いう言葉が、「死語」
になっていくのかもしれない。
現役時代は、30~40代までは、やらざるを
得ないたいていの仕事は、ありたっけの時
間と金と体力を注ぎ込めば、なんとも成り
得る。
なんて、意気込んでいたが、そのうちに、
渾身の力を振り絞っては、自分の体が壊れ
てしまうことを認めざるを得ないことが、
起こるようになった。
しかし、今や、渾身どころでは┄。
現役時代からすれば、雑用でしかない仕事
でも、2、3日続くと、もうだめである。
限られた体力の中で最高の結果を出す
には、スケジュールに想像力を加える
必要がある。
というが、
この歳で、「限られた体力の中で最高
の結果」とは、どういうことなんだろ
う。
10年後の自分は、今の自分より、かっこよく
ありたいのだが。どうしたもんだろう。
こんな弱気の日には、「優しい時間」で、夜がくれるのを
まつしかない。