12月7日(水)
仕事に効く教養としての「世界史」
出口治明
祥伝社
を読み終えた。
実は、その前に
仕事に効く教養としての「世界史」II
戦争と宗教と、そして21世紀はどこ
へ向かうのか
出口治明
祥伝社
を読み終えている。
順番が逆になった。
彼の本は、これらの本の前に
「全世界史」講義 I古代・中世編
: 教養に効く!人類5000年史
「全世界史」講義 II近世・近現
代編:教養に効く! 人類5000年史
等を読み終えている。
よくぞ、これらの本を書いてくれた。
と、感謝している。
特に、今回読み終えた
仕事に効く教養としての「世界史」
については、私の長年の西洋史に
ついての多くの疑問を解消してくれ
て、感謝している。
わたしは、中学の頃は、西洋の大
航海時代の自伝にワクワクした思
い出がある。
高校では、皆が受験課目ではないと
馬鹿にし、隠れて他の教科のアルバ
イトと私語で喧騒に満ちていたが、
世界史が好きだったし、倫理社会に
も興味を持っていた。
学生運動の余韻が残った70年代前
半は、マルクス主義に夢中になった
し、若干、ヘーゲルにも興味を持ち、
「歴史哲学」を読んでみた。
中3年で、受験勉強に明け暮れた日
々にあって、哲学という言葉に惹か
れたことがあったせいもあるかと思
う。
私自身が、西洋音楽に親しみを持っ
たし、印象派の美術にも魅了されたの
で、わたしの歴史観は大いに、西洋
中心主義の歴史観に染まりきって
いた。
しかし、どうしも、世界史の流れに
多くの疑問がわいてしようがなかっ
たが、その答えを、出口氏の著書で、
知らしめられることになった。
約40年以上にも、抱き続けてきた
蟠りを解くことができた。
本を読み続けて、その問いが何十年
も経って、解いてくれる本が現れる。
解けないはずの「問い」の答えが、
高齢者の仲間入りをする歳になって
見つかった。
ゲームオーバーかとも思いたくなる
歳に。
幸運だと感謝している。
彼の本に、
人生の教養が身につく名言集
出口治明
三笠書房
というのがある。
その中の
4章
より賢く生きるための名言集
ゼロから勉強しない。
巨人の力を借りる
というところに、
「巨人の肩に乗っているから、
遠くを見ることができる」
ベルナール・ド・シャトル
というのがあった。
「古典」のことを言っているのだが
今のわたしには、
わたしの問いに答えてくれた歴史
関係の本を書いてくれた出口治明
氏が私の「知の巨人」だと、彼に
感謝している。
かなり、個人的な思い入れだが、
仕事に効く教養としての「世界史」
は、高校3年生の必修副読本にし
てもらいたいものだと思った。
彼の歴史関係の本は、大学生の
必修副読本にしてもらえたらと
いう気持ちで一杯だ。
高齢者の車の暴走事故が多発し、
高齢者の自家用車保有に、訝し
げな雰囲気がかもしだされる
今日この頃、侘しい思いが
胸に沸き起こる。
車を取り上げられることが、
どんなにか、高齢者の
生きる力を削ぐことになる
のか。
という切実なものがある
のだが。
今、生きる力が萎えそう
だ。