「民主主義は国情合わず」 中国共産党
機関紙が論文
2013.5.31 18:48 [中国]
31日付の中国共産党機関紙、人民日報は「新
自由主義にしろ、民主社会主義にしろ、こうした
西側(諸国)の理論は中国の国情に合わない」と
し、中国独自の社会主義路線こそが進むべき道だ
とする論文を掲載した。
中国政府は、多党制など民主主義的制度を拒否す
る考えを示しているが、民主主義自体を排除する
見解の表明は珍しい。
政府系シンクタンク、中国社会科学院の学者が
執筆したこの論文では、共産党が打ち出している
路線、理論、制度に自信を持つよう繰り返し強調。
インターネットの普及などにより価値観が多様化
する中、一党独裁の否定につながる思想が広がる
ことへの危機感が背景にありそうだ。
論文は「中国は近代以降、世界中の代表的な理
論、学説、主義をほとんど試してきたが、成功し
なかった」と主張。民主社会主義などが「中国人
民の根本的な利益につながらない」と指摘した。
(共同)
以上。
興味深いことを言い出したものだ。
前に、次のようなニュースが流れた。
「この国は腐りきっている」重慶市の7人、
訪中の米大統領補佐官に直訴も拘束
5.29 14:05 [中国]
【北京=矢板明夫】中国を訪れているドニロ
ン米大統領補佐官(国家安全保障担当)に直訴
の手紙を渡そうとした重慶市の陳情者7人が
28日、北京の米国大使館前で中国当局に拘束
された。
地方政府による強制立ち退きや暴行、冤罪など
の被害を受けた彼らは、「中国の人権問題にもっ
と関心をもってほしい」とオバマ大統領に訴え
ようとしたが、実現できなかった。[記事詳細]
以上。
この重慶市の陳情者7人、さぞかし絶望的な気分
になっているだろう。
今回のニュースに次の内容がある。
論文は「中国は近代以降、世界中の代表的な理
論、学説、主義をほとんど試してきたが、成功し
なかった」と主張。民主社会主義などが「中国人
民の根本的な利益につながらない」と指摘した。
とあったが、これは、大気汚染、河川汚染、地下
水汚染、土壌汚染、食物汚染、賄賂の蔓延、軍の
規律の崩壊、すべて肯定せよと、いうことか。
毎年各地で起こる膨大なデモは、抑圧されて当然
ということか。
ところで、
「中国は近代以降、世界中の代表的な理論、学説、
主義をほとんど試してきたが、成功しなかった」と
語っているが、いつ、試したのだろう。
聞いたことがないのだが。
保身のために、なんでも言いたい放題のようだが。
かくして、
富める者はますます富み、 貧しき者は持っている
わずかな物でさえ取り去られる。
かくして、
中国の労働者7億6000万人、共産党員8260万人に
搾取され続ける。