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リタイアーのよもやま話

テレビ局スタッフもPTSDに…報道映像がトラウマ

2011-03-31 11:29:17 | 社会

ヤフーのニュースである。

 

テレビ局スタッフもPTSDに…報道映像がトラウマ
夕刊フジ 3月28日(月)16時57分配信

 

繰り返される衝撃映像。人々は食い入るようにテレビに
見入っていた=12日午後3時35分、東京駅(写真:夕刊フジ)
 
街や車が津波にのみ込まれ、住民の生活の営みが一瞬にして消失
した東日本大震災。被災地以外でも繰り返し見た視聴者のPTSD
(心的外傷後ストレス障害)が問題視されている。

「テレビの映像が過激すぎるという視聴者の声をいただき、映像の
編集にはかなり気を遣っています。ニューヨークの9・11テロ
の際も飛行機がビルに突っ込む場面が繰り返されたため、後に
精神科医や心理カウンセラーを訪れる人が増えたと特派員から
聞いています。3・11の映像も忘れられない衝撃でした」

こう明かす民放報道局デスクが、さらに顔を曇らせた。

「実はテレビ局内でもPTSDが問題視されているんですよ…。
取材した映像素材の中には、多数のご遺体など悲惨さを極めた映像も
あります。

東京で編集するスタッフの間に体調不良を訴える者が出てます」
東京のキー局には、系列局が撮影した映像、視聴者提供の映像など、
おびただしい映像が集まっている。

「大きなモニターでよく確認すると、津波に流された方が映っている。
車の中から助けを求めている人が映っていても、どうすることもできな
かった思いにショックを受け、編集業務から外れた女性スタッフもいます」
こうした中、テレビ各局は新年度を迎えている。

「4月からの改編への対応や新番組の制作発表会見などができない、
めちゃめちゃな状況」(編成マン)。

一昨年の政権交代以降、労働基準局から指導されていた「月間約230
時間以内に」という労働時間の制限も事実上吹っ飛んでしまっていると
いう。

体調はへとへと、そこにフラッシュバックする悲惨な映像。
「報道局は臨戦態勢でやっていますから、スタッフの異変への対応も
個別にしかできていない。

いずれ、ひと段落したら、PTSDへの対策が急務になる」(先の報
道デスク)撮影する側でさえ、これだけのショックを受けるのだから、
被災者の心のケアが何より大切なのは言うまでもない。

 

 


被災していないのに体調不良 衝撃映像で「急性ストレス障害」?

東北関東大震災で直接被災したわけでもないのに体調不良を訴える人
が増えている。ネットには「被災してないのにフラッシュバックが
ハンパない」「突然息ができなくなる」「食欲がない」「涙が止ま
らない」などの書き込みが大量に出ていて、相当に苦しんでいる様子
がうかがえる。
精神科医によれば、これはASD(急性ストレス障害)によく似た症状で、
テレビやネットで被災地の衝撃的な映像を繰り返し見たことにより、
「被害を受けた感覚になっている」可能性が高いという。


以上。

さもありなんである。

東北関東大震災、2011年3月11日は、わたしは、病院で
おそらく、父親の顔を拭く準備のために、大広間の近くの洗面場
に行った。

すると、広場のテレビの前に、病院の職員が多く立ちはだかって
いるのに、気づいて、わたしもテレビで何をしているかと、見に
いった。

なんと信じられない映像であった。津波の映像である。

宮城県名取市の津波の様子が、ヘリコプターから撮影されて
いた。

それこそ、生中継である。

確認のために、ネットにアップされているのを見ると、時間は4時前
となっている。

もしかすると、実際の放映時間は、20分くらいあったかもしれない。

名取市の田園地帯の平野部を津波が、地上のすべての建造物や車を
はぎ取るようにして、舐め回し、呑み尽くしている。

地上をありんこのように、まるで、ミニチュアカーが走っているよう
にも見えたが、今まさに、車が呑み込まれようとしている様をこれで
もこれでもかと見させられることになった。

津波は、気の向くままに、地上をはいずり回っている。

あまりの衝撃に、わたしの神経もテンションが上がりっぱなし
で、おさまらない。

その後、津波の映像がいろいろと流されたのだが、この映像は放映
されることはなかった。

あまりの衝撃に、きっと、放映中止になったのではと思っている。

津波の恐ろしさを、伝えるために、編集することなく、保存して
おいてもらいたいと思っている。

ほんとうの意味で、津波の恐ろしさを伝えるためには、残して
おく必要があると思っている。

おそらく時間帯としては、普通の人は、勤務時間なので、多くの
人は、この映像を見ていないはずである。

こんな映像みたら、東京に地震がおきて、津波が押し寄せるなんて
思ったりすると、おそらく東京に住んでいる人は、精神的にまいって
しまうだろう。


「実はテレビ局内でもPTSDが問題視されているんですよ…。
取材した映像素材の中には、多数のご遺体など悲惨さを極めた
映像もあります。

東京で編集するスタッフの間に体調不良を訴える者が出てます」
東京のキー局には、系列局が撮影した映像、視聴者提供の映像など、
おびただしい映像が集まっている。

「大きなモニターでよく確認すると、津波に流された方が映っ
ている。
車の中から助けを求めている人が映っていても、どうすること
もできなかった思いにショックを受け、編集業務から外れた
女性スタッフもいます」

こんな状態になったら、完全に神経が奇怪しくなるはずだ。

スマトラ沖の地震の時には、22万人あまりの死者、凄い地震とはいう
ものの、映像が少なかった。

今回、東北関東大震災ということで、映像が数多く残されたよう
だ。

津波の恐ろしさを知らしめることになったようだ。

 


「私たちはここに残る」 外国人介護士・看護師

2011-03-31 11:18:43 | 社会

ヤフーのニュースである。


「私たちはここに残る」 外国人介護士・看護師
 被災地で奮闘続く

 

東日本大震災の被災地では、多くの医療関係者が昼夜を
違わず活動を続けている。

その中には、日本との経済連携協定(EPA)に基づく
看護師・介護士候補者の派遣事業で滞日中のフィリピンや
インドネシアの女性たちも含まれる。

「お年寄りを見捨てて去れない」「地震も津波も怖くない。
みんなを助けたい」。彼女たちの献身的な姿勢には「国の誇り」
(インドネシア政府)、「介護のヒロイン」(フィリピンの
メディア)などと称賛の声が上がり、被災者たちも感銘して
いる。

以上、ニュースである。


ところで、彼女たちの実情については、以下のようである。


引用。


インドネシア、フィリピン両国から来日して研修中の看護師
候補者360人のうち、先日の看護師国家試験を約7割の254人
が受験したが、合格したのはたったの3人だった。
滞日期間は3年、このままではほとんどが否応なく帰国を強い
られる。

看護師不足のなか、せっかくの〈貴重な卵〉が大量に去って
いくのだ。

以上。

この現状については、テレビでも特集が組まれ、問題提起が
なされていた。

その理不尽な状況に、わたしは、憤慨してしまった。

というのは、わたしが、7年間、父親のリハビリをする
ために、病院に通っている。

わたしは、毎日、その現場をみていて、これで、日本語を
習得して、国家試験をうけよということが、どんなにか
残酷な仕打ちであることなんだろうかと思うからである。

このような制度を作った官僚の、世間知らずの有り様に
ついて、怒りを感ずるのである。


ところで、ニュージーランドの地震の時に、日本人看護師
が、あまりにも多いので、奇異に感じた。


そこで、ネットを検索して見ると、その理由が語られている。

以下、その資料である。


ニュージーランドと日本の時差はこの季節は4時間。

日本のように四季のあるおだやかな気候で、車は左側通行など
日本と同じ交通ルール。

単位も「グラム」や「キロ」が使われているためギャップなく
生活できる。

また、“オージーイングリッシュ”といわれるオーストラリア
英語とは違い、イギリスに近い、正統派ブリティッシュイン
グリッシュを話すこともあって、英語を学ぶための留学先として、
ニュージーランドの人気は近年徐々に上がっていたという。

海外留学を斡旋している「イー・エフ・エデュケーション・
ファースト・ジャパン」の岸本玄さんはいう。

「留学先として人気なのは、英語圏では物価が安く、治安も
良く、人がフレンドリーだというところ」

また、日本人の看護師が多いことについて、岸本さんはこう説明
する。

「看護師は日本では休みが少ないのが一般的ですが、ニュージー
ランドでは週休3日など労働条件がいい。

日本ですでに海外での看護師資格を持っているかたや、海外での
看護師資格を取得するためにニュージーランドへ来るかたも多い
のです」

 資格はアメリカなどでは取得に3年かかるが、ニュージーランドで
は2年で取れる(日本で看護師資格を取得している場合)。

また医療専門英語試験もオーストラリアでは1度で合格しなければ
いけないところを、ニュージーランドは複数回受験できる。
そういった理由もあって日本の看護師や留学生が集まるニュージー
ランド。

日本から約8000km離れた“安全”で“暮らしやすい”地で、この
ような悲劇が待ち受けていると誰が想像しただろうか。

 

「海外留学」社によるとニュージーランドは週3日の休日など
労働条件がいいため、現地で働き、永住権の取得を目指す外国
人看護師も少なくない。特に現地での看護師資格取得に必要な
医療専門英語試験は豪州では1度で合格しなければならないが、
ニュージーランドは複数回受験できる。

「キングス」は医療系の語学留学に力を入れ、看護師資格取得の
ための専門スタッフがいる。関連の人材派遣会社が就職のあっせ
んをするなど支援態勢が充実しているという。


以上。


結局、邪推になるが、ニュージーランドに、日本人看護師が多い
理由は、日本の医療現場からの脱出である。

これは、日本の医療現場が過酷だからである。日本の医療現場は、
看護師から疎まれているのである。

その脱出に、ニュージーランドという国家は、至れり尽くせり
対応をしているのである。


このような日本の医療現場に、インドネシア、フィリピンから、
職を求めてやってきている人たちがいるということであるが
彼女たちにとって、なんという残酷な現状になっているのだろう。

これから、日本が超高齢化社会を迎え、少子化による労働力
不足で、医療・介護の現場の人材確保が、急がれている緊迫
した状況にあり、このことに対応するのが、日本の大きな課題
と言われている。


にも関わらず、


インドネシア、フィリピン両国から来日して研修中の看護師
候補者360人のうち、先日の看護師国家試験を約7割の254人
が受験したが、合格したのはたったの3人だった。
滞日期間は3年、このままではほとんどが否応なく帰国を強い
られる。

このような状況を、看過してすまされるであろうか。

日本の看護師が、ニュージーランドで、至れり尽くせりの
世話をされ、脱出していくのに。

 

彼女たちは、自国では、ちゃんと国家試験を合格した人たち
である。

実質的な能力はあるのに、日本語が大きな障害となっている。

テレビで、その試験問題が紹介されていたが、とんでもない
高度な日本語である。

はたして、日本の看護師や介護士がどれだけ、この専門用語
を熟知しているのか、不安に思うほど、難しい言葉が出てくる。


それを、現場で仕事をしながら、外国人が合格しなさいと
いうのは、理不尽であり、残酷だと思っている。

この現状について、大きな疑問を感じて止まない。


国境なき医師団は、仕事をしているではないか。

「イスラエル医療団が診察開始」というニュースもある。

もし、国家資格制度というのが、あるのだったら

この現実はなんだろう?

わたしは、

日本の看護師が、ニュージーランドで、至れり尽くせりの
世話をされ、脱出していくのに、劣らないきめ細やかな
配慮を、インドネシア、フィリピン両国から来日して研修中
の看護師候補者に早急に、施すべきだと思っている。

将来、東京都だって、とんでもない高齢化がすすむそうである。
このことに対応する施設だって、建てようがないくらい、
高齢者が増えるようである。

もっとも、少子化していくので、これらの医療・介護の現場
に労働力をまわすことは、困難になると思われる。

だから、恐ろしい未来が、刻一刻と迫っている。

インドネシア、フィリピン両国から来日して研修する看護師
候補者にすがらなければ、日本はやっていけないのである。

早急に、彼女たちの理不尽で、残酷な研修の現状を改革
してもらいたいものだ。

だれか、責任のとれる方、いないだろうか。

 


君よ、散財にためらうことなかれ

2011-03-31 06:52:54 | 社会

ヤフーのニュースである。


震災後の客数21%減=東京メトロ 東京メトロが30日
発表した東日本大震災後の輸送客数動向によると、
13日から29日の間に自動改札機を通過した客数は前年
同期比21.4%減となった。

特に、定期券を利用しない乗客数は30.2%の大幅減。

梅崎寿社長は記者会見で「計画停電の影響で外出を控える
動きなどがあったのだろう。

(地下鉄サリン事件後も含め)短期間でこれだけ落ち
込んだことはないと思う」と述べた。

以上。


気になる数値である。

内需が2割減になるというバロメータか?

いよいよもって、さらなるデフレに突入するのか。

年金も下がるし。

ところで、週刊誌の記事にこういうのがあった。

「君よ、散財にためらうことなかれ。君の10銭で
浅草が建つ」

1923年(大正12)年の関東大震災の直後、
浅草ではそう書かれた看板が随所で見られたと
いう。

浅草を訪れた人が、5銭、10銭と浅草にお金を
おとしてくれたおかげで浅草は立ち直り、第二次
大戦下の空襲で再び焼け跡になるも、これを克服
して立ち直り、いまのにぎわいがある。

という話である。

いい話であった。

どうしたら、被災地に金がおちるようにするか。

義援金も大事だが、ここでいうのは、彼らの
経済的自立への後押しである。彼らの、生業を
後押しすることである。

放射能は、怖いが、この生産物をなんとか購入
して上げることも、そのことのひとつかも
しれない。ちょっと、気にはなるが。

でも、いい話であった。

電力不足の物理的な限界はあるが、気にかける
必要のある話であると思った。

おなじ、週刊誌の記事で、「ニッポン経済『全治3年』
シナリオ」なんてのがあったが、東北の復興もそう
あって欲しいものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


東電の清水正孝社長が緊急入院

2011-03-30 23:37:19 | 政治

ヤフーのニュースである。


東電の清水正孝社長が29日夜、本店内で執務中に極度の
めまいなどを訴え、都内の病院に緊急入院。

~カット。

以上。

 

東電の清水正孝社長は、管首相の被害者かと思ったが、
今日の「サンデー毎日(4月3日増大号)を読んでみて
なるほど、入院するはずだという理由が分かった。


以下、その週刊誌からの抜粋である。


3月11日午後2時46分、マグニチュード9・Oの巨大
地震が発生。

福島第1原発の冷却装置が壊れ、炉内の冷却ができなく
なったことが判明した。

この事態を受け、菅首相は海水を炉内に注水するよう指示
したが、東電側はこれを拒否。

また米国側が、原子炉冷却に関する技術的支援を申し入れた
ものの、東電側が「(東電だけで)対応できる」と強調し
たため、政府が支援を断っていたと報じられた。

原発問題に詳しいジャーナリストは語る。

「築40年の老朽化した1号機はともかく、2号機と3号機は
炉を動かせば動かすほどカネになる〝宝の原発〟東電としては
廃炉にしたくないという強い思いがあり、官邸に『大丈夫で
す』と言ったのではないか。

官邸が東電の言葉を信じたとしても不思議ではない」

ところが翌12日に1号機、14日には3号機の建屋が水素
爆発によって崩壊し、大量の放射能が外部に漏洩。

以降、2号機や4号機でも火災が発生するなど、深刻な事態に
陥ったのだ。

菅首相に近い民主党中堅議員は打ち明ける。

「首相は『東電に騙された』と感じた。

爆発事故後、周囲の議員に『このままではチェルノブイリの
原発事故よりもひどいことになる。

東電は絶対に許さない』と息巻き、15日の〝東電突入〟つな
がったのです。

一国の宰相が民間企業に乗り込むこと自体、異常です。

東電突入で首相主導の官邸VS.東電の全面戦争が始まると思わ
れた。

だが、なぜか休戦模様となったのだ。

そのワケは、東電の意を受けたとされる。

〝不可解な米国支援の拒否〟にある。

民主党関係者は明かす。

「米国側から支援を受けた場合、福島原発の内部構造などを
教える必要がある。

民主党政権はベトナムなど外国への原発売り込みに力を入れて
おり、ライバルに手の内を明かしたくないのが本音。

外部の目に洒されたくない東電と官邸の思惑が一致し、支援を
拒んだと見られています」

こうして原発クライシスはますます悪化していったのだ。

それだけではない。

民主党中堅議員は「首相の決断力のなさが危機を高め」と断じる。

「冷却装置の故障が判明した直後、国民の安全を考えて菅首相が
すぐに海水注入などを命じていれば、ここまで深刻な事態に陥る
ことはなかった。

優柔不断な官邸が保身に走る東電につけ込まれ、事態を悪化させた
のです。菅首相の罪は万死に値します」


以上、抜粋である。

 


この記事を読んでみると、アメリカの支援を断った事情が、ほぼ
語られているようだ。

さすが、プロの記事である。

それにしても、結局、原発は事故後の処理を自前できず、フランス
やアメリカの支援を求めることになった。

とんでもない。失策をしてしまったものだ。

これでは、東電の社長、寝込んでしまう。

それにしても、管首相、いよいよもって、責任が重たくなる。

この判断ミスで、どれだけの被害が拡大したのだろう。

地震における被災者の冷静さ・礼儀正しさは、世界中が賞賛
するが、肝心のトップの空前絶後の事故に対する判断の私利私欲に
かたまった有り様は、なんとも恥ずかしことだろうか。


「サンデー毎日(4月3日増大号)、まだお読みでない方
お勧めの週刊誌と思っています。

個人的な好みですが。

 


あなたが総理になって、いったい日本の何が変わるの

2011-03-29 23:12:17 | 政治

ヤフーのニュースである。


参院予算委 「津波の認識誤った」首相、視察批判には反論

 菅直人首相は29日午前の参院予算委員会で、東日本大震災
の影響で東京電力福島第1原発を襲った津波について
「(原発設置)当時の津波に対する認識が大きく間違って
いたのは否定しようがない」と述べ、津波の想定を今後の
検証対象とする考えを示した。(毎日新聞)


以上。

 


ところで、このような話があったのではないか。

 

<福島第1原発>東電「貞観地震」の解析軽視
毎日新聞 3月26日(土)18時47分配信

 
産総研の研究チームが仮定した貞観地震の震源域と周辺で
起きた過去の宮城県沖地震の震源域(産総研の図を基に
2010年5月作成)

東京電力福島第1原発の深刻な事故原因となった大津波を
伴う巨大地震について、09年の経済産業省の審議会で、
約1100年前に起きた地震の解析から再来の可能性を
指摘されていたことが分かった。東電は「十分な情報が
ない」と対策を先送りし、今回の事故も「想定外の津波」
と釈明している。

専門家の指摘を軽んじたことが前例のない事故の引き金に
なった可能性があり、早期対応を促さなかった国の姿勢も
問われそうだ。

09年6月、原発の耐震指針の改定を受け、電力会社が
実施した耐震性再評価の中間報告書案を検討する審議会。

869年に宮城県沖で発生したマグニチュード8以上と
みられる「貞観(じょうがん)地震」を、岡村行信委員
(産業技術総合研究所活断層・地震研究センター長)が
「非常にでかいもの(地震)が来ているのが分かって
いる」と取り上げた。

当初の報告書案はこの地震に触れていなかった。

東電は「被害はそれほど見当たらない」と答えたが、岡村
さんは、宮城県から福島県の広い範囲で浸水したという
最新の研究から「納得できない」と追及。

その後に提出された報告書案は「(貞観地震と同規模の揺れ
は)想定内」とし、現在の耐震構造で問題ないとの見方を
示した。

 


ニューズウィーク日本版 2011.3.11号
にあった特集のでも指摘されている。

以下、その抜粋。


舘野は現在の福島原発のトラブルを見ながら、「なぜ発電機
をもっと重視して津波に対して厳重に防備しておかなかったの
か」と疑問視する。

館野によれば、米原子力規制委員会は90年に発表した報告書で、
地震時の外部電力の喪失、発電機の損傷、冷却機能不全によって
重大な事故につながるリスクが非常に高いと分析していた。


途中、カット。


だが福島原発の津波のリスクは東電が想定していなかっただ
けで、その危険性は以前から指摘されていた。

中越沖地震から8日後の07年7月24日、日本共産党の福島県
議団は東電に対し、「福島原発10基の耐震安全性の総点検」を
求める文書を提出した。

その中では耐震性のほかに「福島原発はチリ級津波が発生した
際には、冷却海水の取水ができなくなることが明らかになって
いる」と、早急な津波対策も求めた。

しかし東電の回答は「対策は十分にやっている。これ以上や
る必要はない」の一点張りだったと、県議団事務局長の斎藤巻
は言う。

「東北の女川原発、中部の浜岡原発はもっと対策を取っている。
東電もやるべきだと言ったのだが。

同じく被災した女川と福島の違いは津波対策なのではないか」
ベントが遅過ぎたのかたとえ東電が言うように想定外だった
としても、炉心溶融などの「シビアアクシデント(過酷事故)
対策としてアクシデントマネジメントがあったはずだ」と、
宮崎慶次・大阪大学名誉教授(原子力工学)は言う。

「アクシデントマネジメント」とは、現状の安全設計の想定を
超えるような事態が発生した場合でも、事故拡大を防げるよう
電力会社が自主的に整備する対策。


具体的には、ECCSが機能しなかった場合に備えた消火
用ポンプによる注水や、格納容器の圧力を下げるためのベント
(排気)ラインの設置などが含まれる。まさに今回、福島第一
原発で行われた対応だ。
 
以下、カット。


菅直人首相は29日午前の参院予算委員会で、東日本大震災
の影響で東京電力福島第1原発を襲った津波について
「(原発設置)当時の津波に対する認識が大きく間違って
いたのは否定しようがない」と述べ、津波の想定を今後の
検証対象とする考えを示した。(毎日新聞)


ということだが、管首相よ。
あなたは、この記事を読まなかったのかい?


<福島第1原発>東電「貞観地震」の解析軽視
毎日新聞 3月26日(土)18時47分配信


ニューズウィーク日本版 2011.3.11号
にあった特集のでも指摘されている。


「(原発設置)当時の津波に対する認識が大きく間違って
いたのは否定しようがない」ということだが、すでに
指摘されていたのだ。

管首相よ、何をか言わんや。

まったく、状況の掌握ができていないではないか。

(原子力に強いと言ったのは、どこの誰だろう。)

その答弁を、真に受けている参院予算委員会の面々よ、
一体全体何をしている。

 

 

首相、視察批判には反論ということだが、


「我々が技術と材料を提供するから、福島第1原発(1号機~
6号機)を一刻も早く廃炉にせよ」と米国が、盛んに要請して
いるのに、菅直人首相は、頑として首をタテに振ろうとしないと
いう。

この事実は、忘れたのかい。


東電“白旗”仏に泣きついた…「統制不能」原発先進国へ
支援要請 


東日本大震災による福島第1原発の事故で、復旧に苦慮している
東京電力が、フランス電力(EDF)や核燃料会社アレバ、
原子力庁などフランスの原子力関連企業・機関に支援を要請
したことが28日、分かった。
ベッソン産業・エネルギー・デジタル経済担当相が明かしたもので、
事故の統制不能に陥ったもの、と現地では深刻視されている。


これって、何だろう。なんで、今頃。


共同通信社は3月19日、「福島原発は封鎖の可能性と英紙 チェル
ノブイリと同方式」との見出しをつけて、以下のように報じている。
 
「【ロンドン共同】英紙タイムズ(電子版)は18日、福島第1
原発について、1986年に事故が起きた旧ソ連のチェルノブ
イリ原発と同じように、最終手段としてコンクリートで封鎖される
可能性があると報じた。

東京電力の技術者の話として伝えた。

 

 

政府原子力災害対策本部の文書によると、保安院は11日午後10時
に「福島第1(原発)2号機の今後のプラント状況の評価結果」
を策定。

炉内への注水機能停止で50分後に「炉心露出」が起き、12日午前
0時50分には炉心溶融である「燃料溶融」に至るとの予測を示し、
午前3時20分には放射性物質を含んだ蒸気を排出する応急措置
「ベント」を行うとしている。 
   ・
保安院当局者は「最悪の事態を予測したもの」としている。

評価結果は11日午後10時半、首相に説明されていた。


こういうことは、忘れたかい。

あなたは、廃炉にしないように、東電に恩を売っていたのでは
ないかい。もしかして。

なんの魂胆があったかは、知らないが。

あなたは、東電に東日本を潰すのかと、息巻いたが、あなたが
首相したせいで、日本そのものがつぶれそうだ。

 あなたが総理になって、いったい日本の何が変わるの (幻冬舎新書)

と言ったが、あなたが、総理になったおかげで、日本が潰れそうだ。

この事態は、分かっているのだろうか。