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テレビ局スタッフもPTSDに…報道映像がトラウマ
夕刊フジ 3月28日(月)16時57分配信
繰り返される衝撃映像。人々は食い入るようにテレビに
見入っていた=12日午後3時35分、東京駅(写真:夕刊フジ)
街や車が津波にのみ込まれ、住民の生活の営みが一瞬にして消失
した東日本大震災。被災地以外でも繰り返し見た視聴者のPTSD
(心的外傷後ストレス障害)が問題視されている。
「テレビの映像が過激すぎるという視聴者の声をいただき、映像の
編集にはかなり気を遣っています。ニューヨークの9・11テロ
の際も飛行機がビルに突っ込む場面が繰り返されたため、後に
精神科医や心理カウンセラーを訪れる人が増えたと特派員から
聞いています。3・11の映像も忘れられない衝撃でした」
こう明かす民放報道局デスクが、さらに顔を曇らせた。
「実はテレビ局内でもPTSDが問題視されているんですよ…。
取材した映像素材の中には、多数のご遺体など悲惨さを極めた映像も
あります。
東京で編集するスタッフの間に体調不良を訴える者が出てます」
東京のキー局には、系列局が撮影した映像、視聴者提供の映像など、
おびただしい映像が集まっている。
「大きなモニターでよく確認すると、津波に流された方が映っている。
車の中から助けを求めている人が映っていても、どうすることもできな
かった思いにショックを受け、編集業務から外れた女性スタッフもいます」
こうした中、テレビ各局は新年度を迎えている。
「4月からの改編への対応や新番組の制作発表会見などができない、
めちゃめちゃな状況」(編成マン)。
一昨年の政権交代以降、労働基準局から指導されていた「月間約230
時間以内に」という労働時間の制限も事実上吹っ飛んでしまっていると
いう。
体調はへとへと、そこにフラッシュバックする悲惨な映像。
「報道局は臨戦態勢でやっていますから、スタッフの異変への対応も
個別にしかできていない。
いずれ、ひと段落したら、PTSDへの対策が急務になる」(先の報
道デスク)撮影する側でさえ、これだけのショックを受けるのだから、
被災者の心のケアが何より大切なのは言うまでもない。
被災していないのに体調不良 衝撃映像で「急性ストレス障害」?
東北関東大震災で直接被災したわけでもないのに体調不良を訴える人
が増えている。ネットには「被災してないのにフラッシュバックが
ハンパない」「突然息ができなくなる」「食欲がない」「涙が止ま
らない」などの書き込みが大量に出ていて、相当に苦しんでいる様子
がうかがえる。
精神科医によれば、これはASD(急性ストレス障害)によく似た症状で、
テレビやネットで被災地の衝撃的な映像を繰り返し見たことにより、
「被害を受けた感覚になっている」可能性が高いという。
以上。
さもありなんである。
東北関東大震災、2011年3月11日は、わたしは、病院で
おそらく、父親の顔を拭く準備のために、大広間の近くの洗面場
に行った。
すると、広場のテレビの前に、病院の職員が多く立ちはだかって
いるのに、気づいて、わたしもテレビで何をしているかと、見に
いった。
なんと信じられない映像であった。津波の映像である。
宮城県名取市の津波の様子が、ヘリコプターから撮影されて
いた。
それこそ、生中継である。
確認のために、ネットにアップされているのを見ると、時間は4時前
となっている。
もしかすると、実際の放映時間は、20分くらいあったかもしれない。
名取市の田園地帯の平野部を津波が、地上のすべての建造物や車を
はぎ取るようにして、舐め回し、呑み尽くしている。
地上をありんこのように、まるで、ミニチュアカーが走っているよう
にも見えたが、今まさに、車が呑み込まれようとしている様をこれで
もこれでもかと見させられることになった。
津波は、気の向くままに、地上をはいずり回っている。
あまりの衝撃に、わたしの神経もテンションが上がりっぱなし
で、おさまらない。
その後、津波の映像がいろいろと流されたのだが、この映像は放映
されることはなかった。
あまりの衝撃に、きっと、放映中止になったのではと思っている。
津波の恐ろしさを、伝えるために、編集することなく、保存して
おいてもらいたいと思っている。
ほんとうの意味で、津波の恐ろしさを伝えるためには、残して
おく必要があると思っている。
おそらく時間帯としては、普通の人は、勤務時間なので、多くの
人は、この映像を見ていないはずである。
こんな映像みたら、東京に地震がおきて、津波が押し寄せるなんて
思ったりすると、おそらく東京に住んでいる人は、精神的にまいって
しまうだろう。
「実はテレビ局内でもPTSDが問題視されているんですよ…。
取材した映像素材の中には、多数のご遺体など悲惨さを極めた
映像もあります。
東京で編集するスタッフの間に体調不良を訴える者が出てます」
東京のキー局には、系列局が撮影した映像、視聴者提供の映像など、
おびただしい映像が集まっている。
「大きなモニターでよく確認すると、津波に流された方が映っ
ている。
車の中から助けを求めている人が映っていても、どうすること
もできなかった思いにショックを受け、編集業務から外れた
女性スタッフもいます」
こんな状態になったら、完全に神経が奇怪しくなるはずだ。
スマトラ沖の地震の時には、22万人あまりの死者、凄い地震とはいう
ものの、映像が少なかった。
今回、東北関東大震災ということで、映像が数多く残されたよう
だ。
津波の恐ろしさを知らしめることになったようだ。