消費期限終了

リタイアーのよもやま話

再び 大動脈石灰化

2011-06-30 22:29:44 | 健康

 定期検診の大動脈石灰化の文字が、気になってしよう
がないので、ネットサーフィンをしてみた。

すると、次ぎのようなやりとりがあった。


以下のその内容。


先日健康診断を受けまして、肺のレントゲンに円い⊃←この様
な形をした白い所があり、動脈の石灰化と言われました。

血圧も低いし、そう気にしないでいいとのことでしたが、治療法も、
薬も無いので、進行を遅らせるような、生活を送ること。

私はどのような経過をたどり、どうなるのか死の恐怖を感じる
日々です。

動脈石灰化について、詳しいことを知りたいと思いますので、教え
て下さい。


先日、ある知り合いが職場の健診を受けて、レントゲン検査で
「大動脈の石灰化疑い」と書かれて凹んでいました。

日頃からガンガン走っている人なのに、頑張りすぎたら血管が
切れたりしてまずいのではないかと運動中に心配になった、
ということを自身のブログに書いていました。

大動脈の石灰化はまぎれもなく動脈硬化の所見です。
動脈の中がグジュグジュになった粥状硬化のレベルではなくて
それがある程度のところで固まって石になってしまった状態で
す。

でも、大部分はそう心配要らないことは以前書きました(2008.3.12)。
もっと程度が強かったり細い血管(冠動脈や腎動脈など)にあれば
意義は大きいのでしょうが、「石灰化疑い」という表現は、ただ
書いてみた、というレベルです。二十歳の子にあったら問題
ですけど、現代社会に生きるそれなりの年齢で、タバコも吸わず
油こってりが嫌いで毎日何十キロもジョグしている人が、
そのことばにびびっていてもしょうがありません。

ですから彼のブログには心配要らないとコメントいたしました。
「もし何かが起きたらそれはその石灰化のせいじゃないです!」
と何かあったときのための保険をかけてしまうのは職業病みたい
なものでしょうか。

そういえば、胸部CT検査などで動脈の石灰化を指摘すると、
「どうやったらこれは取れますか?」と良く聞かれます。
「これはもう消えません」と気軽に答えてしまいますが、
これからはもっと慎重に思いやりのある返事をいたしま
しょう。

 

動脈の石灰化は血管内皮細胞が傷ついた状態です。
この石灰化は直りません。でも石灰化を起こしている人は、
中高年者ではかなりの人がそうなっていますね。

動脈瘤になっていなければそんなに心配することはない様
に思う。

血圧を運動やダイエットでコントロールするとよいでしょう。

高コレステロールの薬は生まれつきの脂質代謝異常でないの
ならダイエットのほうが合理的だとおもいませんか_?

以上。


また、動脈硬化症(主に虚血性心疾患)の危険因子

〇改善可能なもの
・高脂血症
・高血圧
・糖尿病
・喫煙
・肥満


〇改善できないもの
・加齢(老化)
・性別(男性)
・家族歴


のもあった。

この中で、
・高脂血症
・高血圧
・糖尿病
・喫煙
・肥満

は取り敢えず、クリアーだ。

しかし、

・加齢(老化)
・性別(男性)
・家族歴

これは、クリアーは不可だ。


往生際が悪く、いろいろと調べたが、ちゃんとスポーツを
している人でも、逃れられない加齢現象のようである。

この話しを聞くと万事休すである。

受け入れがたい事にあっても、謙虚に受け入れるざるを
得ないのか?

なんとも腹立たしい真実だこと。

説によっては、130歳?まで、人間は生きられるという
こともあったが。

60歳以上は、誰でも起こりうるということになれば、
やはり、60歳で定年というのは、道理に適うことで
あったのかなと思ったりしてしまった。

大動脈石灰化が60歳以上の人間に、避けられ得ぬものだと
突きつけられると、気持ちのどこかで巣くっている不老不死
願望も、エイジレスへの拘りも一掃され、いよいよ腹をくく
らなければ、もたもたしていては。

と、自分のどこかか、急き立てられて止まない。

まるで、余命宣告されて、カウントダウンカレンダー
でも手渡された気分だ。


つい、数日前まで、

冬は、寒くて、冬籠もり。
夏は、暑くて、夏ごもり。

と言って自堕落に淫していたのだが。

合唱と吹奏楽のための「あすという日が」  


突然だが、「あすという日が」という曲である。

吹奏楽の伴奏の合唱曲である。
なかなか、しあげるのが、難しい演奏形態である。

しかし、よく仕上げたものである。


You Tube にあったコメントです。


明日、チャリティーコンサートをします。
そのコンサートで歌います。
被災地から避難されている方も結構いらっしゃるので、想いや
気持­ちが伝わるように、勇気を出していただけるように心を
こめて歌い­ます!!



trumpetAKBlove 2 か月前
僕らも教育芸術社からこの譜面をもらったので吹奏楽団とコーラス­
同好会のメンバーたちとこの曲をレコーディングして東北の被災者­
の人々たちに贈ろうと思っています。

これで被災者の人々に勇気を­与えられたら僕らもうれしいし、
いいボランティアにもなるかなと­思います。お互いに力を
あわせてよい日本に戻していきましょう。

以上。


この演奏は、3・11の東日本大震災のチャリティーコンサート
のために、行われたようである。

この演奏する趣旨と、その演奏の完成度の高さに、この演奏の
ために、一堂に会した吹奏楽の若者、合唱の若者にとって、
一期一会の大きな財産となると思われてならない。

震災は不幸なことなのだが、このようなステージにいる若者が
羨ましくてならない。

この若者たちの嬉々とした表情、昔どこかで、わたしたちにも
あったはずなのだが、それって、いつのことだったのだろう。

これらの輝きがもう、別世界の話しになるなんて、誰が想像
できたのだろう?

 大動脈石灰化、Xデー宣告。

である。

 

 


大動脈石灰化

2011-06-29 22:50:50 | 健康

6月3日(金)地域検診があった。

数日前に、その結果が届いたのだが、ショッキングな
文字があった。

大動脈石灰化

父親が脳卒中で血管が破裂したので、戦々恐々である。

脳の中の奥にあった太い血管が、やられてしまった。
だから、こんな恐ろしい文字は見たくないものだ。

ということで、すがる思いで、治療法がないかと、ネット
探ったのであるが、なんとも、非情な結果になった。

 

ネットにあったコメントである。

 

大動脈の石灰化は、60歳以上になると程度の差はあれ
ほとんどの人にでてくるので、加齢性の変化と言え
ます。

石灰化が無くなることもありませんが、石灰化だけでは
病気としては扱いませんので治療も必要ありません。

血管の病気は動脈硬化により動脈が詰まったり、拡張
したりすることで初めて病気として扱われます。

そのような病変がなければ、動脈硬化を進行させない
ように、高血圧や高脂血症などに対する一般的な注意を
することが重要です。

高血圧や高脂血症、肥満、糖尿病、喫煙などがあれば、
動脈硬化を進行させる危険因子ですので、それぞれに
治療や対策が必要ですが、こういった危険因子が
なければ、特に気にする必要はありません。


大動脈壁の石灰化は治療できませんし、食生活の改善を
しても消えることはありません。

ただし、食生活を改善して、運動などを心がけて、これ
以上進行させないようにすることは意義あることです。

以上。

 

大動脈の石灰化は、60歳以上になると程度の差はあれ
ほとんどの人にでてくるので、加齢性の変化と言えます。

というのがあるが、わたし1人の話しではないということ
で、いくらか慰めにもなる。

しかし、

『変えられるものは変える勇気を
変えられぬものは受け入れる謙虚さを
そして、それを見分ける知恵を授けたまえ』

こういう格言もあるが、受け入れがたい事実である。

今まで、健康作りのために、サプリについては、かなりの本を
買い集めてきたし、高血圧、肥満、筋力等とにかく、健康に
関すると思われる情報は、可能な限り集めてきたのであるが、

ここにきて、

60歳以上になると程度の差はあれほとんどの人にでてくる
ので、加齢性の変化と言えます。

ということで、努力の及ばないことがあるなんて、
なんとも不条理な思いがしてならぬ。

こんなことに、腹をたててもしようがないが、
ガッテンはいかぬ。

シニアのスポーツマンでも、この症状はでるのか、
また、若い頃よりの生活習慣の有り様によっては、
防げたのか。と、いろいろと疑問がわいて止まず。

なんとも、謙虚さにかけるうろたえた悪あがきは
やめ難い。


「アラブの春」に凍るCIA

2011-06-29 13:50:28 | 政治

ニューズウィーク日本版  2011.6.29 にあった
記事で興味深いのがあった。

以下、その記事である。


「アラブの春」に凍るCIA


対テロ活動

民主化運動で揺れる中東諸国の米諜報員はネットワークを
失って窮地に立たされている

ひどいなりに、昔は良かった。

これが中東各国に潜むアメリカのスパイたちの正直な思い
ではないか。

独裁者たちが健在だった時代には、怪しい奴を捕まえて
彼らの国の警察に引き渡せば、いくらでも手荒な方法で
尋問してくれた。

独裁は悪だが、独裁者とは取引できた。

 ノスタルジアではない。

実際に良かったのだ。

今年に入って中東各地で起きた民主化運動がもたらす
混乱に、多くの対テロ諜報員や専門家は危機感を抱い
ている。

一方でアラブ世界により大きな自由と平等、安定が生ま
れる兆しは見えない。

「民主化だと喜ぶのはばかげている」と、数十年を対テロ
活動にささげてきたある諜報員は言う。

彼らの仕事はやりにくくなっただけだ。

「何が入っているかも知らないで魔法の箱を開けてしまった
ようなもの。最悪の事態になりかねない」

 確かにウサマ・ビンラディンは殺害できた。

しかしアメリカ政府は、その作戦がアルカイダなどのテロ
組織に与えた打撃を過大評価している。

ビンラディンがずっとアルカイダを指揮していたって? 

どんな指揮だ?

具体的な計画は何一つ特定されていない。

「ビンラディンは殺されるべきだった。確かに死んで
よかった」と、あるベテランエ作員は言う(当然、実名
は明かせない)。

「だが正体はあんなものだ。運良く9・11テロを成功させ、
隠れ家でお粗末なテレビを見詰め、自分を重要人物に見せ
掛けようとしていた男でしかない」

 

途絶えた人脈と情報源

 

 オバマ政権は最近、ニューヨーク・タイムズ紙に、イエ
メンの混乱に乗じてアルカイダ関連組織の掃討作戦を強化
しているとの情報を流した。

「権力の空白状態が続いている間に、無人機や戦闘機で武装
勢力をたたく」のだそうだ。

 しかしオバマ政権は、単に虚勢を張っているでだけでは
ないのか。

「現実というより、国民向けのアピールだ」と言うのは、
かつて駐イエメン米大使を務めたバーバラ・ボディーンだ。

 そんな作戦を拡大すれば、民間人が巻き添えになる可能性は
飛躍的に高まる。

「イエメン政府の協力が得られなくなったので、取りあえず
可能な限りジハード(聖戦)戦士を殺そうとしているが」と、
ジョージタウン大学のテロ対策専門家ブルース・ホフマンは
言う。

「以前ほど標的を絞り切れず、大ざっぱになっている」

 本当にイスラム過激派の攻撃からアメリカや国民を守ろうと
思うなら、敵の組織にスパイを送り込むか、敵の身内の人間を
寝返らせるのが一番だ。

上空からの監視や通信傍受も役には立つが、幹部の身柄拘束や
活動の妨害には、やはり人間からの確かな情報が決め手になる。

 アメリカは長い年月をかけて中東諸国の軍や諜報機関にいる
人物との関係を築き上げてきた。

しかしカーネギー国際平和財団のクリストファー・ブーセック
に言わせると、「リビアでもチュニジアでもエジプトでもイエ
メンでも、その人脈が途絶えたか途絶えつつある」。

 中東勤務の長かった元CIA(米中央情報局)幹部が言うに
は、アメリカはテロリストを捕らえるための人脈構築に力を入
れるあまり、民衆の蜂起を予見することができなかった。

本来の「諜報活動はそんな事態に備えるのが目的なのに」。

 元駐エジプト米大使で、現在はハミルトン大学で教えるエド
ワード・ウォーカーも「私たちは特定の人脈に依存し過ぎてい
た」と認める。

「現地の諜報機関を頼るあまり、彼らをかばう側に回ってしまっ
た」

 だから中東諸国の独裁政権が目を背けていた現実は、アメリ
カにも見えてこなかった。

 対テロ活動の最前線にいたCIAや国防総省、その他の政府
機関も、民衆の蜂起には不意を突かれた。

アラブ世界で民主化運動が起こり、今までの対テロ戦術が通用
しなくなる状況を予測できなかった。

 


アメリカの道徳的過ち 

 

ほぼ30年間、アメリカの諜報活動はホスニ・ムバラク独裁下
のエジプトに依存していた。

なかでもキーマンは「ムハバラト」と呼ばれる情報機関のオマ
ル・スレイマン長官だった。

「彼は理性的な欧米型の教養人で、要のような存在だった」と、
前出の工作員は言う。

 両国の協力が不可欠になったのは90年代、エジプトがアイマ
ン・アル・ザワヒリのテロの脅威にさらされたときだ(ザワヒ
リはビンラディンと合流してアルカイダを組織した)。

 クリントン政権時代、CIAは世界に散らばるアルカイダの
メンバーを追跡・確保し、エジプトに移送。ムハバラトとCI
Aは貴重な情報を得た。

 しかし、ウオーカーに言わせるとアメリカは道徳的な過ちを
犯した。

拷問しないというエジプト側の「約束」を信じるふりをしたのだ。

しかも手を汚して集めた情報をもってしても、01年のテロは阻止
できなかった。

 9・11テロ後もスレイマンとの協力関係は続いた。

だがブッシユ政権は、都合のいい情報だけを引き出そうとした。

 アルカイダの工作員イブン・アル・シェイク・アル・リビは
エジプトで拷問され、アルカイダとイラクのサダム・フセイン
大統領はつながっていると自白したが、真っ赤な嘘だった。

アル・リビは後に、「死ぬほど痛めつけられたから」とアメリカ
側に語ったとされる。

「何かを言うしかなかった」


1月にエジプトで起きた民衆蜂起は、ムバラクだけでなくCIA
やムハバラトにとっても不意打ちだった。

 嵐の接近を捉え損なったのは、CIAだけの失敗とは言えない。

エジプト側は政府に対する国民の不満について、アメリカに調
査させなかった。

 そこには「かなり明確な一線が引かれていた」と、前出の工
作員は言う。

国際的なテロ対策への協力と引き換えに、アメリカは内政には
干渉しないことになっていた。

 そしてムバラクは、土壇場でスレイマンを道連れにした。

反政府デモが拡大するなか、スレイマンを副大統領に指名し、自
らの後継者に据えたのだ。

もちろん、国民がそんな茶番を受け入れるはずはなかった。

 以来、スレイマンは諜報活動からも政治からも外された。
この先、誰がエジプトとアメリカをつなぐ役目を果たすのか、誰
にも分からない。

それは単なる肩書の問題ではない。

 「すべての情報の連携は、人脈にかかっている」と、ホフマン
は言う。

「今までのアメリカは国際的なテロの脅威を監視し、それと戦う
人たちと接触してきた。

しかし今は、彼らも国内の脅威を注視し、自分の身を守ることに精
いっぱいだ。

アメリカに通じていると思われたら危ないと、みんな思っている」


 リビアでも情報の人脈は切れた。英米の情報機関は90年代を通じて
リビア政府のスパイを束ねるムーサ・クーサと手を組んできた。

9・11テロ後はこの関係がさらに強化され、それがカダフィの
「名誉回復」にもつながった。


 カダフィは自分の命を付け狙い、政権転覆を目指す国内の好戦的
なイスラム原理主義勢力をつぶそうとしていた。

アメリカも同じ集団に目を付けていた。

アフガニスタンやイラクにおけるアルカイダ戦士の多くがリビア
から来ていたからだ。

 だが民衆蜂起が始まると、カダフィは突然、筋金入りのイスラム
原理主義者数百人を刑務所から解放した。


 英米仏の3カ国は、蜂起した民衆を支持していた。身の危険を察
したクーサはイギリスに亡命し、欧米はリビアの情報機関における
最大の人脈を失った。

 マリとアルジェリアからは、リビアの兵器庫から略奪された武器の
一部が流出し、砂漠に潜むアルカイダ系戦闘員に渡っているとの報告
もある。


盟友サウジが頼りだが


 イエメンの状態も同様に不安定だ。近年、アメリカは軍事顧問を
派遣し、大統領の甥を司令官に担いで対テロ部隊の育成に取り組ん
できた。

 だがイエメンでは6月3日に大統領府が砲撃され、負傷したイエメン
大統領は現在、治療のためにサウジアラビアに滞在しており、そのまま
亡命生活を続ける気配だ。

親族はまだイエメン国内にいるが、現時点で彼らが戦う相手は反政府
デモの民衆なのか、それとも敵対する部族なのか、その両方なのか、
まったく分からない。

 1つだけ確実なのは、「アラビア半島のアルカイダ」と称する
過激な原理主義テロ組織と戦う気はないということだ。


 このテロ組織は、イエメン国内の状況を静観している。アラブの
民衆蜂起で拡大する政治不安が、実は彼らにとって好都合なものだ
からだ。

 「アルカイダが根を下ろすのは破綻国家ではない。弱い、あるいは
問題のある国だ」とブーセックは言う。

「ある程度まで機能している国でないと、彼らも生きられない。

あの連中も電気は使うし携帯電話も使う。

だから弱体化しているが崩壊していない国に潜り込む」

 現時点で、中東でまともに機能している国は一部の君主制国
家だけ。

具体的にはサウジアラビアとクウェート、カタール、アラブ
首長国運邦だけだ。

 だからアメリカは、重要な盟友としてサウジアラビアを頼り
にしている。

サウジアラビアは特にイエメンに多くの工作員を送り込み、
部族長に資金提供をしている。

その目的は、アメリカとほぼ同じ。

アルカイダを排除してイエメンを安定させることだ。

 だが、果たしてサウジアラビアは中東政治の地殻変動を本当
に防げるだろうか。

エジプトやリビアで起きたような革命が自分の国でも起きそうな
気配を、彼らは察知できるだろうか。

そしてアメリカは?

 過去の実績を見る限り、あまり期待はできそうにない。

クリストファー・ディッキー(中東総局長)


以上。


この記事を読んで、実は大変びっくりしている。

わたしたちの若かった時代だったら、この記事のような内容は
公然と発表されることはなかったのではないかと、思った
からだ。

ちょっと、レベルの低い話しだが、わたしたち一般人がスパイ
の存在と言っても、007のスパイ映画でその世界を愉しむ
だけで、実際のスパイの話しは、時折、新聞でほんのちょっと
読むだけだ。

そのため、スパイがどのようなことをしているのかということは、
まったく知らない。

しかし、今回の記事だと、そのわたしたちが全く知り得なかった
裏の世界が大っぴらになってしまったのではないか。


この記事の中に、次ぎのような文章があった。


中東勤務の長かった元CIA(米中央情報局)幹部が言うに
は、アメリカはテロリストを捕らえるための人脈構築に力を入
れるあまり、民衆の蜂起を予見することができなかった。

本来の「諜報活動はそんな事態に備えるのが目的なのに」。

以上。

わたしは、60年、70年安保の時、いざの時のために、
アメリカは、いつ介入しようかと、待ち構えていたのでは
と思ったのだが、この文章からすると、充分に考えられ
うるのだと、妙に確信してしまった。


また、こういう記事もあった。

 アルカイダの工作員イブン・アル・シェイク・アル・
リビはエジプトで拷問され、アルカイダとイラクのサダム・
フセイン大統領はつながっていると自白したが、真っ赤な嘘
だった。

アル・リビは後に、「死ぬほど痛めつけられたから」とアメリカ
側に語ったとされる。

「何かを言うしかなかった」

以上。

アメリカのイラクへの戦争が、こんな情報に基づいていた
のかと思うと、なんとも喜劇としかいいようがない。

拷問を回避するための、方便でしゃべったことが、戦争の
きっかけになったとは。

歴史を振り返る時に、アメリカは何を思うのだろう。

いずにれせよ、欧米諸国がこのような活動を、やっている
のだと思うと、いろいろと考えしまう。

リビアで、民衆の隆起が起こった時に、アメリカの困惑
ぶりがニュースになったが、この記事をみると、なるほど
その動転ぶりを理解することができる。

また、無人機が登場してきた時に、かなりの恐怖感を感じた
ものだが、日常の諜報活動の成果なしには、有効に機能しな
いという実態を知り得たのも面白かった。

それにしても、この記事をアルカイダが読むとなると、
とんでもない恐ろしい情報の流出になるとも思うのだが
どうなんだろう。

 


中高年のうつ病に特徴 9割が「膝下部帯状回」萎縮

2011-06-27 21:57:26 | 健康

ヤフーのニュースである。

 

中高年のうつ病に特徴 9割が「膝下部帯状回」萎縮
2011年6月27日    

 中高年のうつ病患者の約9割が神経伝達物質セロトニンの
通路となる脳の膝(しつ)下部帯状回が萎縮していることが
南斗クリニック(浦添市)の仁井田りち氏、南部病院の仁井田
明氏、琉球大学の本村真氏、関西外国語大学の上地明彦氏の
研究で分かった。

 5月に発行されたニュージーランド医学誌「インターナショ
ナル・ジャーナル・オブ・ジェネラル・メディシン」オン
ライン版に掲載された。

これまでもうつ病と脳の関係について多くの研究があるが、
臨床に基づいたうつ病と脳の膝下部帯状回に関する論文は
初めて。

 研究はアルツハイマー病の補助診断で脳の局所の萎縮を
見るためのMRI(磁気共鳴画像)ソフトウエア「VSRAD」
の検査法をうつ病に応用した。

仁井田りち氏は「膝下部帯状回の萎縮の有無を評価することで、
今後うつ病の早期発見、早期介入が期待できるかもしれない」と
話している。

 現在、うつ病は面接で患者の体験行動を聞き取り、うつ病診断
基準に照らし診断されている。

客観的データに基づいた補助診断がないため、診断、治療薬の
選択など医師間の共通認識を持ちにくいのが実情だ。

 研究は仁井田りち氏が担当した症例のうち、2010年1年間に
MRIのVSRAD検査が可能な54歳以上の患者で、抗うつ薬で
治療をしている症例と健常者のMRI画像を比較した。

抗うつ薬で治療をしている93%の患者に膝下部帯状回の萎縮が
見られたが、健常者の萎縮は15%で明らかな有意差があった。

萎縮のあるうつ病患者は抗うつ薬の投与で症状は改善するが、症状
が良くなった後も抗うつ薬の服用が必要だった。

 日本うつ病学会の神庭重信理事長は「高齢のうつ病で多くの場合
に膝下部帯状回の萎縮が認められたことは、うつ病研究に一石を
投じる」と評価。国立精神・神経医療研究センターの功刀浩部長は
「うつ病や自殺の予防に役立つ貴重な研究成果」と話している。


以上。


非常に興味深い研究と思う。

うつ病が増えているという話しに対して、業界の事情があって、
その数値ついては、疑問を投げかけるものがあった。

うつ病に仕立てる風潮(業界の)、そのことに便乗するうつ病ぶる
風潮について、警告をしていた。

このような社会状況にあって、疑心暗鬼に駆られる人々。

そういう意味で、うつ病に対して、より客観的根拠が得られる
ことは、喜ばしいと思う。

それにしても、うつ病になるような客観的生活状況があって、
そのような「膝下部帯状回」萎縮が起こるのか、それとも、
「膝下部帯状回」萎縮が起こって、うつ病になるのか、どちらが
先なのだろう。

アルツハイマーみたいに、器質的異常が先行するのか。

「病は気から」なら、その人の心理的・精神的特性が器質的な異常を
ひきおこし、「膝下部帯状回」萎縮が起こる。

ということになるのだが。

このへんのところについて、知りたいものだ。

ただ、現役の時は、まったく想定できなかったが、退職組については、
潜在的にうつ病予備軍である。

と自認するようになった。不覚にも。

そのそこはかとない不安が、毎日の生活に通奏低音として、鳴り響いて
止まない。

そのことと、抗う日々になるなんて。

 

 

 


筋肉量

2011-06-26 10:58:41 | 健康

とある雑誌にあった写真である。

25歳と75歳の人間の筋肉量の比較写真である。

熟年になって体力が落ちてくるのは、明らかに筋肉量の減少も
その原因と考えられるような気がしてくる。

これだけ、筋肉量の落ち込みを写真で見せつけられると、必死に
なって、筋力トレーニングに励む必要性を感じてしまう。

誰かが言ったが、

脳の衰えと感じることの多くは、身体の衰えから
きている。

となると、年をとったなと認めざるを得ない事象は、
体力の衰えが原因であり、手っとり早く言えば、筋力
量の減少ということになるのだろう。

心して、精進しなければ。