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リタイアーのよもやま話

懐かしい時間

2017-08-27 22:42:59 | 音楽

Mさんへ、貴女は、去っていく時、
思い出すことはあっても、引きず
ることはないと、言っていました。

私は、思い出すこともあるし、引
きずって生きていく。と言いたか
ったのだが、とうとう言えません
でした。

その言葉が、どういう結末になる
か自信がなかったからであります。

貴女が私を思う以上に、私も貴女
を思っていたのだが、とうとう、
そのことを口に出すことができず
にいたことは、悔いが残っていま
す。

本当は、貴女は、私の人生で、最
大の恩人です。

とうとう、言えなかったですね。

ところで、
最近、「サワコの朝」で、井上揚
水の「決められたリズム」のこと
が話題になっていました。

井上揚水と言えば、あの頃、「少
年時代」が流行っていたのを思い
だします。よく、聴いていました。

さて、テレビの中で、聴いたメロ
ディーでしたが、あまりにも心地
よいので、You Tubeで探し出して、
聴くことにしました。

「決められたリズム」という歌詞
が私にはピンとこなくて、ちょっ
と困っているのですが、メロディ
ー・ハーモニー、ピアノ伴奏のホ
ールに響きわたって消えていく様、
ベースの下降進行に伴って、コ
ードが移り変わっていく様は、懐
かしい時間を醸しだし、いつも引
きずっていた自分を久しぶりに
思い出しています。

でも、今日は、気づいたことが
ありました。

貴女と会えなくなってから、私は
ありったけの時間と金、体力・
気力を次々と押し寄せてくる仕事
等に注ぎ込んでいました。

退職する迄に、膨大な身銭をきって
仕事してきました。膨大なプライベ
ートな時間を仕事に注ぎ込んできま
した。

おそらく、貴女と一緒になっても、
貴女を失望させるか、でなければ、
貴女の夢を叶えるために、私が窒息
していたのではということに気づく
ことになりました。

どの道、あの時、貴女が私に見出
したなにかは、叶わぬ夢として、
絶望に変わったのではと気づくこと
になりしました。

貴女と一緒になるだけの力が、私に
なかったということに気づいたので
す。

やっと、自分の現実が見えてきた
ようです。

おそらく、貴女と一緒になったら、
貴女を絶望させるような生活が、
あの当時、貴女が私に貴女の何
かを見出した何かを、今の私に
獲得させてくれているのではと思
っています。

遅すぎる話です。

さて

この曲のピアノ伴奏の響とともに、
一瞬にして、私は、えも言われぬ
懐かしい時間に包まれています。

貴女と一緒にいた時の心地よい時
間が、蘇ってきました。

すっかり忘れていた遠い日々が、
心地よく蘇って、私は、慈しまれ
た時に浸っています。

いい曲に、出会えて喜んでいます。

貴女も、この曲を聴いていてくれたらと
思っていますけど。

 


コミュニケーション

2017-08-21 23:16:06 | 読書

とある小説にあった文章である。


ここでは、日常的な会話を交わすだけだ。

コミュニケーションというのは、会って
いる時間より、頻度が大切だと誰かが
言っていた。

江戸時代の同心への賄賂は、驚くほど少額
だったということだ。その代わり、頻繁に
渡したらしい。それが大切なのだ。

なんとなく、説得力があって、記録して
おくことにした。

 


父が言っていた。人というのは哀しいもので、なにをやっても、どこかに悔いが残るもんだと

2017-08-14 23:44:10 | 読書



AGNUS DEI - Sacred Choral Music - The Choir
of New College, Oxford. E.HIGGINBOTTOM
[Full Album]

 

上橋菜穂子の「鹿の王」を、だいぶ
前に読み終えた。

その4巻に、気を引いた文章があった。

ヴァンは、ぼんやりと天幕の筋交い
を見ながら、ふっと頭に浮かんでき
たことを口にした。

 「父が言っていた。人というのは
哀しいもので、なにをやっても、ど
こかに悔いが残るもんだと」

 「……」

 「人に比べれば獣はあっさりとし
たもので、迷いなんぞないように見
えるが、それも、おれたちが勝手に
そう思っているだけで、獣には獣な
りの悩みがあるのかもしれん。

この世に生まれたものは、みな、ど
うもがいても結局、悔いを背負って

生きるのかもしれん、と」

そう言っていた父の顔を思いだし、
ヴァンは苦笑を浮かべた。

である。

実は、「死ぬ前に後悔すること」なん
て本があって、何冊か読んだ記憶が
ある。

いろんな患者の言葉を紹介している。
読んで、どれもこれも思いあたるもの
があって、やるせないものがあったが、
自分が、違う人生を選択できたかとい
うと、それも否であったので、複雑な
気分になった。

先にあげた「鹿の王」の文章に出会っ
て、「死ぬ前に後悔すること」の本を
思いだして、ふと気づいたことがある。

何らの人生を選択することは、他の
人生を放棄することである。という
事実である。

さて、

「死ぬ前に後悔すること」という本
に関心がわくじたい、もう人生が出
来上がっている人が大多数であるは
ずだから、読んだからって、大方の
人は、手遅れではないかと思うのだ
が、どうだろう。

ところで、
仮に、大学を卒業したばかりの人が
この本を選んで、後悔しない人生を
目指すことで、後悔しない人生が可
能かというのも、おおいに疑問符が
つくのではなかろうか。

つまり、何かを選択しないといけな
いからだ。

もしかして、
後悔しないことに拘泥した人生を後
悔することになるかも知れぬ。

等、いろいろと考えてしまったので
ある。

ところで、このブログを書いている
うちに、ネットでとんでもない記事
を見つけた。

 

これである。

【幸せの定義 ケース−7】 人生の勝
ち組として歩んできた男が定年後に悩
み、苦しんだ事は何なのか?年代を問
わず皆さんに読んで頂きたい話。

 今回は、世間一般で言う”成功”
を収め、順風満帆に生きてきた60
過ぎの男が、定年退職を機に、観念
的に”死への恐怖”や社会から離れ
ていく寂しや哀しさなどの虚無感
や焦燥感を抱き、悩み苦しんでしま
ったケースです。

誰もが羨むような人生の勝ち組で
ある男

岡田さん(仮名)は団塊世代の生ま
れで、受験戦争や出世争い、伴侶
の争奪、その全てに勝利してこの
3月に無事定年退職します。

勤め先は一流電機メーカーなので、
退職金も半端ではなく、老後の年
金生活にも不安はありません。

二人の娘は有名女子大を卒業させ、
安心できる家へ嫁がせています。

彼は『自分は人生の成功者だ』と
つい最近まで信じて疑いませんで
した。

過去を振り返ってみても、中学で
はスポーツ万能で成績も優秀。

学年で500人中トップ3から下
がった事はなく、高校も都内有数
の超一流進学校へ進み、硬式野球
に打ち込みながらも現役でこれ
また誰でも知っている国内最高峰
の超有名大学へ入学。

卒業後は難なく一流電機メーカー
へ就職し、言うまでもなく仕事が
出来るので、すぐに出世コースへ。

仕事は云うまでもなく出来てすぐ
に出世コースにのる。

美人な嫁さんも押しの強さでもの
にし、仕事と家庭を見事に両立し
今まで来たそうです。

こんな人間が実際にいるのか、と
私も少し驚きました。

以上。記事の一部を抜粋してみました。

 

この記事を最後まで読んでみて驚いて
いる。

団塊世代、我々の世代で、あの学生
運動の時代に、このような生き方を
している人がいたのだ。

結局、こうなると、どのような生き方
をしても、どこかに悔いは残るものだ
ということかも知れぬ。

「棒ほど願って針ほど叶う」

という言葉があったが、
針ほどでも願いが叶ったら良しと、
納得するしかないかも知れぬ。


Giovanni Gabrieli

2017-08-13 22:46:13 | 音楽

今日は、突然Gabrieliを聴きたくなった。

前にも、そういうことがあったけど、どういう訳か、
聴かずじまにしていた。

とりあえず、何曲か、拾いだしてみた。



Giovanni Gabrieli: Canzon primi toni - University of Szeged Trombone Choir




Giovanni Gabrieli - Canzona per Sonare N. 4



Giovanni GABRIELI= Canzon duodecimi toni

金管楽器のトッティになると、まばゆい光の洪水
に襲われたような快感が体中にわき起こる。

この世の全ての祝福ここにありとも見紛う至福感
に満たされる。

できうれば、90代になって、このような眩いオーラ
をまき散らせたら、最高だが。

追記
蛇足ながら、突然、気付いたのだが、最後の曲
のとある部分がベートーベンの交響曲に出てくる
フレーズを思いだした。一瞬だが。7小節かな?

聴かれた皆さん、いかがでしょう。
「田園」かな?

 


The most BEAUTIFUL choral music

2017-08-12 22:35:06 | 音楽



この夏、湿度の高さに命がすれ切
れそう。

バイクに乗る気も起こらない毎日。

しかし、昨日は、風は北風、陽差しの
わりには、心地よい。

天気予報をみると、土、日はどうも
崩れそう。

そこで、思い切って、久しぶりに
北上して、とあるホテルのコーヒー
ラウンジまで、出かけた。

何度か、このコーヒーラウンジで
食事をしたら、「おいしい」という
ことは、こういうことか。

という満足感を得たので、昨日
は、「かつ重」を食べることにした。

一昨日は、となりのスーパーの
豚カツ屋で、ひれかつのソース
丼を食べたので、比較すること
にした。

あまりの味の違いに、ため息を
ついた。

値段は、3倍以上の違い。

しかし、美味しいということは、
こういうことかと、十分に説得
された。

今日になっても、その「かつ重」
を食べた満足感が残っている。

わたにしては、量が多すぎた
のだが、若干無理をして、
完食した。

これだけ、食べると普通の
料理だったら、不快感を
引きずるのだが。

今日になっても、美味しかった
腹一杯食べたという心地よい
余韻が残っている。

とはいうものの、今日は、疲労
困憊ぎみで、もうバイクの長距
離は、無理なのかなと。

弱気で一杯だ。

しかし、振り返ってみると、
先週の日曜日は、自治会の
班ごとの草刈り作業。

火曜日は、屋敷の掃き掃除、
木が多くて、その落ち葉の量
に、絶望的な思いである。

水曜日は、クーラー交換の
スケジュール確認。

木曜日は、午前中、クーラー
取り替え。夜は、評議員会。

金曜日は、午後、私の部屋に
クーラーを入れる為に、電気屋
へ相談。
その後、バイクツーリングをする。

そして、今日の土曜日は、何で
こんなに疲れるんだろうと、振り
返っている。

この間、勿論、午後は、毎日
父親のリハビリをするために
通院している。

こうして、改めて、振り返ると
現役時代だったら、どういう
こともない忙しさでも、退職
して、10年もして、70歳前に
もなると、己を恃む心意気も
遠い昔の話になってしまっ
たようで、寂しいことこの
うえない┄┄。

しばし、音楽に慰めてもらう
ことにしよう。