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リタイアーのよもやま話

「全世界史」講義教養に効く!人類5000年史

2016-01-29 21:04:52 | 読書

「全世界史」講義

教養に効く!
人類5000年史

古代・中世編

出口治明

新潮社

を読み終えた。

もういちど読む
山川世界史
というのが、評判になって、

買い置きしてあったが、
ずっと読まずじまいであっ
た。今回、この本を本屋
で見かけて、なんとなく、
購入して、読み出した。

すると、なんと、佐伯氏の
小説のように、つい夢中に
なってしまった。

とえあえず、Ⅰ巻目を読み
終えた。

BC1200年のカタストロフ
知り得て、旧約聖書の成立
に理解が深まって、とても、
喜んだが、とにかく、お薦
めである。

その中で、特に感じたのは、
気候変動と世界史の動きを
連動させているのには、と
ても新鮮なものを感じた。

歴史を立体的・有機的な視
点で説明してくれるのは、
学校で習った知識を再構成
してくれ、それこそ「教養
に効く!」の実感がわいて

喜んでいる。


ところで、次の内容があっ
て、興味深く思っている。

 武則天の死後、多少政情は
混乱しますが、孫の玄宗が即位
して、「開元の治」(三度目の盛
世713―741)と呼ばれる豊か
で平和な時代が訪れます。

人口も5000万人台を回復した
唐の全盛期です。

この時代は、盛唐あるいは長安の
春とも形容されました。玄宗の愛
した美女、楊貴妃には桃の花のイ
メージかありますが、地球の温暖
化もあって、この頃の長安の気温
は現代より2、3度高かったそう
です。梅や桃の花が咲きみだれて
いたことでしょう。李白や杜甫、
少し下って白居易(白楽天)など
の詩人が活躍した時代でもありま
した。

以上。

この頃の長安の気温は現代より2、
3度高かったそうです。

という文章が、目についた。
この文章をどのようにとらえたら
いいのだろう。気になるところで
ある。

この世界史では、気候の温暖化は、
繁栄をもたらし、寒冷化は、民族
移動を引き起こして、カタストロ
フの災いをもたらしている。

今、温暖化の災難を絶叫している
が、果たして、どういうことなん
だろう。

さて、ネットにはこういうのがある。

下は 2012年 1月29日のデイリー
メールの記事で、 次の太陽活動周
期である「サイクル25」は極めて弱い
太陽活動となり、そのため、「地球が
かつての極小期のような寒冷化に
向かう可能性が高い
」と、NASA の
科学者が主張しているという内容の
ものです。 

 

NASA の科学者の予測では、次の太陽
周期は、1790年から1830年まで続い
ダルトン極小期と呼ばれる寒冷化を伴
った極小期より太陽活動が弱くなる可能
性が 92パーセント以上あるとしているの
だそう。

このデイリーメールの記事にある予測グ
ラフは、かなり衝撃的なものです。


 

グラフの右端の下に「 25」とあるのがサイクル
25で、ほんのちょっとだけ山型になっています
が、デイリーメールで紹介される科学者たちは、
次の太陽活動周期のサイクル25は全体を通
してほとんど活動しないと予測している
ことが
わかります。

この科学者の予測が正しい場合、私たちは今
後、「経験したことのない寒冷期」に突入する
可能性があります。

ところで、こういう図表もある。

 

 この図表では、二酸化炭素の量は増えてい
るが、南極の気温は、高止まりである。
そして、サイクル的には、下降に転じようと
しているのではないのか。

今回の寒波で、交通がマヒしたり、水道管
の破裂で、ライフラインが寸断されている。

もっと、雪が降れば、電線が寸断されて 
億ションも都会の僻地化するだろう。
いや、都会の墓場になりかねない。

「全世界史」講義では、温暖化より
寒冷化の方が悲劇的といっている。

現代社会は、温帯地域に高度な
都市社会があるが、豪雪地帯に
変わりゆくならば、現代文明の
崩壊に向かうだろう。

ネットでは

15年後に北半球が寒冷化? 
太陽の活動から予測 英研究 

とある。

逆に、

温暖化で2030年には84万人
死亡(12月4日共同通信ほか)

というのもあるが、

もし、寒冷化なら、とても、84万人
どころではないはずだ。

はてさて、どうしたもんだろう?

 


BC1200年のカタストロフ

2016-01-26 22:21:08 | 読書

全世界史講義
出口治明
新潮社

にあった内容である。

 

黄河文明の登場とBC1200年の
カタストロフ

 第二千年紀の後半には、歴史の
新たな主人公としてユーラシアの
東方に黄河文明が登場します。

肥沃な三日月地帯では大規模な民
族移動(海の民)により大国が一
斉に衰え、BC1200年のカタ
ストロフと呼ばれる権力の空白が
生まれます。その空白を埋めたの
が、フェニキア人、アラム人など
小国の人々でした。一方には、イ
ンドにはアーリア人が侵入し、ガ
ンジス川流域まで支醍します。

 

〔4〕海の民、東地中海を襲う
(BC1200年のカタストロフ)

 BC1200年代の終わり近く、
突然の嵐のように大規模な民族移
動が東地中海を襲いました。彼ら
は、「海の民」と総称されていま
すが、その言語系統や民族は不明
です。

海の民はヒッタイトを滅ぼし、ギ
リシャのミケーネ文明を破壊し、
さらに地中海を東に進んでシリア
を攻撃しました。そして地中海の
交易を支配していた大都市国家ウ
ガリト(現在のシリアのラス・シ
ャムラに存在)を滅ぼし、さらに
エジプトに大きな打撃を与えまし
た。

 一方メソポタミア内陸部では、
バビロニアを支配していたカッシ
ートが、隣国ペルシャから襲って
きたエラム人によって滅ぼされま
した。この時エラムの都スーサに
持ち去られた財宝の一つが、現在
ルーブルが所蔵しているハムラビ
法典です。

 気候変動によって、北方の民が
食べ物を求めて南下したことで、
民族間の玉突き現象が生じ、その
結果、大規模な民族移動が起きた。
海の民と呼ばれた人々は、アナト
リア半島やバルカン半島から押し
出された人々だったのではないか。

今日では、そのように考えられて
います。現在のヨーロッパが直面
している難民にも似た問題ですが、
歴史を動かしてきた大きな原動力
は人々の移動なのです。

 こうしてBC1200年前後に、
ヒッタイトもミケーネもウガリト
もさらにカッシートも、きれいさ
っぱり消えてしまいました。

 これを「BC1200年のカタ
ストロフ(破局)」と呼んでいます。

以上。

今回、この本を読んで、「BC1
200年のカタストロフ」という
言葉を知ることになった。

そして、そのことが聖書の誕生
とつながることで、驚いてしま
った。

次にいろいろ関連事項をネット
から、探してみた。

カタストロフによりエジプト、
メソポタミア、ヒッタイトらが
共に崩壊したために、近東では
小国家が乱立した。小アジアで
ウラルトゥが勃興、アッシリ
アと激しく戦い、アナトリア高
原ではフリュギア人らが勢力を
拡大した。そしてアナトリア半
島西部ではリュディアが勢力を
広げ、シリアではアラム人らが
勢力を広げた。そしてパレスチ
ナの地域ではイスラエル人らの
王国も築かれ、ソロモン王の栄
光を迎える[28]

ペリシテ人は紀元前13世紀
紀元前12世紀にかけて中海
東部地域に来襲した「海の民
と呼ばれる諸集団を構成した人
々の一部であり、エーゲ海域と
ギリシャミケーネ文明を担っ
た人々に起源を持つと考えられ
ている。

さらに「海の民」らの侵入はエ
ジプトに留まらず、シリアの諸
都市、ウガリットエマルも破
壊された。そしてこの中でも
レスチナ
には「海の民」の一派
であるペリシテ人らが定住する
ことになった。旧約聖書上では
否定的に描かれた彼らは実際に
は優れた都市建築者で鉄器の製
造者であり、移住先に先進的物
質文化が持ち込まれた[15]

以上。

キリスト教には、「ハルマゲド
ン」という言葉があるが、イエ
スキリストは、やがて、その
ハルマゲドンがやってくるとい
うことで、「悔い改めよ」と、
宣教していたようだ。パウロも
そのつもりであったということ
をどこかで読んだ。

しかし、あれから、2000年
経っても、「ハルマゲドン」は
やってこない。

「BC1200年のカタストロ
フ(破局)」を知ると、かっえて
こちらの方が、「ハルマゲドン」
らしい。

そのようなことが起こって、出
口氏も言ったが、「権力の空白」
ができたおかげで、イスラエル
は、「王政」に移行し、国家を
持つことになるのだから、歴史
は皮肉だし、バビロンの捕囚を
経て、旧約聖書が誕生するのだ
から、これまた皮肉なことでは
なかろうか。


宇宙育ちの線虫は運動能力減

2016-01-26 03:24:35 | 日記

宇宙育ちの線虫は運動能力減

宇宙で育った線虫は運動能力が
大幅に低下
-東北大とJAXAが発表

東北大学(東北大)はこのほど、
国際宇宙ステーション(ISS)の
「きぼう」日本実験棟で線虫を
育てたところ、筋肉がやせ細る
ことを確認したほか、体が細胞
レベルで微小重力に適応した状
態になることが示唆されたと…

以下省略。

以上。

宇宙飛行士が、宇宙から帰還し
て、その体力の衰えに驚愕する
のだが。

果たして、人間が地球外での生
活が本当に可能なのかと、疑問
を感じて止まなかったところで
ある。

火星移住計画なんて、狂喜の沙
汰かと思ったりしていたが、こ
の記事を読んでやはりと、思っ
てしまった。


Beethoven's "Spring Sonata" Op.24

2016-01-25 22:30:00 | 音楽

 Beethoven's "Spring Sonata" Op.24

暖冬のはずが、とんでもない寒波。

戸惑うばかり。

ちと、気が早いが、"Spring Sonata"
は、いかがでしょう!

多くの演奏があるなかで、一番心地
よいと思った演奏がこの演奏である。

気持ちがうきうきするのだが。

ピアノがバイオリンの邪魔をせず、
なおかつ、心地よく歌って、バイオ
リンをもり立てる。

この曲を聴くと、外の寒さが嘘の
ような気がしてくるのだが。

しばし、贅沢な時間を。


Beethoven Romance No.2

2016-01-24 22:39:22 | 音楽

Beethoven Romance No.2

今日は、ベートーベンのパイオンソナタを聴いて
みました。

1月24日(日)、記録的寒波で、東アジア中が
凍えている。

わたしの県も100年ぶりの寒さになるようだ。

わたしの書斎もしんしんと冷えて、いたたま
れない。

遠い昔、冬のとある日、学生時代のこと。

学生寮で、こたつにはいって、いくら厚着を
しても、寒けが、伝わってきて、いたたまれない
思いをしたことがあった。

今日の寒さも、その時のようである。

こういう日は、早々と寝るしかない
のかもしれない。

いましばらく、このバイオリンソナタで、
高貴な一時を、楽しんで。