経済で読み解く
明治維新
江戸の発達と維新成功の
謎を「経済の掟」で解明
する
上念司
KKベストセラーズ
を読み終えた。
待ち望んでいた内容であった。
私は、高校時代から「明治維
新」について、ひっかかるもの
を感じていた。
なぜ、そんなことができたの
か?である。
かなり歳をくってから、その
ような事情を少しずつ、知る
ことができるようになった。
今回、この本が明快に答えて
くれることになった。
徳川幕府とは江戸時代とはな
んだったのかということにつ
いて、大いなる理解を得るこ
とができた。
感謝である。
この本を読みながら、今まで
読んできた時代小説の時代背
景を詳しく知ることができ、
小説の読み方も深くなって、喜
んでいる。
佐伯氏や上田氏の小説の登場
人物の理解が深くなり、上念
氏には、感謝したい。
知識人とはこういう人のこと
をいうのだと、感じ入るに至
った。
わたしには、マルクス主義の
影響がありすぎ、これらの本
を通して、マルクスの時代的
限界を脱却したいと思ってい
る。
「哲学者は世界を解釈して
きたが、問題なのはどうや
って世界を変革するかとい
うことにある」という言葉
は、たしかマルクスの言葉
だったはずだ。
その勇ましい言葉に、かつ
て奮い立つもの感じたのだ
が、しかし、彼も解釈した
哲学者の一人だったようだ。
史的唯物論という心地よい
論理に。
ぜひとも、多くの人に読んで
頂ければ、という感想を持っ
た。
大変久しぶりに、Keith Jarrett の
Shenandoah を聴いてみました。
マスコミ等で、食い道楽、旅
道楽等誰もが、他の誰かより
「いい思い」しなければ、と
煽られ、せきたてられて、我を
忘れて、疾走して日々を過ご
す。
しかしである。
こういう曲を聴いて、至福の
思いに浸るのも贅沢なこと
ではなかろうか。
少しでも、高貴で幸せな時
間をカウントして、日々過ご
したいものだ。