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リタイアーのよもやま話

山田耕筰 「この道」 

2016-09-30 21:07:18 | 音楽



「この道」、

私たちの世代でしたら、誰でも
知っている曲だろう。

歌詞はこうであった。

この道はいつか来た道
ああ そうだよ
あかしやの花が咲いてる

あの丘はいつか見た丘
ああ そうだよ
ほら 白い時計台だよ

この道はいつか来た道
ああ そうだよ
お母さまと馬車で行ったよ

あの雲もいつか見た雲
ああ そうだよ
山査子の枝も垂れてる

以上。

今の教科書に、載っているだろうか。

私は、よく歌った気がする。

このような歌詞が作れ、このようなメロ
ディーが作れた時代があったのだ。

感嘆する。

子どもの時には、考えたこともなかっ
たが、この年になって、聴いていると、
こんな感性があったのだと、驚いて
いる。

北原白秋は、1885年(明治18年)1月
25日、福岡県南関町の母の実家で生
まれ、

山田 耕筰、1886年(明治19年)6月9日
と、ネットにはあった。

100年以上前の人たちが作った歌詞、メロ
ディーが、上品な情趣をかもしだしている。

今の時代に、このような情趣を、感じ入る
ことは、皆無かもしれない。

今の時代、高度情報化社会とも言われて
いる。

しかし、このような「この道」のような感性
は、忘れ去られた感性だ。

1996年、インターネット元年と言われた。

その当時、ネットにはホームページも少な
く、その世界は善男善女の住む性善説
の仮想空間だったような気がする。

しかし、今や、「パンドラの箱」をひっくり
返して(?)、これまでの時代だったら、
知りようもないおぞましい情報が飛び
交う時代となった。

現実の世界では知りようもないおぞま
しい情報が、ネット空間を飛び交い。
現実の世界へと、溢れだす。

ネット空間も現実の空間も魑魅魍魎
の住む時代となった。

情報は暴走し、われわれの感性も
理性も破壊し始めている。

とはいうものの、まだ我々の世代は
この曲のような感性を、心の中に
抱くことができたのは、幸運だと
いえるのではないか。

市井の喧騒を遥か彼方にして、
高貴な感性に浸り、おぞましく
汚らわしい情報に溺れそうな
我が心に、平安を。

 我が心を、美しい時間で
埋めつくそう。

我が心よ、甦れ。

 


Lascia Ch'io Pianga (HD)

2016-09-22 22:43:15 | 音楽



久しぶりに聴いています。

 Lascia Ch'io Pianga (HD)

世間は、豊洲市場問題で、毎日
騒がしい。

舛添問題は、遥か彼方のこと。
猪瀬直樹のスキャンダルも
吹っ飛んでしまうほどの騒ぎ
よう。

帝王、石原元知事も「天才」
で、本屋の賑わいとなった
かと思ったら、当人スキャンダ
ルが渦めく言ったものの、
当人が「逮捕か?」とネット
で騒がれる始末。

一度は天下をとった民主党
の成れの果ての「民進党」。

蓮舫も外野であった時には
出なかったボロが┄。

いやになってしまう。

政治家の劣化。

そういえば、
小沢 一郎は、どこにいるのだ。

かつて、田中角栄の時代まで
は、政治家の権威も権力も
あったのだが。

我々は、一体、どういう時代に
いるのだ。

混乱したかつてのルネサンス
後に、ヨーロッパが台頭してきた
が、この混乱の時代の後に、
新時代は、到来するのか。

この世に、愛想を尽かす
日々にあって、時には、
市井の喧騒を避け、音楽に
ひたり、心を除染しよう。

 

 

 


バーバー: 弦楽のためのアダージョ Op.11

2016-09-19 21:35:44 | 音楽

久しぶりに聴いている。

この曲は、葬送曲に使われがちである。

わたしも、似つかわしく思っている。

作曲者は、そのつもりではなかったようだか。

いろんな演奏があって、プラトーンに使わ
れた演奏を聴くと、絶望的な気分になって、
鬱だと、発作的に自殺でも、なんて
思ってしまう。

全体的に感情移入の度合いの強い演奏
が多いように思う。

その中にあって、この演奏は、穏やかで
聴く者を説き伏せようとする雰囲気が
ないのが、心地よく思われてならない。

きっと、一流ホテルのコーヒーラウンジ
あたりで流れたら、静粛な気分が
満ち満ちてきて、高貴な時間を堪能
できるかもしれない。


糸 - 中島みゆき

2016-09-06 22:22:45 | 音楽



今日は、わたしの叔父さんの米寿の
祝いがあった。

カラオケ店を借り切って、夫婦の親族に
呼びかけて、宴がもたれた。

低気圧が近くの海を通りすぎたので
生憎朝から、大雨、開始時間になる
と、一段と激しくなって、往生した。

のだが、予定通り、招待者一同揃い
時間通り、始まった。

カラオケを余興として、宴はすすんだ。

その中で、「糸 ー中島みゆき」が歌わ
れた。

なんとなく興味をひいたので、早速、
You Tubeで確かめみることにした。

この演奏が、ヒットした曲の先頭に
出てきたので、聴いてみることに
した。

好感を抱く演奏で、喜んでいる。

司会の女の子によると、結婚式
で、よく歌われているようである。

たかがカラオケ、されどカラオケ

である。

なんかの時に、このような曲の
一曲を歌えるというのは、重宝
だと思った。

やさしく穏やかな曲調。

暖かい歌詞。

聴く者を幸せな気分にする
持ち歌があるのは、何かの
おり、周りの人々を幸せに
することになり、肝要なこと
かもしれない。

練習しよう!


瑠璃色の地球

2016-09-03 21:06:48 | 音楽



久しぶりに聴いてみました。

1986年に発表された松田聖子の楽曲。

のようです。

30年前の話ですね。

懐かしく聴いています。

当時、わたしは、分会長として組合活動に
没頭していた。

その勢いで、左遷されてしまったが。

まだ、心のどこかで、正義を信じていた
頃のことだ。

今や、子殺し、親殺し、意味の分からない
殺人、詐欺の横行、テロの恐怖。

まさか、こんな時代がくるとは。

信じられないことが起こった。

それは、さておき。

こんなに地球を愛おしく、歌えた時代
があったのですね!

こんなに、時代を信じていたことが
あったのだ。