「JIN-仁」のDVDを見終わった。
携帯のDVDプレーヤーで、一人で、こっそりと観ている
のだが、引き込まれてしまった。
けっこう、演技がよくて、つい、涙してしまった。
その中で、とても、印象的なシーンがあった。
それは、花魁(野風)の登場するシーンである。
中谷美紀が演技をしているのだが、台本の花魁(野風)の
キャラクターなのか、それとも、中谷美紀の個性か、
演技かは定かではないが、わたしとして、大変、魅惑的
登場人物だった。
野風が吉原を出て、一人の市民として、生活をしていく
のだが、花魁言葉が抜けず、それが仇となっていく。
ところが、外国人のルロンと結婚するのだが、その婦人と
なった時に、その野風の花魁言葉が、花魁をしていた時に
身についた仕種、たち振る舞いが、上品でエレガンスで、
凛とした表情が、見事であった。
あくでも、ビデオの中の演技であるので、それをまともに
請け合っても、おかしいのだが。
もしかして、高貴というものは、こういう物腰のことか
と思ってしまった。
もちろん、庶民の生活にあっては、あのようなキャラ
クターでは生きていけないが、いわゆる「皇族」であ
れば、あのよう立ち居振る舞いは、どれほど、現代
にあっても、美しく見えることだろうか?
なんて思ってしまった。
実際にそういう人がいれば、知り合いにでも、なれ
たら、最高なんだが。