2012年2月28日(火)のみんなの家庭の医学で、興味深い
内容があった。
衰えやすい4大機能を徹底検査!家庭でできる!
身体年齢スペシャル
!4大機能チエック①身体を動かす機能
!4大機能チエック②食べる機能
!4大機能チエック③脳の機能
!4大機能チエック④見る機能
その中でも、わたしは①身体を動かす機能に大変興味
わいた。
というのは、高齢者になれば、筋肉量が減るということは、
本で読んで知っていたが、今回、そのことについて、より詳
しい情報があったからである。
〇下半身の筋肉は上半身の3倍速く衰える!?果たして、
その原因とは?
身体を動かすために必要不可欠である「筋肉」は、年と
ともに衰え、その量は、大腿では20代をピークに1年で
1%ずつ減るとも。ところが近年、「筋肉の衰え」に関
する新事実が明らかになったといいます。
重要キーワード①下半身の筋肉は上半身の3倍速く衰え
る。
上半身の筋肉量:20代から減少し、70代では約14%と減。
下半身の筋肉量:上半身に比べ、急激にダウン。
70代ではピーク時の40%も減少!
約3倍も速く衰えています。
その結果、ちょっとした段差につまづき足を骨折。
寝たきりになってしまうケースが後を絶ちません。
なぜ上半身の筋肉量に比べ、下半身の方が速く減って
しまうのか?
年をとるにつれ、上半身に比べて下半身の活動量が少なく
なり、筋肉への刺激が少なくなるためだと思います。
若い人と高齢者では、日常生活でどのくらい上半身と
下半身の動きが違うのか?
実験の結果。
見た目は、同じように見えても、質が違う。
歩いた時間や歩数では、分からない。
単なるウォーキングでは、筋肉量の減少は防げ
ない。
ポイントダイナミックな動き。
若い人は、ひざをしっかり曲げて、家事をしている。
しゃがんで立ち上がるのは、太ももに大きな負荷が
かかる動き。
歩く時の歩幅の広さがダイナミックさのひとつ。
年をとると先に「速筋」が衰え、とっさの素早い動き
ができないなど、敏捷性が落ちやすくなります。
速筋を日常生活の中で鍛えるには、ウォーキングに工夫
を加えること。坂道や早足、階段等をウォーキングの
中に取り入れたり、リズムに合わせて身体を動かすのも
効果的です。
筋肉の衰えを防ぐには
筋肉は人体の最も大きな器官 骨格に付いている「骨格筋」
は、体重の約40%を占める人体で最も大きな器官です。
他の筋の種類には、心臓の壁を作る「心筋」、内臓と血管の
壁を作る「平滑筋」がありますが、これらは量的に少ない
ことから、通常筋肉と称されるのは「骨格筋」です。
歳とともに身体の動きが悪くなるのは、「骨格筋」の衰え
がその主な原因です。
番組で紹介したように、加齢にともない筋肉量は40歳
くらいから急激に低下しますが、下肢の低下率は上肢に
比べ3倍大きいことが解っています。
老化は足からと言われますが、その通りです。また筋肉を
構成する筋繊維でみると、1本の繊維が細くなるとともに
数も減少します。
瞬発力に関わる筋肉である速筋繊維と、持久力に関わる
筋肉である遅筋繊維の数の比較から、加齢の影響を受け
やすいのは速筋繊維で、80歳代では20-30歳代の7割
程度にまで減少します。
若者では素早く力を発揮できますが、高齢者ではゆっ
くりとしか力を出すことができないのはそのためです。
筋繊維のこのような変化は、繊維と繊維の隙間を広げ、
ここに間質液という体液が溜まってむくみを生じさせ、
ますます力を発揮しにくいもろい筋肉になっていくの
です。
加齢に伴ってもろく弱くなった筋肉をサルコペニアと
言います。高齢者が転倒して骨折したり、寝たきりに
なるなど、要介護の背景になっています。
そのため、ヨーロッパ老年医学会は、サルコペニアを
老年症候群と位置づけ、低筋肉量や、握力、歩行速度
の低下などを診断基準の一つとして治療方針を示そう
としています。
筋肉の衰え・サルコペニア予防は運動と栄養で 筋肉
の主な働きは身体を動かすことです。ギブスで固定する
ことや宇宙空間での無重力は筋肉を使わない極端な例
ですが、このような場合、筋力は一日に約1%低下
します。
筋肉の衰えを防ぐ方法は、身体を動かして筋肉を使う
ことです。
衰えやすい下肢の筋肉を鍛えるためには、歩くのが一番。
慣れてきたら早足で歩く、コースに階段や坂道を入れる、
重たい靴を履いてみる、リズミカルに歩くなど、いろいろ
な歩き方を試してみて下さい。
私たちの調査では、音楽にあわせた体操は動作の素早さ
や歩行能力を改善させ、身体の弱い高齢者における足踏み
体操や軽いスクワット程度の運動は、握力や動作の素早さ、
歩行能力の改善に加え、下肢のむくみを改善させ、動き
易い身体へと変身させていました。
運動とともに、筋肉づくり・サルコペニア予防で重要に
なるのがタンパク質の栄養です。
運動の後には、ご飯・穀物など糖質によるエネルギー補給
に加え、肉・魚・豆類などタンパク質が豊富な食品をしっ
かり摂ることをお薦めします。
以上。
テレビでは、主婦専業の29歳の女性と66歳の女性の生活
をビデオで記録し、紹介していた。
若い女性の方が、高齢者の女性より、しゃがんで家事を
することが多い。
これが、下半身の運動量の差になっていた。
〈2人がひざを曲げる動きをした回数〉
29歳の女性┄┄39回/1日
66歳の女性┄┄15回/1日
2倍以上の差があった。
わたしたちの生活から、この「しゃがむ」という動作が
急激に減ったように思われる。
なにしろ、和式の生活から洋式の生活への変化が、この
「しゃがむ」という動作を激減させている。
和式のトイレを使っている人と、洋式のトイレを使って
いる人とでも、大きな違い出るのではなかろうか。
確実に、「しゃがむ」動作が減っている。
床が、畳からフローリングや絨毯に変わり、椅子の生活に
なった。掃除機を使う生活になった。
思えば、床や畳みの拭き掃除なんて、どんなにか体を
鍛えていたのだろう。
わたしは、加圧トレーニングをしている。
上半身と下半身の訓練する量について、よく分からない
ことがあった。
今回のテレビの視聴で、下半身を中心にすることにした。
いい、番組であった。
森光子が、健康管理のために、スクワットをしていると
いうことだった。
国民栄誉賞をもらって、テレビでインタビューに、答えて
いたが、
!4大機能チエック②食べる機能
しゃべる時の、唇や舌の動きに、老いを感じた。
!4大機能チエック③脳の機能
インタビューに答える内容が、いま一つ、流れ
がかみ合わなかった。
については、ちょっと疑わしくなっていたが、遠目でみた
場合に、そのようなわりには若々しく見えたのは、やはり
それなりの理由があったのかもしれない。
「みんなの家庭の医学」、いい番組であった。
和式の生活から洋式の生活に変わって、大きく失った
ものがあるようだ。
テレビの映像では、1日に39回、しゃがんで、足を曲げ、
立ち上がる動作をしているということだったが、これだけ
の回数を確保するのは、容易なことではない。
高齢になって、経済的にも精神的にもゆとりが出て、
着飾っている人がいるが、ただ単なる若作りでは、
醜態にしかならない。
ちょっと、女性には失礼だが、今日、夕方、病院から帰宅
したあと、近くのコンビニまで、歯ブラシを買いに、行った。
レジに並んだ前の女性の顔がちらっと見えた。なんと、60も
半ばを過ぎたやせ気味のしわくちゃ顔の女性が、20代前半
とも見えるファッションをしているのに、たまげてしまった。
リボン付きの帽子などをかぶって、きどって、きめている
つもりだ。
こんなにも、異形を見ると、絶句である。
レジの女の子が、まだ、10代。それこそ、ぴちぴちした
若さを前にして、なんとも、悲しいものを思った。
この年配の女性も、レジの女の子も、このギャップに、
何も感じなかったのだろうか。
孫娘を前にして、祖母が若い男の気を惹く引くかっこを
しているようで、なんとも、あさましいものを感じてしまった。
閑話休題
晴れやかで涼しげな笑顔、軽やかな身動き、立ち振る舞い
こそが、若々しさであり、老いても、美しげに見えることで
ないだろうか。
この美しさも、腹筋背筋を鍛え、下半身を鍛えないといけない。
簡単なことではないな。
とにかく、ウォーキングだけでは、筋肉は、衰える。
若作りは、老いへの抗いであり、刻々と老いていく悲鳴だ。
晴れやかで涼しげな笑顔、軽やかな身動き、そして、立ち振る
舞い。
頑張らなくては!