消費期限終了

リタイアーのよもやま話

「物価安定メド1%」将来的に引き上げも

2012-02-17 22:51:51 | 経済


先日のニュースである。

「物価安定メド1%」将来的に引き上げも

日銀の白川総裁は、14日に事実上のインフレ
目標として設定した「物価安定のメド」である
1%の物価上昇について、将来的には引き上げる
可能性に言及しました。

以上。

このニュースが流れて、暫くして、考えこんで
しまった。

なんかの本にあったことだが、政府は、ハイパー
インフレを狙っている。

国家の財政赤字を帳消しにできるという理屈である。
だから、一瞬胸騒ぎがしてしまった。

しかし、このインフレに関するいろいろなコメント
を読むとその効果は、疑わしいものだとされている。

で、気持ちを落ち着けて考えてみると、そう狼狽す
るものではないのではという気になった。

で、だいぶ前に読んだ本のことを思いだした。
それは、

デフレの正体 ー経済は「人口の波」で動く
藻谷浩介著  角川ONEテーマ21

である。

日本の少子高齢化の問題が叫ばれて久しいが、人口
減少の脅威が叫ばれている。

ところで、先日、週刊現代 2012.2.25が発売された。
なんと、その少子高齢化の特集がなされている。


客がいない!商売が成り立たない!
人口激減社会「消える会社」

と、表紙には書かれている。


そして、目次は、こうである。

ぶち抜き大特集 これでは子や孫の世代に申し訳ない
人口8000万人、うち3000万人が老人の国になるニッポン


客がいない!商売が成り立たない!
人口激減社会 有名企業はこう考える 大アンケート
実施!
鉄道 コンビニデパート 食品 銀行 NHK ホテル 新聞業
学校 病院 不動産業者ほか「存廃の危機」


ローンは組めない 宅配便は届かない
テレビは映らない プロ野球もJリーグもない
人口激減社会で「消えていくもの」一覧
(※まず住宅需要がなくなる)
(※消防車、救急車が来ない)
(※水道事業も維持できない自治体)

 

いま35歳以下の日本人はかわいそうすぎる


以上。

客がいない!商売が成り立たない!
人口激減社会「消える会社」

なんと、需要がなくなるのである。

これでは、インフレどころではない。デフレの
泥沼だ。

前にも、国家の限界集落化になるのでとブログに
書いたのだが、このような特集が出てくると、
なんとも、恐ろしい。

わたしには、もしかして、古代ギリシャやローマも
このような状況の中で、滅んでいったのではと思っ
てしまった。

 

ネットにこういう特集がある。


崩壊する米国のインフラ 後を追う日本


危機に突入する日本
 コンクリートの耐用年限が50~60年とすると、早
ければ20~30年以内に多くの公共事業の建造物が大
規模な補修や改築が必要になってくる。

橋梁、ダム、港湾岸壁、下水道管渠など、高度成長期
に集中的に整備した社会インフラすべてが、老朽化の
危機にある。

 国土交通省は昨年6月、「老朽化が進む道路やダム
の維持管理や更新費用の増加で2037年度には新規公共
投資ができなくなる」という試算をまとめた。

たとえば、橋の耐用年数の目安は建設後50年で、「この
ころから致命的な損傷の発生リスクが急激に高まる」と
いわれる。

 全国で約14万ある橋梁の多くは経済の高度成長期に
つくられたものだ。建設後50年以上を経過する「老朽
施設」の割合は、2009年には8%にすぎなかったが、
今後は加速して2019年に25%、2029年には51%と半数
を超える。

 堤防などの「河川管理施設」では、この数字が、約
10%、約23%、約46%になる。

つまり、15年後には多くのインフラの4割以上が老朽化
することになる。

25年ごろから、公共設備の建て替えや補修が集中
ことになるだろう。

 国土交通省は昨年6月中旬、社会インフラの更新に
かかる費用が今後50年間で190兆円に達すると試算
した。

2010年度の公共事業費の水準が続くとすれば、30兆
円分しか補修や更新に回らなくなる。

この事態を回避するには、インフラの寿命を延ばす
対策が必要だ。
点検の回数を増やし、まめに補修するしかない。

 鳩山・菅内閣で国土交通副大臣を務めた馬淵澄夫氏
は「今後耐用年数を迎える社会インフラが増え、維持
管理に莫大なコストがかかるようになる」として、
新規インフラ建設に偏ってきた公共事業のあり方
抜本的に見直す必要性を強調した。

すでに、10年度予算の公共投資額に占める新規事業と
維持管理・更新費の割合は半分ずつになった。

 ミネアポリス橋の崩落事故を受けて、国土交通省
は全国の15m以上の橋を緊急点検した。このうち9割
の約13万5000基は地方自治体の管理下にあるが、7県
と567区市町村で橋の定期点検をしていなかったこと
が判明した。

以上。

これで、関東直下型地震や、東南海地震がくれば、
日本という国は瓦解してしまいそうだ。


「物価安定メド1%」将来的に引き上げも

というが、いったい全体国は、何ができるのだろう。


中国家電大手ハイアール、日本で攻勢

2012-02-17 21:50:22 | 経済

ヤフーのニュースである。

 

中国家電大手ハイアール、日本で攻勢

中国の家電大手、海爾(ハイアール)集団は15日、
「AQUA(アクア)」ブランドで洗濯機や冷蔵庫の
事業を展開すると発表した。

2015年に日本の売上高目標を計800億円とし、
11年実績(108億円)の約7・4倍にすることを
目指す。

ハイアールは冷蔵庫や洗濯機といった白物家電の販売
台数で世界首位。円高で苦戦する日本の家電メーカーの
足元で攻勢を掛ける。

 ハイアールによると、同社の白物家電販売台数の世界
シェアは7・8%とトップだが、日本では低迷。従来の
「ハイアール」ブランドに加え、パナソニック傘下の
三洋電機から買収した「アクア」の製品を投入すること
で品ぞろえを強化する。(共同通信)


以上。

このニュースを読んで、いよいよかという気になった。

だいぶ前だが、テレビでソニーがアメリカに進出した時
の特集があった。
その時の苦労話を興味深く、視聴していい特集と思った。

内需に行き詰まりを感じた日本が、輸出に活路を見いだす
ためにアメリカに多くの企業が進出した。

日本の自動車産業が、アメリカに進出し、アメリカの自動
車産業を追い詰めることになった。

そのような攻めの商売を行っていたのだが、今日本が、
かつてのアメリカのように攻められる側になってきた
ようだ。

日本の産業は、円高で、外国に逃げ出すしかなくなった。
やはり、かつてのアメリカの様相を呈している。

ところで、先日のニュースである。

「物価安定メド1%」将来的に引き上げも

日銀の白川総裁は、14日に事実上のインフレ目標として
設定した「物価安定のメド」である1%の物価上昇について、
将来的には引き上げる可能性に言及しました。

ということであったが、年金生活者にとって、恐怖のイン
フレである。

消費税が値上がりし、年金の減額が十分に予想され今日
こんな恐ろしいことはない。

非常に乱暴な話しだが、消費税が10%と値上がりすると
いうが、生活者の立場からの考えようによれば、10%の
インフレと変わらない。

ただ、インフレと比べて、消費税の方は、身の守りようが
あるような気がするのが救いだが。どうだろう。

それにしても、発展途上国から攻められる側になったよう
だ。攻め落とされなければいいのだが。

 


責任感が強すぎると早死にする

2012-02-17 07:04:09 | 人生


とあるスポーツ新聞に、興味深い記事が
あった。


リスクから身を守る健康生活術94

医療ライター倉西隆男

責任感が強すぎると早死にする

免疫力1

免疫とは病気の原因となるウィルスやがんから
身体を守る働きのこと。

近年、健康長寿の切り札として注目されている。
順天堂大医学部の奥村康特任教授は世界で初めて
サプレッサーT細胞という免疫細胞を発見した世界
的な免疫学者だ。

奥村教授は一見、免疫とは無関係かのような研究
報告について次のように紹介する。

「その昔、どのような性格の人がどれくらい長生き
するかという面白い研究が海外でありました。
ユーゴスラビアに住む40~50代の家主150人を
調べたものですが、多くは目標をしっかり持って
生活している人たちで、そういう人たちが、暮らし
の中で目標を達成できなかったときにどうかという
ことを調べたのです」

結果は大ざっぱにこうだった。
ある目標が達せられなかったときに、「自分のせい」
にする、「自分が悪かった」と振り返り、自分の殻
の内に閉じこもってしまうといったタイプがもっとも
早死にしたという。

 「つまり、結果がうまくいかなかったことの全てを
自分の責任として感じるタイプです。いわば責任感が
強いといわれるのがこれ。
興味深いのは、対象になった人たちの約8割が、がん
で亡くなっていたことです」(奥村特任教授)。

  実は、似た調査が日本にもあるという。
国内にある「1部上場企業」に勤める部長が最も寿命
が短いというショッキングな内容だ。

厳密には退職時に部長というポストにあること。
定年退職後、平均わずか8年ほどで死亡するということ
が統計的に明らかだという。
日本人の平均寿命から明らかに短命ということができる。

  奥村特任教授は、「1部上場企業の部長になるために
は、良い大学を出るために勉強し、まじめに働き続け、
上役に言いたいことも我慢する。最後に部長という肩書
をもらって辞める。
そんなタイプはちょっとつまらないタイプといえるかも
しれませんね」と指摘する。

  ユーゴスラビアと日本での2つの調査から「勤勉」
「真面目」といったタイプでは長生きできない可能性
が示されている。
もちろんこれには、きちんとした免疫学的裏付けがある
というのだ。

以上。


このような記事を読むと複雑な気分になる。

「目的意識」「責任感が強い」「真面目」「勤勉」等
については、この世の中を生き抜いていく資質として、
好意的に受け止められている。

学校教育においても、そして職場においても、これらの
資質は、尊重されることはあれ、疎まれることはない。

わたくし個人的にみても、これらの能力を培うことが、
勧奨退職だったとはいえ、仕事を途中で投げ出さず、
ある意味で、第一の人生を全うすることができたはず
だ。

 

森村誠一氏は、自著でこういっていた。

○人生の風雪を耐え忍び、やっと余生がやってくる

 
老後が存在し、余生を過ごすためには条件がある。

それは、社会構造の中に組み込まれて人生をおくって
きたか、そうでないかだろう。

自分からその日暮らしの職業を選んだ人や、あるいは
自分の意志で定職につかなかった人、自由と引き換え
に社会構造の中に組み込まれることを拒んだ人などの
場合は、余生はない。

こういう人たちは、年金を払わず、健康保険も未加入、
貯蓄もない人が多いので、病気になっても簡単に医者に
診てもらえない。

終の棲家もないわけである。住所不定の場合もる。

この人たちは、余生の心配をすりも 日々の糧を得る
ことを考えざるを得ない。

以上。

森村誠一氏は、このように語ったのであるが、人生の
風雪を耐え忍ぶため、やはり、「目的意識」「責任感
が強い」「真面目」「勤勉」等の資質が、どれだけ寄与
したか分からない。

しかし、その結果、堀田力氏が、次のように語っている
が、

以下、抜粋。

子どもの頃、もっと遊ぶ時間が欲しかった。
勉強に追われて、進ぶ時間が足りなかった。仕事中は、
土、日も結構仕事に奪われた。したいことに取り組む
エネルギーも不足していた。

子どもの頃、進学以外の道は選べなかった。仕事に就い
てからは、仕事が絶対。

自分がしたいことを、ほかに考えるゆとりがなかった。

以上。

これらのことも、心当たりがあることではなかろうか。

親や社会の要求の前で、へとへとになっていたのでは
なかろうか。

しかし、これらの現実があってこそ、年金生活という
褒美が獲得できたのではなかろうか。そして、余生
という褒美も獲得できたのではなかろうか。

これらの成果を得るにあたっても、「目的意識」「責任
感が強い」「真面目」「勤勉」等の資質がどれほど貢献
したのだろう。


しかし、

高田渉氏は、こう言っている。


やりたくない事を日常的にやってると、
本当やりたいものが見えなくなっちゃう。

そのうちに、金をやりたい事に使う度胸も
なくなっちまうぜ。

以上。

これも、また、紛れもない現実ではなかろうか。

「目的意識」「責任感が強い」「真面目」「勤勉」等の
資質が、第一の人生を乗り切ることに寄与したことは
確かなのだ。

これらの資質を無きにして、どうして、猛烈に変わりゆく
時代にドロップアウトすることなく、生き延びることが
できるのだろう。

しかし、このことが、第二の人生の足かせになる。

なんとも言えない微妙な気分になってやまない。