消費期限終了

リタイアーのよもやま話

「資産課税の強化」

2012-02-21 23:33:34 | 経済


ネットにあった話しである。


「大阪維新の会」が発表した「維新版・船中八策」
の中にある「資産課税の強化」が 注目を集めて
いる。

大阪市の橋下徹市長は預貯金に課税する「貯蓄税」
に言及。

爪に火をともす思いでためた庶民の金から税金を
取られるというのは泣けるが、 エコノミストは
「デフレ脱却の特効薬になる」と指摘しているの
だ。

「『ためていたら税金かけますよ』と、強制的に
お金を使ってもらう仕組み作りも 行政の役割だ」

橋下氏は先週、朝日新聞のインタビューで貯蓄税
に言及した。税率などは不明だが、 預貯金を消費
に回すことで、経済を活性化させる狙いがあると
みられる。

欧米には、富裕層の固定資産も含めた資産全体に
課税する「富裕税」がある国もあるが、 クレディ
・スイス証券チーフエコノミストの白川浩道氏は
「富裕税は主に所得再分配の ために行っており、
貯蓄だけに課税して税収を上げるという発想で導入
している国は 過にはない」とする一方で、「消費
税率5%アップの増収分にも相当する税収が 見込
めるうえに、デフレ脱却の切り札になるかも」と力
を込めた。

白川氏の推計によれば、預貯金と国債の合計残高
は854兆円。税率が1%なら 約8・5兆円の
税収増となるが、1000万円の貯金がある人は
年間で10万円失う ことになる。

子どもの学費など将来のための預貯金が打撃を受
けることにならないか。 だが、白川氏は「累進制
をつければ、庶民を直撃するとはかぎらない」と
いい、昨今 騒がれている“世代間格差”を是正
する機能も果たすという。

「デフレ下では、貯蓄の価値が上がる。今の高齢者
はその恩恵を大きく受け、もらい すぎた分をため
ている。

それをちょうだいする唯一の手段といえる。所得税
消費税は 若い世代に負担がかかる」

夢のような話だが、なぜ誰もやらないのか。

白川氏は「確かに、効果があり過ぎれば、資本が
流出したり、バブルが発生するリスクも ある。
どんな政策にも副作用はある」と話した。

やはり、橋下氏が投げてきた石はデカい。


以上。

話しのたたき台として、まとまっているので、参照
したい。


最近、高齢者の資産を目の敵にするような発言が
ある。
あまりにもさもしい根性には、嘆かわしくなる。

よく、「3代相続すると財産は消えると言われて
います。」だから、高齢者の資産、いずれ、税金
として国に没収されたり、子や孫に引き継がれ、
社会に戻っていくことになるのではないか。

高齢者が資産をまるで、永遠にタンス預金みたいに
しまい込み、あの世にまで持っていくかのような
イメージを植えつけるのは、許しがたい。

だいたい、高齢者は、自分の資産が3代で消える
のかと、絶望視しながら生きているのである。

そのような高齢者の資産を目の敵にされては、どんな
にか切ないものがあるだろう。

資産を形成しても、国に持っていかれるとなれれば、
誰も苦心惨憺して、資産形成はしなくなると思う。
宵越しの金は持たず、刹那的に生きるだろう。

「カタールやバーレーンなどお金持ちの産油国では
固定資産税も所得税も相続税も無税ですよ。」と
いった話しがあったが、

巨大な資産を形成できる人なんて、日本に自分の
財産をおいておくことはないはずだ。

一般国民は、誰もが、その日暮らしの生活で、済ま
せるようになってしまう。

そうなっては、誰も貯金などしなくなってしまう。

これだけ、国の借金があっても、日本の国債の信用が
維持できるのは、国民の貯金のおかげである。

何を考えているのだろう。

「魚を与えるよりも、魚の釣り方を教えなさい」と
いう中国の諺があったのを知らないのだろうか。

高齢者の資産を食いつぶしても、魚の釣り方を覚え
なくては日本の現状を打破することはできないはず
なのだが。

大事なのは、日本人がいかにして、新しい魚の釣り方
を覚えるかということなのだが。

中国のアフリカへの執着は、福利厚生や賃金に執着し、
「不眠不休」、「身を粉にする」という言葉を忘れた
先進国には、できない魚の釣り方だし、彼等は、次の
「帝国」築くかも知れぬ。

とにかく、国民の資産をくすねるようなさもしい日本
には、まねできない魚の釣り方だ。

30億の国民を食わせるために、尋常な方法では、
生き延びられない必死のなせるわざだ。


「タイム」

2012-02-21 23:08:41 | 映画・ビデオ

最近、寒波が押し寄せ、南国の当地でも寒い。

先日の日曜日は、一人で病院にいくので、スクーター
で出かけたかったが、寒がりのわたしはには、厳しい
ので、自家用車で出かけることにした。

日曜日の夕食は、外食をするので、夕方から夜に
かけて、時間があり、映画でも観ようと出かけた。

想定外にもスムーズに映画館に着いたので、予定
より早い時間に映画を観ることができて良かった。

映画は、「タイム」である。

この映画を観て、前にも観た「アバター」を思いだ
した。

このアバターは、中国の内陸部の貧困層の共感を受け、
彼らは、自分たちが現代の「アバター」だと騒いだ。

わたしも、同感で、映画の展開は、巨大資本が先住民
を追い出して、資源を独占しようとするのとダブって、
アメリカ映画であるだけに、何かしら意味深に思えた。


ところで、前に、「シェナンドー」という曲について、
ブログで書いたが、その時に、その曲にまつわるエピ
ソードも取り上げた。

それは、次のようなものであった。

1830年に、アメリカ東南部一帯に住むインディアン
諸国家に対し、ミシシッピ川の西側に移住させる法律が
制定されました。

民族間の問題もあったでしょうが、1828年にアパラ
チア山脈南部で金脈が発見されたことが大きなきかけと
なったようです。

このあたりに住んでいたチェロキー族は、1938年10月
から翌1939年3月にかけて、オクラホマまで1300
キロを移動していきます。

その移動も、白人が武器を使った強制的で暴力的なものでし
たし、冬の気候の元、劣悪な条件の中での移動でした。

移住者総数1万数千人のうち、4分の1が死んだと言われて
います。

これである。

この話しが、「アバター」とだぶった。

ところで、今回の「タイム」は、違う意味で、意味深であっ
た。
それが、アメリカ映画であるからなおのことであった。

このタイムの展開については、ネットにあった話しを借用
して、紹介したい。

次の話しは、その借用したい部分である。


その世界では、人間は25歳で成長がストップするのだ。

しかし通貨がお金ではなく時間であり、25歳になった瞬間
から死のカウントダウンが始まる。

生きられる時間は23時間。

しかしその世界でも貧富の差が激しく、裕福ゾーンとスラ
ムゾーンとに分かれており、2つのゾーンは許可なく自由に
行き来はできなかった。

死のカウントダウンは、実は他から手に入れることで
生きられる時間をいくらでも引きのばせるのだ。

つまり、25歳の姿のまま、永遠に生きることも可能なのだ。

裕福ゾーンの住人はお金で時間を買い、スラムジーンの住人
は日々の重労働で時間を補うか、他人から奪って生きながら
えていた。

ある日、スラムゾーンに裕福ゾーンから、人生に絶望したと
いうハルミトンという男がやってきた。

以上。

話しの流れとして、中途半端だが、借用した資料で、骨子
だけを紹介したい。

この映画については、検索したら、けっこういろんな人が
感想を書いていた。

B級映画ということで、けっこう貶されていて、その内容も
もっともと思えたのだが、わたしは、違う視点での驚きを
感じた。

これも、わたしが若い頃、マルクス主義にかぶれて、搾取と
いうを言葉を覚えたからだ。

ネットで、タイムについて、いろいろと蘊蓄を語っている人
は、おそらく若い世代なのだろう。

このような時代は知らないし、経験もないので、わたしの
世代のような感想の持ち方はできないかと思う。

だから、この映画についての感想の違いについては、致し方
ないとみたほうがよいのかもしれない。

映画「タイム」でいう時間をそのまま、お金に置き換えれば、
多くの国民が、低賃金化し、また、契約社員化し、その日暮
らしの生活に追い込まれていく時代とダブって、意味深で
興味深かった。

この映画を観て思ったのだが、問題の本質は、ビル・ゲイツが
ウォーレン・パフェット、ジョージ・ソロスが、そして、
フォーブス誌やフォーチュン誌などが発表した世界長者番付、
世界企業番付などのランキングで、紹介される金持ちの存在
ではない。

問題は、これらのマスコミで出てこない本当の富裕層の
存在である。

社会の妬みを嫉妬をかわないように、自分たちの存在を
消して、世界を収奪する者たちの存在である。

先にあげた、ビル・ゲイツ等、マスコミで知られる金持ち
なんて、鵜飼の鵜のような存在でしかない。

魚からは、鵜は見えても、鵜飼は見えない。

彼等が、雇われ社長か、雇われマダムほどの存在にしか
ならないほどの、姿を消して存在している者たちの
ことである。

われわれの視界に広がるこの社会を世界を、自分たちの
人間牧場としている者たちのことだ。

同じ人間でありながら、同じ社会にいながら、その存在
を消し、このわたしたちを人間牧場として、搾取している
存在たちのことである。

そう、ロックフェラー、ヴァンダービルト、モルガン、
アスター、ロスチャイルド、彼等こそが、われわれを
マトリックスの世界の住人に貶めている。

この「タイム」という映画を観て、彼等のような、
われわれをマトリックスの住人に貶めて、収奪
する存在に、目を向けてみなければと、思いをよせ
ながら、帰宅したのだが。

同感してもらえる方が、どれほどいるのだろうか?


水温:主要5暖流で急上昇 100年で海全体の2倍

2012-02-21 22:24:41 | 生活

水温:主要5暖流で急上昇 100年で海全体の2倍

 黒潮やメキシコ湾流など世界の主要な5暖流の水温が、
この100年間で海洋全体より2倍以上上昇していること
を、中村尚東京大教授(気候力学)らの国際チームが突き
止めた。

暖流は、赤道付近の暖かい海水を中緯度海域に運び、熱を
大気中に放出する。暖流の急速な水温上昇は、沿岸の漁業
や気象にも影響しそうだ。

成果は、英科学誌ネイチャー・クライメイトチェンジ3月
号に掲載される。

 国際チームは、船や人工衛星などによる海域の観測データ
を集約している日米欧など8研究機関の記録をもとに、19
00~2008年の5暖流の水温や流量などを解析。

その結果、海洋全体の水温上昇は約1世紀で平均0・6度
だったのに対し、黒潮、東オーストラリア海流、ブラジル
海流は1・3度、アガラス海流は1・4度、メキシコ湾流
は1度で、5暖流の平均上昇幅は海洋全体の2倍以上だった。

 上昇の原因として、20世紀に急速に進んだ地球温暖化の
影響などが暖流により強く表れたと、チームは見ている。

黒潮は、この100年間で約50キロ北上、流量も増えて
いた。水温上昇は水深約400メートルにまで及び、100
年間に蓄積した熱量が水面から放出されたと仮定すると、
1平方メートルで5トンの氷を解かす規模に相当するとい
う。

 中村教授は「黒潮などを観測することで、地球規模の変化
をいち早く察知できる。また沿岸の異常気象の予測の精度
向上にも役立つ」と話す。【田中泰義】

以上。

皮肉なことに、このことが、日本海の海水温をあげ、記録
的な豪雪につながっている。

問題は、この暖流の温度上昇の原因は、何なんだろう。
これそのものは、二酸化炭素の増大とどのような関係が
あるのだろう。不思議でならないのだが。

地球の温暖化は、地球が勝手にやっているという話しが
あったが、つまり、人間が関与できるものではない。

しかし、人間の所業の成せる結果にするとなると、二酸化
炭素より、産業革命以来、世界中が工業化・資本主義化し、
人間活動が生み出した生活排水・工業排水による海水温の
向上の方が、考えられるのでは。なんて、暴論を考えたの
だが。

また、産業革命以来の人間の活動が、空気中の水分を上昇
させたというのも、暴論だが、どうだろう。

いずれにせよ。氷河期がやってくるということになれば、
どうって問題でもないのだが。


私たちは進化できるのか

2012-02-21 21:41:21 | 社会

私たちは進化できるのか
凶暴な遺伝子を超えて

長沼  毅著 

廣済堂新書


最近、読んだ本のタイトルである。驚愕する論理に、
大きなショックを覚えた。

わたしは、「地球温暖化危機説のウソ」について、
何冊か読んだ本について、感想を書いたことがある。

しかし、今回は、とんでもない主張に出会うことに
なった。

いろんな意味で、わたしの既成概念がふっとぶ論理に
目眩がしてまった。

その、内容の一端を紹介してみたくなった。


以下、「はじめに」からの抜粋である。

 

 人類滅亡のもうひとつのシナリオとして僕が気にして
いるのは「氷期到来」です。

われわれ人間を含むヒト属(ホモ属)の起源は約260
万年前。

それを画期として現在に至る時代を第四紀といいます。
これは「ホモ属」の時代といってよいのですが、地球
の気候では北半球が氷河期に入った時代と一致します
(南極はとっくの昔から氷の大陸でした)。

つまり、ホモ属の時代はずっと氷河期なのです。ちなみ
に、氷河期にはとても寒い「氷期」とそれほど寒くない
「間氷期」があります。

 ホモ属の時代かつ氷河時代である第四紀はさらに更
新世と完新世に分けられます。

分けるといっても、終わりのほうのたった1万年が完新
世、それ以外の大部分が更新世です。

1万年というのは、いちばん最近の氷期が終わってから
現在に至る時代のこと。

この時代は、氷河期のなかでもそれほど寒くない間氷期に
相当します。

われわれ人類の文明が始まったのは約5000年前なの
で、文明時代というのはこの間氷期(完新世)の後半だ
け、まだ氷期を経験したことかありません。

 ところが、いまの間氷期はそろそろ終わり、次の氷期が
始まりそうなタイミングなのではないかと一部の科学者が
懸念したことがあります。

たしかに、僕が中学生の頃は「冷えていく地球」とか
『氷河期が来る』という本があって、それを読んだ僕は、
氷期到来による人類滅亡の可能性に怯えたものです。

 皆さんが心配している地球温暖化は事実ですし、21世
紀とか22世紀というセンチュリー、100年単位の話な
らそれを真剣に考えてよいと思います。

 しかし、ミレニウム、1000年単位なら氷期到来に
よる寒冷化も考えるべきだと思うのです。いや思った
より早く、もしかしたら100年くらいで氷期が来ちゃ
うかもという危機感をもったほうがよい。

 

なぜなら、われわれの文明はまだ本当の寒さー氷期ーを
知らず、それへの備えも十分にできていないからです。

このままでは文明が凍てつき、多くの人間が凍え死んで
しまうのが僕は怖いのです。

  いくら地球が熱くなるといっても温暖化で文明がメルト
ダウンすることはないでしょう。

しかし、寒冷化は文明を壊滅させるかもしれません。押し
寄せる氷河のおそろしさ。

牙を剥いた大自然の前では、文明など無力です。いったん
氷河が拡大し始めたら、人類が保有するすべての核兵器を
打ち込んでも、氷河にはかないません。

それは都市を飲み込み、ブルドーザーのように農地の耕土
を削り取ります。

 この未曾有の大災厄に対し、いまから準備しなければ
なりません。もちろん、各国ばらばらの努力で何とかなる
ものではなく、人類が一致団結し、資源を有効に使いつつ、
生産のより一層の効率化や備蓄、分配の平等化などを図ら
ねばなりません。

 それなのに、一致団結どころか戦争や紛争ばかりしてい
るようではダメですね。

このままでは文明が滅びるのは99%の確率です。でも、残り
1%に期待したいし希望を託したい。そのわずかな希望の
光をもっと明るく輝かせ、われわれの文明が次の氷期を乗り
切れるよう、いま生きている僕だちから変えていこうと提案
するのが、この本です。

 僕は何度か北極と南極に行ったことがあります。北極や
南極での生活は、とくに南極観測隊の活動は、文明の中心
からの物資供給がなければ成りちません。


以上。


わたしが、興味深く思った点は、その他にもいろいろとあった。

一章  生物進化は絶滅の歴史
      進化論についての考え方について


五章  人類は進化の失敗作

等、いろいろと興味深く読めた。

ぜひ、多くの国民に読んでもらたいと、思ったのだが。

 

追記


今日は、バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」を聴くために、
You Tubeに出かけた。

いろんな演奏を探しているうちに、ふと、聴いてみようかと
思った曲があったので、流してみた。

すると、これまた、懐かしい響きに出会った。

 


演奏形態は、金管アンサンブルである。

音が出だして、一瞬とまどったが、これが、名演だと
いうことに、すぐ、気づいた。

ややもすると、剛直なイメージのある金管楽器だが、
なんとも、たおやかな歌いまわし。

メロディーを歌いだすや、その歌い終えるまで、
息継ぎさえしてないかのように、よどみなく、調べ
は、続く。

すべての楽器の音色、歌い方が統一され、どこを
探して、演奏のみだれがない。

曲の中ほどで、出てくるトランペットとトロンボーン
がオクターブで奏でるコラールの主旋律の響きの神々
しく麗しきことよ┄

寒い冬にあって、音楽にほろ酔い気分で、夜が更ける
なんとも、贅沢な一時。

でした。