先日の土曜日、25日。
母親が所要で、朝から妹と出かけた。弁当を持って
まる1日、妹と行動することになった。
そこで、わたしもけっこう自由な時間が取れる1日と
なった。それで、朝食を済ませた後、遠出をして、
中食も外食をし、その後病院に行くことにした。
9時半頃、家を出発、もちろん、スクーターである。
およそ、30㎞近く、南に位置する県都へ。
出発数日前に、地図で行程を確認したところ、普段は
通らなくなったが、昔よく利用したバス路線の道を途中
まで、走ることにした。
できるだけ、自動車に煽られず、疲れないように、少
しでも、短い距離をということで。
でも、やはり、通りすぎるだけの行程が長いせいか、疲
れる。
それでも、1日中、乗り果せるように、ゆったり走ろう。
なんて、考えて走行してみた。
県都は、若いころよく行った。なにしろ、県の中心で
ある。
ある意味で、どこかで、あこがれの東京とだぶるものが
ある場所である。
わたしは、この華やかな街の裏通りに大変興味を持つ
ようになっている。
表の華やかさとはかけ離れた表情が、多々あり、その
意外性に衝撃をうけたことがあったからだ。
今日もその裏通りを選んで走ってみた。やはり、表通り
から想定できない、まるで、寝間着姿のような、裏木戸
をくぐるような、表情の家並みは、表通りの華やかさと
かけ離れ、すっぴんを見るようで、その思いがけなさは、
えも言われないものがあり、新鮮なものがある。
今日のその思いがけないものが、朝顔が咲いていたの
である。
とあるひなびた店の前で。
一応、南国であっても、冬である。普通は、夏場にしか
見ないはずの朝顔が咲いていたので、びっくりした。
そこで、PHSのカメラで、撮っておくことにした。
最初、あまりにも珍しいので、造花かと思って、触った
が、やはり、本物の朝顔である。
朝顔の写真を撮った後、店の看板には、文字が消えている。
何気なく、ガラス越しに家の中を覗いたら、イスがある
ようで、どうも床屋のようだ。
そこで、店の全体写真も撮っておくことにした。
その写真をとり終わったら、突然、店から中年のやせ
気味の女性が出てきて、問いただされたので、ちょっと
うろたえたが、朝顔が珍しいという話しをしたら、よく
咲いていると答えたので、わたしは冬にしては、珍しい
答えた。
自分の家の写真を撮られたので、不信に思ったようだ。
ちょっと悪いことをしたかなとも思ったが、このような
珍しいことは、やはり、記録して残しておきたいもの
だ。と、自分を納得させた。