最近、何気なく、本屋によって、
「NHKスペシャル」取材班
アフリカ
資本主義最後のフロンティア
新潮新書
が目についてたので、を読んでみてびっくりした。
その一端を、抜粋で次に紹介したい。
この本の内容の一部は、テレビの特集で観たよな気がする。
ルワンダのディアスポラの話しである。
その本の一部を紹介してみたい。
抜粋資料。
第一章
携帯電話を駆使するマサイ族
ーケニア、ウガンダ
携帯電話がマサイ族の生活を劇的に変えた
世界一熱い! アフリカ携帯電話戦争
今、アフリカでは爆発的な勢いで携帯電話が
普及している。
ケニアを例に見てみよう。ケニアの人口はおよそ
4000万人。
2004年に携帯電話を利用していたのは、わずか
6%ほど。250万人あまりにすぎなかった。
しかし、わずか5年後の2009年。利用者はおよそ
8倍にふくれあがった。その数、1900万人以上。
普及率は50%に迫っている。
アフリカで携帯電話ビジネスが成功するはずがない、
というのが当初の業界の大方の見方だった。
「誰もケニアの潜在需要を正しく把握していなかった」。
ケニアの携帯電話最大手サファリコムのCEO、マイケル
・ジョセフ氏も認めている。
「アフリカでは固定電話のインフラすら整っていない
(ケニアでは固定電話の普及率はわずか1%。そんな
ところに携帯電話なんて」というものだった。
しかし結果は正反対だった。携帯電話は固定電話の
ように電線網を張り巡らせる必要はない。アンテナを
建てて中継基地を作るだけで、ネットワークが構築で
きる。
広大な土地を持つアフリカをカバーするには、ぴったり
だった。
加えてアフリカの人々は世界でも有数のおしゃべり好き。
一気に利用者が広まった。
そして今、アフリカは世界の名だたる携帯電話会社が
競って進出を試みる、最も熱い市場となっている。
以上。
どうだろう。
日本で、携帯電話会社が国内で消耗合戦をしている時代
に、である。
その話しであるが、なんと、中国が国策として、民間
企業を後押してして、乗り出しているのである。
残念ながら、日本の携帯電話会社には、このような
進出の仕方は不可能だ。
そういう意味では、残念ながら、我らが「孫正義」も
ガラパゴス島の住人かも知れぬ。
ところで、この本で、他の国の事情も紹介しているが、
この本を一通りで読んで、気づいたことがある。
それは、日本の明治維新の頃の殖産工業という「産業
育成政策」が華やかなりし時代があったが、そのことを
思いだしたのである。
まさしく「資本主義最後のフロンティア」である。
この状況に中国が積極的にコミットして、国勢を
もり立てようとしているのである。30億の国民を
食わすためにである。
ややもすると、これまでのニュースで中国のことを
うさん臭く感じていたのだが。
その中国の必死の様を見ると、残念ながら、日本の
政治、なんとお粗末なことよ。
政治主導とは、なんぞや?である。
ヤフーのニュースにあるが、
休眠預金活用「無駄遣いの温床」…慎重論相次ぐ
読売新聞 2月23日(木)18時5分配信
民主党政策調査会は23日の財務金融部門会議で、
金融機関の口座に預けられたまま長い間お金の出し
入れがない「休眠預金」の活用について議論を始め
た。
出席者からは、経済成長につながる資金に活用する
案に対し、慎重論が相次いだ。
23日の会合では「返さなくていいお金だと、無駄
遣いの温床になる」「税収で取って、予算過程で必要
なところに使うべきだ」などの意見が相次いだ。
また、「1400兆円の個人金融資産を成長に活用
するという話なのに、わずかな金額をピンポイント
で議論している」との批判も出た。
同部門会議は内閣府に対して、こうした意見を十分
に踏まえて今後の対応を検討するよう申し入れた。
このようなことで、騒いでいる。
「休眠預金」年に800億円~1000億円
毎年800億~1000億円が発生しているとみられ、請求の
ない預金は銀行の収入となっている。
ということだが、この金で財務体質の強化に使えば、
税金から支出しなくても、よいだろう。
そうして、貸し渋りや、貸し剥がしを無くせばいい
だけの話しだ。
いやいや、仮に孤独死したとしても、全く親族のいない
人っていないはずはないのだし┄、その辺が、何かしら
変だな?
「1400兆円の個人金融資産」
これなんて、相続税や贈与税で、いずれ、3代もすれば、
消えていく金だ。
でなくても、この金は、その個人の医療費や年金がわり
でもある。
政治家が、だれからか、魚を恵んでもらうとし、自分で
魚を釣ろうとしない。なんとも、浅ましく情けない。
どこに、政治家主導の国家運営があるのだろう。
必死なって働いた蓄えたのに、権力でもって、人の
懐に手をつっこもうとしている。
このアフリカの現状を鑑みた場合、日本の若者が
就職難だと言っているのだが、なんと「乳母日傘」
の有り様だこと。
いや、政治家だって、二世・三世政治家の続出で、
「乳母日傘」の有り様ではないのか?
ぜひとも、多くの若者に読んでもらいたい
ものだ。
政治家もであるが。