お二人さまの老後

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

大雪山山行 その3 旭岳登頂を諦め、裾野のお花畑へ

2010-08-09 14:46:27 | 日記・エッセイ・コラム

 北鎮岳分岐から、中岳(2,113m)を経て、旭岳方面を眺めると、これから向かう旭岳

(2,291m)には雲がかかって、山頂は見えませんでした。

                         067

 尾根を歩いていると、強風に削られた珍しい岩がありました。大雪山の厳しさを物語るものでしょう。

                         068

 10時45分頃、中岳分岐で休憩。ガイドさんやリーダーが相談し、予定より大分遅れているので、このまま旭岳に登るグループと旭岳の裾野のお花畑を楽しむグループに分かれることになりました。両グループは旭岳ロープウエイ・姿見駅で合流します。

 旭岳に未練はありましたが、皆の足を引っ張ってはいけないと、お花畑コースを選びました。女性でも若い人や日頃鍛えている人は登頂組に入り、お花畑組はやや少ない14人でした。

 お花畑組は、ガイドのTさんの先導で、中岳温泉を目指し、どんどん下っていきました。

                         085

 やがて中岳温泉に到着し、昼食となりました。

 温泉といっても建物があるわけでなく、渓流に温泉が湧いていて、岩などでせき止めて湯船をつくり、足湯に浸かるのです。とても気持ちよく、足の疲れがとれました。

                         087

 中岳温泉からさらに下り、裾合平に到着。

 旭岳の裾野にお花畑が広がり、それが延々と続いています。 チングルマ・エゾコザクラなどの群生が広がっていて、木道を歩きながら、別世界の風景を楽しみました。誰かが「スイスまで行かなくても、北海道にもこんなに素晴らしい風景があるんだ!」といっていました。

                         098

 左上方の旭岳には雲がかかり、登頂組は見晴らしがきかないのではと想像できました。

                         100           

 お花畑コースも旭岳の裾野をぐるりと回って、姿見駅まで上がり下りする、距離の長いルートで、決して楽ではありませんでした。

                         103

 小さな雪渓をいくつか横切り、そのうちの一つでホシガラスの姿を見ることが出来ました。

                         101

 姿見ロープウエイ駅にはほとんど同時に両グループが到着しましたが、毎日ランニングで鍛えているベテランのSさんが、旭岳の下山の時にアキレス腱を痛めてしまったそうで、両腕をかかえられ、痛々しい姿で現れたのには驚きました。

 旭岳は急登で滑りやすく、ひたすら下ばかり見て歩いたと女性陣が話していました。やはり視界はきかなかったようでした。

 15時15分発のロープウエイに乗車。山麓駅で閉校式を行い、ガイドさん達にお礼を言って別れ、旭岳温泉のホテル・ベアモンテで温泉にゆっくり浸かり、汗を流しました。

 山酔会のS会長が「富士山に登って山の高さを知り、大雪山に登って山の広さを語れ」という大町桂月の言葉を紹介してくれましたが、その言葉どおり、素晴らしい大雪山でした。