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ソンを睨みながら立ちあがった英祖は言いました。お前は質問の仕方が間違っている・・・と。
「“どんなにつらく恐ろしかったですか?”“殺すと脅されたのですか?”“連判状に署名しなければ、命の危険が?”お前は私の息子だ。息子なら、そう聞くべきだろう!」
この言葉を聞いて、ソンは全てを理解しました。
これまで、署名をした事だけにとらわれていました。署名に至った理由を考える事は無かったのです。
その上で、ソンは民に全てを話すべきだと英祖に言ったのです。自分と同じように、英祖の心情を理解できない民に、全てを話して、理解と許しを得なければ・・・と。
自分が盾になるから・・・と。
やっぱりソンはまだ甘く純粋過ぎますね。
そんな事をすれば、王の座を追われるのは確実です。宮廷にはそれを狙ってる輩がたくさんいるのですから。
英祖は受け入れませんでした。
地方に飛ばされた少論派の一味が英祖に反旗を翻しました。王位継承疑惑を糾弾しようと立ちあがったのです。
英祖は、会議で、それらの者たちを全て捕らえるよう命令しました。
今回の一件にかかわった者たちを全て捕らえるように・・・ということです。
少論派は、動揺しました。
その時、立ちあがったのはシン・チウン。ジダム父に写本させた人物です。
備忘録を出版し出回らせたのは自分だ・・・と名乗り出ました。
当時の景宗の主治医が書いた記録も証拠として示し、英祖が景宗に身体に悪いと言われる食べ物を贈ったと指摘しました。
英祖は小馬鹿にしたような表情で、でも余裕が無いのは一目瞭然。
チウンはそのまま投獄されました。
出版にかかわった者たち、貸本屋等も全て捕らえろという命令を出しましたよ。
その時、ムンスが、その内容が事実なのかと問いました。
英祖は、とうとうそれが事実だと答えましたよ。ただ、毒物が入っていたと言う証拠は無い!・・・と。
そして、こういう根も葉もない噂を流す罪・・・と少論派を全員投獄してしまったのです。
連座して、ジダム父も捕まえられました。
丁度、民の中からも逮捕者が出たと聞いたソンが、心配して街の様子を見に来ていました。
何の罪も無い父を、罪のある王様が捕まえるなんて・・・とジダム。ソンは謝るしか出来ませんでした。
ソンは、再度英祖に直談判しました。
民に話すべきだ・・・と。でも、英祖の機嫌を損ねるだけでしたね。
そんな時に、老論派は、チャンスとばかり、囁いたのです。黒幕は、チウンじゃ無いと言う噂が・・・と。世子ソンが本当の黒幕なんじゃないかと。
そして、民も、英祖より世子ソンの治世を望んでいる・・・とか、全くの作り話ですよ。
ところが、英祖はそれを信じてしまったのです。それに追い打ちをかけるように、キム内官が又要らない事を報告するし
ジダム父を逮捕した直後、ソンがジダムの家を訪ねた・・・なんて。
キム内官って、ソンと英祖の仲を裂きたいとしか思えない言動ですよね
ソンは、ミン・ウソプに協力を求めました。
やはり彼は、老論派の父の所為で、そちらから圧力をかけられている事、でもソンの考えに共感を覚えているのも事実で、どちらにも行けないのなら、全てにかかわらないで居ようと決めていたのです。
ソンは、連判状の写しを見せました。
ウソプは驚きました。彼の曾祖父が関わっている事が分かったからです。
ソンは言いました。お互い、同じ立場だと。父の命が関わっているからねぇ。
原本を探し出したいとソンは言いました。
ただ、見つかったら、お互いの親の立場が悪くなり、見つからなかったら、今捕まえられている罪も無い大勢の他の父親が死ぬことになる・・・と。
「事件を解決し、父の罪を償う覚悟を共にしよう。」
ソンの言葉にウソプは頷きました。
で、動こうとした時、ソンには幽閉の処分が下ってしまったのです。
ジェゴンには、英祖から呼び出しがかかっていました。
ソンの命を救いたければ、ソンを裏切り、自分の元に来い・・・と。今後、ソンとは関わらないようにすること・・・。
信念を捨てて、ソンを捨てなければ、ソンは廃位され、もしかしたら、命も危ないかもしれません。
ジェゴンは泣く泣く従いました。
ソンは、自分を捨て信念を捨てると言う報告を受け、事情を理解したようです。敢えて悪者に成ろうとしているジェゴンを責めはしませんでした。
ジェゴンには、すぐに辛い仕事が待っていました。
牢に居る少論派に、翻意を求める役目です。反省文を書けば、許してやる・・・と英祖は言ったのです。
皆、信念を曲げるつもりはないと言いました。
でも、ムンスが言ったのです。自分が死ぬから、皆は生きて世子を守ってほしい・・・と。生きてこそ信念を貫けるのだからと。
チウンも、それに賛同しました。
ジダム父は、反省文を書くふりをして、ジダムとナ・チョルジュに手紙を書きました。
チョルジュが東方コムゲを率いて自分を救いに来ると察したからです。
これは、チョルジュたちが出立する直前に手渡す事が出来ました。
ムンスは、先に呼ばれて牢を出ました。
ところが、待っていたのは、英祖。
あくまでも信念を曲げないというムンスに、英祖は過酷な罰を言い渡しました。
仲間が拷問等で次々に死んでいく様を、見させたのです。自分が死ぬ事よりも苦しい罰でした。
ソンは、東宮殿に幽閉されていましたが、チャン内官に身代りをしてもらい、東宮殿を抜け出しました。
ウソプと共に、連判状の原本捜しに行ったのです。
ウソプには察しがついていました。以前、キム・テクが何やら製本させていたのを見たからです。
でも、キム・テクの書庫には無くて・・・。そこで、燃やされた儀軌のタイトルを発見。つまり、つくりかえたって事ですよね。
儀軌というのは、王室の行事を記した書物の事だとか。
だったら、置いてあるのは王宮の承政院。
ところが、その書物は、別の場所に保管してあるということで。
ウソプと共に、ソンは急ぎました。
で、あっという間に発見。
休む間もなく引き返したのですが・・・。
その時、既に、チウンは拷問で死に、ジダム父は、傍に控えてただ見てるだけの大臣たちに向かって散々詰問したことで、激怒した英祖によって斬り殺されてしまっていたのです。
ソンは叫びました。
「殺戮をお止めに!止めないのなら、連判状の実物を街に貼り出し、民の目にさらします!」
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