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サンはドンジュの父とどこで会ったのか、思いだしました。
本屋です。通っていた本屋の主人がドンジュの父だったのです。
思いだした途端、サンが激しい頭痛に襲われました。
警察が訪ねて来たのを知ったドンジュ父は、サンにリュックを渡し、裏口から出ろと言いました。
それが、ドンジュ父と最後に会った時だったようです。
その時、現実の世界でも似たような状況になりました。パク刑事が訪ねて来たのです。
記憶の断片がサンの脳裏を駆け巡り、サンは激しく苦しみました。
物凄い力がサンの体から発せられ、本や机の上の物が飛び散りました
インターホンを鳴らしても応答が無いのに、部屋の中からは物音がします。パク刑事は何かあったと確信し、ドンジュに連絡を取ろうと、電話しました。
ドンジュは、集合写真のサンに瓜二つの人物を凝視しました。
履いている運動靴が、事故の時に履いていたのと同じように見えました。
いえ、どう見ても本人に見えます。
そこに、パク刑事から室内で異変を感じると電話が入ったのです。
サンが正気を取り戻し、パク刑事を室内に入れました。
言える範囲で正直に事情を説明しましたが、パク刑事が信じる筈はありません。
1995年に亡くなっているドンジュ父からリュックを貰ったと言うし。
超能力者なんだ・・・とサンが言ってもね。
事故のせいで記憶が混乱していると受け取ったようです。
散らかった室内を、サンが片付けてる時、パク刑事は『神は死んだ』の原稿を見つけました。表紙に『~カイ』と言うメモが書いてあるのを見て、写メしました。
ドンジュは校長から、写真の人物について話を聞きました。
イ・カンサンと言う青年で、行方不明だと言います。兄と同時期に突然姿を消したと校長は言いました。
イ・カンサンの友達を教えてもらい、少しだけ話を聞けました。
失踪したのは、カンサンの兄の方が先でした。
カンサンは、イマイチ真剣に兄を探そうとしない警察に怒りをぶつけました。
友人が、カンサンを見たのは、彼が警察に怒鳴り込んだ日が最後でした。
友人は、何かあったのかと、ドンジュに聞きました。
何故なら、その日の午前中に刑事がカンサンの記録を見に来て、午後にはこうやってドンジュが来たからです。一日のうちに、そんな続けてと言うのは、やはり異常事態ですよね。
刑事が調べようとしていたのは、カンサンの兄の方だったと友人は言いました。
そしてもう一つ、カンサンの体には虐待の痕と思われる傷があったと。
サンだ・・・とドンジュは思いました。
カンサンの兄の名は?とドンジュが聞くと、友人は言いました。
「イ・ハヌル。スカイだ。」
スカイ・・・カイ
その考えにドンジュは流石に愕然としました。この繋がりは何なんだと思えたでしょう。
とにかく、サンは現代にタイムスリップしてきたイ・カンサンだと、ドンジュは確信しました。
信じられない事だけど、そうに違いないと。
その刑事は、もしかしたら、イ刑事
イ刑事は、カンサンの兄イ・ハヌルについてピョン議員に話しを聞きに行っていました。
27年前、イ・ハヌルが警察署に来た時、最初に応対したのはイ刑事でしたが、その後、当時先輩だったピョン議員に応対を引き継いでいたのです。
だから、どんな話を聞いたのかを確かめに来たわけです。
ピョン議員は覚えていないと言いました。
が、本当はしっかりと記憶していました。
ホームレス殺人事件の目撃者だというイ・ハヌルの話を。真犯人が誰かということも勿論聞いていたのです。
この時、ハヌルは、証拠としてビデオテープがあると言っていました。
それはどーしたのかな
パク刑事にドンジュの著書を置いて行った人物が判明しました。
ノ・ミョンナム、27年前の事件の犯人として有罪判決を受けた人物でした。
既に刑期を終え、出所し、クリーニング店を営んでいます。
その店に客として、なんと、謎の男・・・カイ=イ・ハヌルが出入りしてますよ。
イ刑事が会いに行くと、ノ・ミョンナム、車で逃走してしまいましたよ。
行方をくらましたノ・ミョンナムから、パク刑事に電話が入りました。
「誰も殺していない。」
それだけ言って、電話は切れました。
オチーム長は、イ刑事とパク刑事が勝手に捜査を進めていることを注意しました。
27年前の事件について調べてばかりで、今現在の事件の捜査を進めていないと思えたからです。
イ刑事とパク刑事は、やっと説明しましたよ。
事の発端は、27年前の事件で、隠蔽され捏造されたことが、2年前と今回の殺人事件の動機だと。
オチーム長が緊張しました。
何故なら、現国会議員のピョン議員がある人たちの指示を受けて事件を捏造したと言う話ですから。
事は重大です。権力者たちが真犯人だということですから。
警察上層部まで責任問題が追及されることは間違いないでしょうし。
オチーム長はびびりました。
定年まで残り僅かなイ刑事に円満退職してほしいと言いました。だから、現在の事件に力を注ごうと。
しかし、27年前に意図しなかったとはいえ、事件隠蔽捏造に関わってしまったと言えるイ刑事は、だからこそ、今回はきちんと捜査したいと信念を曲げませんでした。
パク刑事とイ刑事は、チームのメンバーに、これまで調べてたことを説明しました。
2年前に殺されたチョン・ドゥヒョンは、27年前の事件の目撃者で、ノ・ミョンナムを犯人だと指名しました。
27年前の事件の真犯人は、チョン・ドゥヒョンの遺体のポケットに入っていた写真の人物4人。彼らが、事件を捏造したのです。
実は本当の目撃者がいて、それが、イ・ハヌル。
証拠は?と、カン刑事が聞きました。
1つは、チョン・ドゥヒョンの遺体に残された写真。犯人が残したメッセージだと思われるとパク刑事は言いました。
2つ目は・・・と言いかけたパク刑事ですが、言葉を濁しました。
ドンジュの小説の事を言いたかったのですが、イ刑事から止められていました。やはり、小説は小説であって、なんの証拠でもないのですから。
ドンジュは27年前の事件を整理してみました。
『神は死んだ』に描かれていることが事実だとドンジュは確信していました。
真犯人の4人のうち、映画監督志望の男がシン監督のことだと容易に想像できました。
あとは、財閥子弟、法学部志望生、教授志望生の3人。
そして、イ・ハヌルが“カイ”だと。その弟が、カンサン。
ドンジュは、警察より先にイ・ハヌルに会わなければと思いました。
で、出版社の掲示板に“カイ”に宛ててメールを投稿しました。
サンは、病院で会ったチェ・ウジョンに会いに行きました。
が、途中で道に迷ってしまい、ウジョンに電話をして道順を教えてもらいました。
ところが、教会の建物を見た途端、また、意識が朦朧とし、過去の記憶が蘇ってきたのです。
そして、また、猛烈な頭痛に襲われました。
気が付いた時、サンはあの湖の淵に瞬間移動していました。
その様子を、偶然動画に撮った人物がいますが・・・。後になって問題になるんじゃない
連絡を受けたドンジュが迎えに来ました。
記憶が断片的だけど戻ってきているとサンは言いました。
そして、ドンジュの父に会った事があると。辻褄の合わない話なんだけど・・・と。
あのリュックは、ドンジュ父から貰ったと聞いて、ドンジュは愕然としました。
と言う事は、あの小説を父は読んだのか?と、ドンジュは混乱してきました。
別れ際、ドンジュ父は、サンに言いました。
「誰も信じるな。保育園には行くな。」
その直後、サンは事故に遭ったみたいだと言いました。
更にドンジュは混乱してきました。
ドンジュ書店で会ったと、サンは言いました。
確かに、その名前の書店を経営していたと、ドンジュは覚えていました。
ドンジュ父は、ハヌルとも知り合いでした。
兄弟のことを、とても心にかけていたようです。
そして、ハヌルもドンジュ父を信頼していました。
だから、失踪した後、ドンジュ父にだけ連絡をしてきたようです。
そして、あのリュックをコインロッカーに入れ、その鍵を駅のトイレのタンクに隠しました。
ドンジュ父は、ハヌルの指示通りに動き、リュックを受け取ったのでしょう。
ドンジュは再度小説をチェックしました。
小説の第1幕は、湖での事件の顛末、第2幕はカイの報復計画。
1幕と2幕の間にドンジュ父の話があると思いました。
ドンジュ父がサンにリュックを渡した時、既に原稿は中に入っていたわけで、その後の話はカイも知りません。