レビュー一覧は、こちらから。
様々なエピソードや事実が怒涛のように押し寄せて来ました。
どうやって的確に簡潔にまとめればよいのか、おろおろしています。
リュックがドンジュ父からサンに渡された後の出来事は、カイも知りません。
弟が事故に遭った事、つまり、失踪したことを知らないわけです。リュックが、ドンジュ父からサン、そしてドンジュへと渡った経緯を知りません。
ドンジュ父の話は、1章と2章の間にある筈だとドンジュは思いました。
ドンジュ父は事故死しています。そこに何かあるのではないかと考えました。
母に事情を聞こうとしたのですが、母の職場のアジュンマの邪魔が入って、結局きちんと聞けないままになってしまいました。
このタイミングで、ミョンソクから電話が入りました。
なんと、韓国文学賞に選ばれたと言うのです。
最も権威のある賞で、デビュー作品が受賞するのは、ドンジュが初めてだそうです。
ドンジュはただでさえ、サンの正体を知り、サンの兄がカイだと知り、その上、父まで何らかの関係があることを知ったところです。
それだけで十分混乱しているさなかに、受賞の連絡です。
喜べません。自分の作品じゃないから。
そして、真実を追求することは、この人生を失ってしまう事に繋がると気付きました。
もう、以前の生活には戻れないと、戻りたく無いと思いました。
一方、パク刑事は、とうとうドンジュの小説の内容が現実に起こった事件と同じだとチームのメンバーに打ち明けました。
小説では、現在失踪中のナ教授の遺体は湖に捨てられたと書かれているようです。
だから、現実でも、かならずそこに遺体はあるとパク刑事は主張しました。
遺体が出て来れば、自分の主張が正しいと分かると。
必死に訴えましたが、オチーム長もカン刑事もバカバカしいと信じてはくれません。
現在国会議員で元同僚であるピョン議員を証拠もなく疑うのは酷くないかとカン刑事は言いました。
「証拠はある、俺だ。」
と、イ刑事は言いました。
当時、ノ・ミョンナムの供述が辻褄が合わなくても黙認し、取り調べで暴行されるのも見て見ぬふりをしてしまったとイ刑事は言いました。
「時に現実の方が非現実的だ。あり得ない事が起こるのが世の中だ。これは小説ではない。小説は現実を超えられない。」
分かった・・・とオチーム長。
まずは、ノ・ミョンナムから探すと、指示を出しました。
その直後、イ刑事に電話が入りました。イ・ハヌルからです。
「チョン・ドゥヒョンは何故死んだと?」
会って話そうとイ刑事は言いましたが、一方的にしゃべって電話は切れました。
パク刑事は、先輩刑事の事故死を目の前で見てしまって以来、心身を病んでいるようです。
本来ならば休日だったのに、自分が呼び出したために事故は起こってしまったと、先輩の死は自分のせいだと思ったのです。
先輩の妻からも、そう責められました。
妻がパク刑事を責めたのは、署内でパク刑事と先輩との仲が怪しいと言う噂があったためでした。
パク刑事が先輩を尊敬していたのは確かで、好意も持っていたようです。しかし、何の関係もありませんでした。パク刑事の片思いだったのです。
だから、神経質なまでに事件を追い続けるのでしょう。
誰にも病気のことは話していないようですね。
ノ・ミョンナムがピョン議員の娘ハヨンを拉致したと連絡が入りました。
条件はただ一つ。
27年前、暴行と脅迫によって嘘の自白を強要し、事件を捏造したと9時のニュースでピョン議員自ら告白しろということ。
ピョン議員はマスコミには公表するなとオチーム長たちに厳命しました。
ノ・ミョンナムの動向は全く掴めません。タイムリミットまでもさほど時間はありません。
ピョン議員の妻は、言うとおりにしてくれと縋りました。
しかし、激高したピョン議員は思わず妻を殴ろうとしました。途中で止めましたが。
周辺の防犯カメラの映像から、ハヨンが家を出た様子が明らかになりました。
カン刑事は、変だとイ刑事に言いました。
着の身着のままで、逃げるように出て行っていたと言うのです。
ドンジュはサンを連れて、ドンジュ書店があった場所に行きました。
そこは、サンを撥ねた事故現場近くでした。
先日来た時に確認した通り、既に再開発が行われていて、ドンジュ書店があった辺りは工事現場となっていました。
じゃぁ、僕の記憶は何?と、サンは呟きました。
「今を生きろ。過去は重要じゃない。お前に起きた奇跡は神がくれたチャンスだ。これからは幸せに生きろと言う。記憶が消えたのは、前の事は忘れろということだ。」
と、ドンジュ。
僕の人生だと、サン。
そして、僕に何か隠し事が?と、ドンジュに聞きました。
突然、ドンジュの態度が変わった理由があると察したのでしょう。
「僕には兄がいる。兄さんに会うために捜さなきゃ。」
と、サンは言う事を聞きません。
怒って一歩踏み出した時、2人乗りのバイクがすぐそばを通りました。
後部座席の女性がスカーフを落としました。
拾ったサンは、また幻覚を見ました。
何者かが、ゴルフクラブで女性を殴っているシーンです。
“助けてください”と言う女性の声も聞こえました。
サンとドンジュは、すぐにバイクを追いました。
バイクを見つけ、一人で乗り込もうとするサンを、ドンジュは止めました。そして、警官のヨンテを呼びました。
倉庫の中にいたのは、ノ・ミョンナムとハヨンでした。
勿論、この時点でこの2人がどういう事情なのかは、サンもドンジュもヨンテも知りません。
ノ・ミョンナムがハヨンに暴行し、拉致したと思い込んでいました。
ハヨンの顔は傷だらけでしたし。
が、サンは、2人を見た途端、自分が誤解していたと察したようです。
ハヨンに暴行したのはノ・ミョンナムではないと言いました。
ノ・ミョンナムとハヨンは、しきりにTVを気にしていました。もうすぐ9時ですから。
そして、9時のニュースが始まりました。
が、ピョン議員の告白はありません。
その瞬間、ピョン議員の家では事件が起こっていました。
妻が、ピョン議員の後頭部を植木鉢で殴りつけたのです。
ピョン議員はその場に倒れました。死んではいないようです。
ピョン議員の妻は、夫が搬送された後、十字架のようなモノを握りしめ、ひたすら祈りの言葉をつぶやいていました。
その手に持っている木製の十字架のようなモノを見た瞬間、イ刑事は気づきました。
2年前のチョン・ドゥヒョンと最近のシン監督の口に入っていたのは、これだと。
パク刑事は、ノ・ミョンナムの足取りを追っているうちに、偶然、カイに出会っていました。
ノ・ミョンナムを知らないかと、カイに聞きました。
カイは家庭菜園で時々会うと答えました。
ドンジュは、サンを無理やり倉庫から連れ出しました。
何か、支離滅裂な状況になってきたのと、サンがまた超能力を使いそうな雰囲気になって来たからです。
ヨンテはやはり警官です。この訳の分からない状況の説明をしろとドンジュに言いました。
サンの口から、白い煙のようなモノが出ていたのも目撃してしまいましたしね。
ドンジュのことはどんなことだろうと信じると言うヨンテ。
で、意を決して、サンが超能力者だと言ったのですが、ヨンテは呆れたように帰って行きました。
サンは、ハヨンに言いました。暴力を振るっていたのは父親ですね?と。
「あなたは何を望んでいますか?代わりに殺しましょうか?」
ドンジュに、ノ・ミョンナムが言いました。
目的は何だ?と。
ノ・ミョンナムは彼が『神は死んだ』の著者だと気付いたのです。
助けてくれと、ノ・ミョンナムは言いました。
ドンジュが事件の事を全て知っていると思っているのです。自分が無実だということを。
そう言われても、ドンジュには何のことやら全く分かりません。
「小説に書いたのに知らないなんて。そんな筈は無い」
と、ノ・ミョンナム。
ドンジュは首を振って言いました。
「僕はただ小説を書いただけです。事実でも真実でもない。ただの小説です。」
ノ・ミョンナムは言いました。
小説を読んで分かったことがあると。
「あいつらはビデオを撮っていたんだ。」
必死に食い下がるノ・ミョンナムにドンジュは怒りがこみ上げて来ました。
「何故闘わなかったんですか全て見てたんでしょ?事実と知っていたら、死ぬ気で真実を明らかにすべきだったのに何故黙ってたんですか」
そして、自分の人生は自分で責任を取ってくれと。
「僕は最初から真実なんて関心はありません生きるのに精いっぱいで。あなたを気遣う理由も余裕もありません」
時効も過ぎているんだから、全てを忘れて今を生きた方がいいですよ・・・と。
そのまま行こうとしたドンジュの腕をサンが掴みました。そして、ノ・ミョンナムの腕も。
ドンジュの脳裏に27年前の惨劇が浮かび上がりました。
ノ・ミョンナムがいかにして無実の罪を着せられたかも。
次の瞬間、サンの姿が消えました。
その様子を、ハヨンは全て目撃していました。
ヨンテが慌てふためいて戻って来ました。
帰る途中で、ノ・ミョンナムが拉致容疑で指名手配されていることを知ったからです。
ヨンテは、ノ・ミョンナムに銃を向けました。
が、ハヨンが庇い、全て自分が計画したことだと言いました。
ヨンテとドンジュは、ハヨンから説明されて事件の真実を把握しました。
ドンジュは、何か良い手を考え付いたようですが・・・。
消えたサンは、ドンジュ書店があった工事現場で倒れています。
体全体が、青い光に包まれています。
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